英語で奈良を再発見♪"大人の修学旅行"に行ってきた
こんにちは。エバンス愛です。広島出身、大阪在住で、社会人になってから一から英語を独学でやり直し、英語講師、外資系企業秘書、医学研究機関の通訳翻訳者などを経て、現在はアメリカ人の夫と一緒に会社を設立し、社会人に英語を指導しています。
11月3日、私たちのコミュニティ「Ambassador Language Program (ALP)」の皆さんと、奈良に修学旅行に行ってきました!
ALPは今期で3期目なんですが、(早いもので、あと2週間で3期も終了です・・・!)今期は、ぜひリアルイベントをやりたい!と思っていました。
ALPは、ひとりひとりが民間の親善大使として、日本の素晴らしさを英語で発信できるようになることを理念に掲げています。そのALPにふさわしいイベントとして、「英語で日本を再発見する、大人の修学旅行」を開催することにしました。
ALPメンバーさんで、英語通訳ボランティアとして活躍されている女性に、英語で奈良を案内してもらいました!
やっぱり英語をやりたい
今回ガイドを引き受けてくださったMさんは、私と同い年で、3人の男の子のお母さん。普段は子どもに関わるお仕事をされていて、お仕事に英語は必要ありません。
そんなMさんは、「英語が話せるようになりたい・・・」と10年以上ずっと思いながら、でも、出産や子育てに忙しかったこともあり、(男の子3人ですからね・・・そりゃ大変ですよ)いつも、勉強が長続きしなかったそうです。
コロナ禍でお仕事がゼロになってしまい、「これからどうしよう」と思っていた時に、「やっぱり英語をやり直したい」と思い、私のブログを見つけていただいたそうです。
そこで、「自分のためだけじゃなく、誰かの役に立つ目的で英語を学ぼう」という言葉がMさんの胸に刺さり、
「故郷奈良で、外国人観光客の方向けの通訳ガイドとして登録しよう!」
と目標を定めて、通訳案内士の勉強を始めたそうです。
でも、通訳案内士の試験勉強も、すんなりとはいきませんでした。特に足を引っ張ったのが、英語の試験。英語のテストが難しくて、つらくて、通訳案内士への情熱もだんだんと薄れていったそうです。
それでも、通訳案内士の試験に合格して、「目に見える結果」がどうしても欲しい。そして、自信が欲しい。
そう、メールをMさんからいただいたのが、2023年の7月でした。
通訳案内士の資格を取っても、自信はつかない
私は、彼女のメールをメルマガでご紹介し、アドバイスをさせていただきました。
私は、こう書きました。
Mさんは、「飛び込む勇気がないから、試験に逃げている人がたくさんいる」という私の言葉に、「まさにその通りだと、グッサリきました」とおっしゃいました。
その後Mさんは、通訳案内士の勉強はいったん脇において、英語のコミュニケーション能力を伸ばすことに集中するようになりました。
Mさんの変化
Mさんは、2023年10月〜12月に開催したALP1期に参加してくださいましたが、当時Mさんの英語力は、TOEIC500点台だったと聞いています。
Mさんは、最初は「外国人の先生とマンツーマンでフリートークなんて、無理!」という状態だったそうで、マイクとのスカイプレッスンも、勇気が出なくて申し込めなかったそうです。
でも、ALPの3ヶ月で大きく変化し、マイクとの英会話レッスンでは、楽しみながらどんどん話せるようになりました。
ALP終了後も、それまで避けてきたオンライン英会話を毎日受講して、英会話の実践を継続してきました。今年からは、奈良のボランティアガイドの研修を受けはじめたそうです。
今年の7月に、ALP1期と2期のメンバーで大阪でオフ会をした時には、Mさんの英語がすごく上手になっていました。
間違いを恐れず、自分の言える言葉で、堂々と英語で発信できるようになっていて、その変化に驚きました。ほんの少し前まで、マイクとのレッスンが怖くて予約できなかったなんて、信じられないくらい。
オフ会の記事はこちら↓
実は、私はとある「計画」をもって大阪のオフ会に参加していたのですが、そのMさんの様子を見て、「Mさんなら、きっと大丈夫」と私は確信しました。
そして、大阪でのオフ会の場で、Mさんにこう言いました。
「次のALPでは、メンバーの皆さんで、英語で日本を再発見するような旅行イベントを開催したいと思ってたんです。ぜひ、ガイドをやっていただけませんか?」
Mさんは、驚きながらも、「私でよければ、ぜひやらせていただきます」と言ってくださいました。
それから、Mさんとは打ち合わせを重ね、だんだんと修学旅行の計画が現実化していきました。
「英語で打ち合わせをするなんて、今までの私では考えられないです!私、今は英語を『勉強』じゃなく『使ってる』んだなぁ・・・と改めて思いました」とおっしゃっていました。
そうです。英語は「コミュニケーションの道具」なんです。
Mさんは、ALPの毎朝5:30からの自習室にも毎日欠かさず参加して、修学旅行の準備を進めました。歴史を調べ、原稿を作成し、英語を練習し、私たちが安全に最大限楽しめるよう、細心の準備をしてくださいました。
「『私は、こういうことがやりたかったんだ』と、準備が本当に楽しいです!」と、よくおっしゃっていました。
日本の古都・奈良を英語で知る
そして、11/3のイベント当日。
前日の土曜日は、関西地方は大雨警報が出て、どうなることかと心配しました。でも11/3の奈良は、雲一つない最高のお天気でした。
関西在住の方だけでなく、東京、神奈川、茨城、福岡、佐賀、沖縄、そしてドイツからも(!)ALPメンバーさんが集まってくれました。全部で、16名。
