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まるで元彼への未練!?ブラジル、X(旧Twitter)停止から20日経過。

ブラジルでX(旧Twitter)が利用停止になってから20日が経過。
日本でもチラッとニュースになったと思います。
いろいろ思ったことがあるので書きます。

|これまでの経緯を簡単に説明

Xにフェイクニュースを投稿するブラジルの著名人アカウントを凍結するよう、ブラジル最高裁のアレシャンドレ・ジ・モラエス判事がX社に忠告。
X責任者イーロン・マスク氏は反発、Xブラジル支社は撤退

モラエス判事が「罰金の支払い、違反アカウント停止を決定する責任者を指名しない限りブラジルでXの利用を停止する」と命令するも、マスク氏は従う素振りを一切見せず。

結果的に最高裁→アナテル(国家電気通信庁)→通信プロバイダーというオペレーションで8月31日0時をもってアクセス停止
最高裁は「VPNを利用してアクセスした者には罰金」と発表(←これはさずがに難しいだろ)。

ブラジルでスターリンク(マスク氏責任者の衛星アンテナ)利用者はXにアクセスできていたが、最高裁命令でスターリンクの口座凍結。のちにスターリンクからもアクセス不可に。

マスク氏、モラエス判事をXで批判(この二人は元々犬猿の仲)。
同氏が応援するトランプ前大統領と仲良しブラジルのボウソナロ前大統領(極右)の支持者がモラエス判事の罷免を求めるデモ(決してX復活のためのデモではない、モラエス判事はボウソナロ派の敵でもある)。

もうX復活の可能性はないかと言われていた頃、口座を差し押さえする形でマスク氏は強制的に罰金を支払い。一部の人たちがXにアクセス可能に。

一部でアクセス可能になったのは、X社がクラウドフレアを利用していたことが判明。再びアナテルがアクセス停止。罰金。そして24時間以内に責任者を決めるように忠告。

その期限が本日(9/20)の夜21時29分です。

現時点でX側のコメントは「ブラジルで再開できるように努めます!」
え?急にどうしたの?という感じです。

|ブラジル人はツイッタラーなのか?

ところで、イーロン・マスク氏がTwitterを買収して名前が変わり、スマホの画面から青い鳥がいなくなった日を覚えていますか?

もしかしたら将来「利用したくない/利用できなくなる日がくるかもしれない」と感じていながらも、便利だから使い続けていました。
マスク氏の一貫性のない思想や不謹慎な発言(←本人は面白いと思っているから余計に嫌)を好きになれなくても、便利だからとテスラを買う人たちと同じように。

ただ、X離れする日がこんなにも早くやってくるとは思っていませんでした!

情報収集はもちろん、自分がブラジルについて発信する上で最もアクティブに使っていたツールだったのです。

なので利用できなくなった時、個人的には「何してくれるんだー」という気持ちだったけど、冷静になって考えたところ、最高裁の判断は否定できません(大賛成もできないのですが)。

ブラジル国内では賛否両論。半々ぐらいです。
最高裁の判断を支持する人は48%、しない人は43%(他は不明/無回答)。

そもそもXはブラジルでそこまで主流なSNSではないのです。

人口が日本の1.7倍のブラジル(約2億1,250人)のX利用者は世界6位
そう思うと私を含め日本人はかなりのツイッタラーなのね。。

📷: CNN Brasil

ブラジルで最も使われているSNSはWhatsApp(ストーリー機能もあるけど基本的にはテキスト/写真/動画共有アプリ)で日本のLINEのような感じ。次はInstagramで、Xは半分以下。

作成:rockcontente データ: Data report 2024, BR


X停止に伴い、ブラジル在住の利用者が流れた先はブルースカイやスレッズ。前者はブラジルX停止のあと、ユーザー1,000万人を突破したそう。

今のところ、私もブルースカイを利用していますが、自分がXでフォローしていた人たちの多くはブルースカイを利用していないようなのでちょっと物足りない。ただ、平和な雰囲気はあります。時間の問題かもしれないけど。どうやらブラジルに法定代理人がいないみたいなので。

|X、未練なのか。。

今回の件で、発信者として私個人が実感したのは、「民間のSNSやサイトは突然終わりがやってくるかもしれない」ということ。

ブルースカイを利用しながら、休止しているポッドキャストやYoutube更新を復活し(あとnoteも!)工夫して発信を続けたいと思っているけど、突然これらをマスク氏のような人物が買収する可能性もあるのです。

なので分散させて、発信したもの(ある意味財産)はどこかに格納しておくべきだと思いました。
Xで繋がった人も沢山いるし、約20年間の投稿が見れなくなってしまったのは寂しい(←これを書いている間に、昔登録したツイログ経由で見れることを思い出しました)。

思い返せば、現在のXは元々あったクソリプとフェイクニュースに加えてインプレゾンビとエロ動画放置の無法地帯。
捨て垢で言いたい放題、真剣に議論できない奴も多いです。
そしてヘイトやハラスメント、犯罪組織も野放し状態(←これはTwitter時代に解決しておくべきことだったとも言えるけど)。

20年間のマスク氏の発言を追う限り、この行動に政治的な意味があるとはあまり感じられません。
X社赤字だし、採算の取れないブラジルから撤退したかったのでは説もあって、不信感増すばかり。。そして急に復活に向けて動いているのも不思議。満足したのか??

これが「言論の自由」なのだろうか?
と、暇さえあれば考えています。もやもや。

でも、ぶっちゃけTwitterは好きだった。。
なんだか大好きだった元彼の悪いところを頑張って思い出しているような感じ!?

こ、これは、未練なのか!?
*ブラジルでは元カレ/カノを「ex」と呼びます


まぁ、Xが復活しても、いろいろ並行してやってみたいと思います。
改めてよろしくお願いします!

最後に宣伝ですが…
ブラジルについて記事を書かせていただきました。
ぜひ!ご一読くださいませ!


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