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強くなりたい

ニーチェの哲学に、「超人思想」というものがある。

「神は死んだ」のフレーズが有名なニーチェだが、
彼は「神が死んだ後の世界(=救ってくれる誰かはいない世界)で、
人間は一体どのようにして生きるべきか?」を説いた人である。

そして、その答えこそが、「超人思想」。
つまり、「オラ、もっと強くなりてェ」と願い、
その欲望のまま突き進むことである。

この話を最初に知った時、
「でも別に私、強くなりたいとか思ったことない…」と思った。
穏やかに、隅っこでひっそり平和に生きてたいし、
強くとか…別にそんな血気盛んじゃないし…。

超人思想は、悟空とか、花道とか、ナルトとか、信とか、
ジャンプの主人公になるような人種が考えることであって、
ほとんどの人には当てはまらないんじゃないかなーと。

でも、ニーチェはまさに、そういう「弱者の正当化」を指摘してくる。

「隅っこでひっそり生きてたいって、本当かよ」
「お前だって、できることなら、堂々と頂点に立って、
全てコントロールしたいだろ」
「でもできっこないから、今の自分を正当化してるだけだろ」
「そんなん、神が死んだ世界で誰もお前を助けないぞ」
「自分を助けられるのは自分だけだぞ」

痛烈である。
恥ずかしさすら感じる。
そして、思う。
「あ、やっぱ強くなりたいって思ってるかも」

だって、別に虐げられたくはない。
自由に生きてたい。
それを阻まれるくらい搾取されたり弱い立場にいたくはない。
遠慮だってしたくてしてるわけじゃない。

本当は、誰にも文句を言われないくらい、もっと強くなりたい。

強く生きる方法は、色々ある。
それこそ、人によって千差万別で、別に悟空のような強さだけじゃない。
私なりの強さがある。


…とかいいながら!
いや、まずは物理的に、肉体的に強くなりてェ!!
オラ、もっと強くなりてェよ!!
なめられねェような、こいつ…すげェ…!って
バッチバチに見た目から思わせるようなヤツになりてェ!
※とりあえず「ェ」付ければいいと思ってる

ということで、今年は筋トレで肉体改造してやる。


私はジャンプ系のバトル・アクション漫画(特にダークファンタジー系)
が好きで、筋トレしながら思い浮かべるキャラクターがいる。

ジャンプスクエアの「青の祓魔師」に出てくる勝呂竜士だ。

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漫画出てきた時は同世代だったんだけどな…。
アラサーになっちまったよ…。

単行本巻末には、恒例のキャラクター紹介4コマがあり、
彼が表紙を飾る単行本5巻では、彼のモーニングルーティーンが描かれている。
朝5:30に起き、ランニングし、8時にはとっくに学校についている。
成績も戦績も優秀。
彼の手帳には付箋が貼られまくっていて、
詠唱のためのボロボロの暗記ノートが何冊もある。

当時、大学受験を控えていた私は、彼の毎日積み重ねているこの努力に、
本気で涙し、励まされ、机に向かった…(り、向かわなかったりもしたw)

もちろん、もっと他の漫画でも、修行を頑張るキャラはたくさんいるけど、
(あ、NARUTOのガイ先生やロック・リーとか!)
なんだか私は勝呂が真っ先に思い浮かぶ。

愚直に誠実に努力し、そして成果を出す。
強くなりたい。
ああ、かっこいい!
私もこうなりたい。こうでありたい。強さへ愚直に向かう自分でいたい。

そういうわけで、私は今日もトレーニングする。
ぽよんぽよんのお腹とだらけきった下半身とはおさらばしてやる。

追記
ちなみに青エクの推しキャラは勝呂ではなくルーインライト。
推しは努力タイプではなく、天才かつ最強キャラが大好き。
五条先生とかね!!

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