自社プロダクトを触って気づきを得る「Dogfooding」のススメ
こんにちは、AI inside UX/UI DesignチームのYoneyamaです。
今回デザインチーム、そして社内の開発チームと協力して、弊社のノーコードAI開発・運用ツールであるLearning Center を使って開発・運用したAIモデルとオンラインコミュニケーションツールを掛け合わせた簡単なプロトタイプを作成してみました。
ハートマークで「いいね」したり・・・
指名してもらえるまで挙手マークで画面を埋め尽くしたり・・・
ボタンを押すのも面倒な時にマイクをオフにしたり・・・
などなど、Learning Center で作成した画像検知モデルを活用してお遊び機能を追加してみました。まだ発展途中ですがほぼ1月強ほどでコンセプトからアウトプットまで漕ぎ着けました。何でデザインチームがこんな活動したの?今回はその紹介をさせてもらおうと思います。
活動のきっかけ
当社では、2021年4月にLearning Center をMVPプロダクトとしてリリースしています。コンセプトは、「AIエンジニアリングの専門知識がない方でも、AIモデルを開発し運用することができる」というところ。私自身もデザイナーとしてプロダクト開発に携わってきました。
Learning Center を利用するユーザ像は〜、課題を〜、プロダクトの価値は〜、などなど色んな仮説を探索、ディスカッションしながらデザイン・開発を進めてきました。そんな活動自体は楽しいのですが、何かが足りないなあ〜、そんなもやもやも実は残っていました。
そんな中、1月にDesign TeamでオフサイトMTGが行われます。(定期的にデザインチームではコミュニケーションの活性化を図り、さまざまな活動を行っています。)
その中で私たち自身が「え、すごい、こんなことできちゃうのこのプロダクト・・・ブルブル」というプロダクトを使って感動した「原体験」が足りていないことに気づきました。
自社製品・サービスを社員が日常的に利用し改善に役立てること、あるいは正式リリースの前の製品・サービスを社内テストで利用する「Dogfooding」という考え方がありますが、 Projectとして多くの発見や気づきがユーザ目線で取れるだろうということで具体的に進めることになり、早速デザインチーム内で「Learning Center Dogfooding」プロジェクトを発足させました。
活動の大まかな流れはこんなかたち。
1: アイデア出し
まずはデザインチームの中で、どんなことができると楽しいかな〜からアイデアを発散させていきました。デザインチーム以外の会社メンバーも日常的に使用するツールの方が印象に残るのではないか、というところから「特定のポーズでオンライン上の操作やマークを表示したい」というアイデアに集約していきました。
2: アノテーション素材画像の収集 & 3: AIモデル作成
素材画像はTeachable Machineを使って必要な枚数を一気に集めました。(リンク)
そしてアノテーションの形式を設定した上で、各メンバーが集めた画像をLearning Center にアップロードしアノテーション作業を行ってもらいました。
ポーズがうまく取れなくて強面になっちゃったCommunication DesignerのJonoさん(普段とっても良い人)や、
石川県のリモートワーク先からアノテーション作業をしてくれたUX/UI Design UnitのGrahamさん、
ご家族総出で素材画像からアノテーションまで頑張ってくれたCXO保坂さんなどなど、デザインチームの皆さんの協力で・・・
高いテストパフォーマンスのモデルが出来上がりました!
テスト検知の結果も上々です!
4: オンラインMTGツール連携
ここからは実装ですが、デザインチームだけでは手が余る部分もあったので、Learning Center の開発チームの皆さんにも協力いただきながら進めました。
それぞれのアノテーションモデルに対して特定のアクションが起きるよう紐づけて実装を行いました。ぼんやりとこんなことしたい、あんなことしたいといったデザインチームからの要望を噛み砕き形にしてくださいました、ありがとうございます!
今回協力くださったLearning Center 開発チームのリーダー、Iwasakiさん。
ノリノリです。
さいごに
画像認識AIモデルの作成からオンラインMTGツールとの連携まで業務の合間をぬいながらもおおよそ1月強で行うことができました。
普段Learning Centerに触れていなかった他プロダクトのデザインメンバーなどにも参加してもらったことで普段自分では気づくことのできないこともたくさんありました。
学んだこと
これからの活動としてやってみたいこと
AI inside、そしてLearning Center 開発チームの良さはビジネス・開発・デザインチームのコミュニケーションの厚さ、そして今回のDogfooding Projectでもあるように新しい取り組みに対しても前向きに楽しみながら進めていけることです。
Learning Center はまだまだこれから機能拡充やUX向上に向けて絶賛進行中です。
まだまだ仲間が足りていないので、是非お力貸していただけるという方、カジュアル面談からでも結構ですので是非ご連絡ください!