連休中で快晴の奈良は、観光客もたくさん。鹿もたくさん。Mさんに英語で案内してもらいながら、私たちは、東大寺と興福寺を訪れました。
たとえば、東大寺の大仏殿には、金色のツノのような装飾が屋根の上にあります。
この金色の装飾は、魚の尾びれを模しているそうです。なぜかというと、日本は地震が多い土地ですし、木造建築の建物には、火事がつきものです。だから、火事が起こらないようにとの願いを込めて、東大寺が水中にあると見立てて、魚の尾びれがてっぺんについているのだとか。
でも、その祈りも虚しく、何度も火事に見舞われたそうです。(;・∀・)
いろんな興味深い話を、Mさんが、たくさん英語でしてくださいました。私たちは、聞きながら、「へー!(,゚Д゚)」と感動しっぱなし。自分の国のことですが、知らないことばかりで、本当に勉強になりました。
そして、ツアー後はみんなで、お洒落な居酒屋でディナーをして、日本語と英語で親睦を深めました。まさに、「英語で大人の修学旅行」にふさわしいイベントになりました。(*´∀`*)
「Mさんの挑戦する姿は輝いていました」
参加者の皆さんも修学旅行には大満足だったようで、
「勉強になったし、めちゃめちゃ楽しかったです」
「迷っていたけど、本当に参加してよかったです」
「Mさんの挑戦する姿が、輝いていました」
「Mさんのとても楽しそうな姿が印象的でした」
「Mさんが、これまで私たちのために一生懸命準備してくださったことを感じて、胸がいっぱいになりました」
など、様々なご感想をいただきました。
このイベントを、経験豊富な外部のガイドさんにお願いして開催することも、もちろんできたでしょう。でも、私は、ぜひMさんにやってもらいたいと思いました。
それは、「私たちの仲間のMさんが、こんなに輝いているんだ。私も、もっと頑張ろう」と、ALPメンバーの皆さんにとって必ずいい刺激になると思ったからです。
「準備ができた日」なんて来ない
私がMさんに、何度も繰り返しお伝えしていた言葉があります。
「『準備ができたら、◯◯しよう』って思っていたら、一生できませんよ」
以前のMさんは、
もっと英語を勉強して、
TOEICでもっといい点数を取って、
通訳案内士の試験にも合格して、
もっと単語を覚えて、
もっと英会話フレーズを覚えて、
もっと歴史を勉強して、
もっと準備して・・・
そして、いつの日にか、
準備ができて、
自信がついたら、
一歩を踏み出そう。
そう、思っていました。
これは、Mさんだけの話ではなく、私たちの誰もが心当たりがあることではないでしょうか。
でも、「準備ができた」と思える日なんて、残念ながら来ないのです。「自信がついたら、◯◯しよう」なんて考えていたら、動き出す前に寿命がきてしまいます。
自信も、準備も、何もかも足りない状態で、最初の一歩を勇気を振り絞って踏み出す。それしか、道はありません。
今回のツアーが、Mさんご自身にとって「大成功」だったかと言えば、決してそんなことはありません。
人生ではじめてツアーガイドに挑戦してみたからこそ、気付いた点や反省点も多かったと思います。私たちの質問に対して、「わかりません・・・私の宿題にします!」という場面もありました。
でもそれは、Mさんが机での勉強を離れて、勇気を持って一歩を踏み出したからこそ、得られた気づきと成長です。
勉強に、逃げていませんか
あえてきつい言葉で言わせていただくならば、「外国人の前で自分の言葉で英語を話して、たくさん間違って、たくさん恥をかく」ということから逃げている人が、日本にはあまりに多すぎます。
自信を持って英語を話せるようになりたければ、
たくさん冷や汗をかき、
顔が真っ赤になり、
心臓が飛び出るほどドキドキし、
後から思い出して叫びたくなるような恥ずかしい間違いをし、
ときには悔し涙を流すような、
そんな経験が、たっくさん、たっくさん、たっくさん、必要です。
英語が話せる人は、みんな、そこを通ってきています。
英語って、「勇気」がいるんです。
あなたは、どうでしょうか?痛みを避けたいから、「勉強」に逃げ込んで、安全地帯にとどまっていませんか?
英語を「使う」ための勉強ではなく、「勉強のための勉強」をしてしまっていませんか?
先日、ALPの朝自習室でこの話をしたとき、「私のことだとギクッとしました」と、後でこっそり教えてくれた方が、多数いました(笑)
とは言え、そんな深刻な話じゃありません。
英語が話せなければ仕事が即クビになるとか、自分の英語力が国の一大事に関わるとか、そういうことじゃないんですから、今できることを、楽しみながらやればいいのです。
オンライン英会話の実践でも、ボランティア団体への応募でも、Hellotalkで友達を作って、ビデオ通話をしてみるのでも。
多くの場合は、「怖い」「恥をかく」って言っても、相手が英会話の先生だとか、数人の友達だとか、そんな程度じゃないでしょうか。そんなの、はっきり言って楽勝なんで、大丈夫です。
たくさん間違って、恥をかいて、たくさん悔しい思いをして、そして上手になりましょう。間違えたって、恥かいたって、死なないから、大丈夫。
というわけで、私たちのコミュニティのイベント報告にからめて、英語との向き合い方を変えて、それまでの流れを大きく変えたメンバーさんのストーリーをお話しさせていただきました。
これを読んでくださったあなたにとって、少しでも何かのヒントになったら幸いです。
もしも、今後のALPにご興味を持っていただけるなら、募集はメルマガでしか行っていないので、ご登録しておいていただければと思います。解除はいつでもできます。↓