「このままの英語力で歳を取るのは、もう嫌だ」と思った話
こんにちは。エバンス愛です。広島出身、大阪在住で、社会人になってから一から英語を独学でやり直し、英語講師、外資系企業秘書、医学研究機関の通訳翻訳者などを経て、現在はアメリカ人の夫と一緒に社会人に英語コミュニティを運営しています。
ここ数年で、世界が目まぐるしく変化しています。約3年のコロナ禍、安倍元首相の暗殺、トランプ次期大統領の暗殺未遂・・・
最近では、アメリカ大統領選や兵庫県知事選も、多くの人が注目したのではないでしょうか?
私は長い間、社会人の方に英語を指導していますが、「世界で起こっていることをちゃんと理解したい」という方が、ここ数年ですごく増えたなと感じています。「テレビの言うことを、そのまま信じて大丈夫なんだろうか?」と疑問に思うようになった人も、すごく多いです。
私自身も、以前は、「新聞に書いてあることは正しい」「N●Kのニュースは正しい」と信じていました。何の疑問も持っていませんでした。でも、それは、思い込みだったと知りました。
これからの時代、あらゆる情報について、
「これって本当かな?」
「都合がいいところだけ切り取って報道してない?」
「この情報が広まって得する人は誰だろう?」
と、批判的な目で見る癖をつけることが、ますます大事になると私は思っています。
その最高の訓練は、やっぱり、「海外の新聞、ニュースをチェックする」ということです。世界のニュースを知ることで、
海外ではどんなことが話題になっていて、
日本では何が報道されていなくて、
世界では政治や経済がどのように動いていて、
日本の世界における立ち位置はどうで、
日本は何について世界に注目されているのか・・・
といったことがわかってきます。
海外の新聞記事を読むなんて、難しそう・・・
と思う気持ちは、ごもっともです。
今の生活にはとりあえず困っていないし、世界情勢とかあんまり関係ないし・・・
という事情も、すごく理解できます。
でも、「これからも、今までの英語力のままで今までと変わらない人生を生きていく」という選択は、きっと、あなたはしたくないのではないでしょうか。
そうであれば、「いつかやるんなら、今だ!」と決めて、高い英語力を身につけながら、世界に視野を広げて、情報に踊らされない自分になる選択をしてみるタイミングかもしれません。
このままの英語力で歳を取るのはもう嫌だ
私自身、もともとは世界情勢に疎く、歴史も政治も宗教も、何もかも知識が不足していました。だから、戦争のニュースを聞いてもよく分からないし、分からないから興味もわかない・・・という状態でした。
でも、40代にもなって、いつまでも「英語ニュースとか英字新聞とか、難しくて・・・」って言い続けるの、いいかげん恥ずかしくないか?いつまでこうやって甘え続けるんだ、自分?と、本気で思ったんです。
「このままの英語力と教養で歳を取るのは、もう嫌だ!海外の情報を苦労なく取れるようになりたい!!」そう思い、「英雑誌エコノミストを毎日読む」と決めました。
エコノミストとは、イギリスが発行している週刊誌で、世界のビジネスマンやインテリ層の人が読んでいる雑誌です。
英語学習者の憧れの雑誌に『TIME』がありますが、エコノミスト(The Economist)はそれよりもさらに難しい雑誌です。
エコノミストには、経済や金融の記事だけじゃなく、農業、宗教、文化、言語、ポップカルチャーなどの記事もたくさんあり、また世界中のニュースが取り上げられているので、本当に面白いです。
ただ、知らない単語もたくさん出てくるし、そもそも世界情勢に対する背景知識が不足しているので、最初は読むのが大変でした。でも、定期購読をはじめて3年間。ようやく、エコノミストが心から楽しめるようになってきたと感じます。
英語を読む力がついたのはもちろん、世界で今何が起こっているか、以前より見えるようになりました。日本でもよくニュースになるアメリカやヨーロッパのことは何となく知っていても、全然日本では話題に上がらない中東やアフリカのことなども、たくさん知ることができました。
また、「世界から見た日本」もよく分かるようになりました。最近では、日本について石破新首相の誕生がエコノミストで、取り上げられていました。石破首相については、「彼はmilitary otaku(軍事オタク)と呼ばれている」と書いてありました。もう「otaku」は、世界に通じる言葉かもしれません(苦笑)
ほかには、最新号で取り上げられていたのは、日本の司法制度と深刻な冤罪の実態(袴田事件)など。
情報感度が上がり、エコノミストを読みながら、
「このニュース、ここが論理破綻してるな」
「この記事、読者をこう誘導する意図があるな」
といったことも、だんだんと分かるようになってきました。ここが大事なところですが、エコノミストを読んでいるからと言って、エコノミストを盲信しているわけではないんです。
多くの人は、「英語の新聞記事が読めるようになること」「CNNやBBCが聞き取れるようになること」だけを目的に英語を勉強してしまうので、英語が分かったら、そこで満足してしまいます。でもそれは、結局は、日本のニュースを鵜呑みにしているのと、大差ありません。
情報に踊らされるだけの「情報弱者」だった私が、少しずつ世界のこと、メディアの事情がわかるようになり、「私のメルマガやブログを読んでくださってる方にも、もっとこういう海外の事情をお伝えしたい!世界を広く知ることで、より良い判断ができる知識や知恵を身につけていただきたい!」と心から思うようになりました。
その結果、SPEEDIER READINGのコミュニティでエコノミストの記事を毎週取り上げて、「今、世界で話題になっていること」をご紹介するラジオコーナーができました。
ラジオでは、日本ではほとんど報道されないような内容を多く扱っていて、その記事を理解するのに重要な、背景知識の説明もしています。イギリスの雑誌なので、「西洋的な価値観から見た世界」の今がわかります。
講師である夫マイクは、世界情勢や、宗教、歴史、政治経済に強いのですが、毎回の記事について「ここはこういう誘導が入っている」「これは都合よくデータを切り取っている」などなど、私たちがニュースに触れるときに、情報を鵜呑みにしないための注意点なども解説しています。
・日本における大麻について
・戦争利用もされた気象改変技術
・中東の女性はなぜ太りやすいのか
・日本の皇室スキャンダル
・キリスト教神父による性的虐待
・アメリカの学校で合法的に行われる体罰
・日本から海外に出稼ぎ移住する若者たち
・アジアの貧しい国で広がる家庭教師ブーム
・幼児化が進む欧米の大人たち
・高すぎて国民もウンザリのアメリカのチップ事情
などなど、エコノミストならではの、かなりきわどい(でもおもしろい)話題を取り上げています。
ちなみに、エコノミストは新聞なので、日本が取り上げられるときにも基本的には、問題点の指摘や批判が多いです。まあ、それが普通ですよね。
でも、エコノミストがひとつだけ大絶賛する、日本のものがあります。それは、「日本のトイレ」。
ウオシュレット、暖房便座などを備えた日本のハイテクトイレがいかに素晴らしいか、それと比べて欧米のトイレはいかに遅れているか、そういう内容がエコノミストではよく記事になります(笑)
そういう日本人として誇れる嬉しい記事は、必ずSPEEDIERラジオで取り上げていますよ。
SPEEDIER READINGにご興味があれば、こちらをどうぞ。
↓
https://dokugakuenglish.com/speedier-reading/
また、英字新聞をまずは気軽に読んでみたい方は、TIMEがお得に読める情報を本館ブログでお伝えしています。こちらもぜひどうぞ。
「このままの英語力で歳を取るのはもう嫌だ」「世界で起こっていることを、英語で理解できるようになりたい」という方は、ぜひ見てみてください。
では今日はこれで。