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【地中海クルーズ】憧れの国ギリシャのアテネへ

今年の初夏、10泊11日の地中海&エーゲ海クルーズに行ってきた。このクルーズを選んだ一番の理由は、「ギリシャに行けるから」だった。歴史、ギリシャ神話、アクロポリスの丘、そして青い海と青い空・・・それが私のギリシャへのイメージで、ずっと前から行ってみたいと思っていた。

これまでの記事は、こちら。

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地中海クルーズで船からの眺めが一番美しかった国

今日は、その憧れの国ギリシャの首都アテネへ寄港する日。

ギリシャの首都アテネへの玄関口、ピレウスの港が近づいてきた

地中海クルーズで船からの眺めが一番美しかった国でも書いたが、マルタの港の景色が素晴らしすぎて、このピレウス港はマルタと比べると色がごちゃごちゃしていたり、工業的なものが気になったりしてしまった。人間とは、贅沢なものだ。

朝7時頃、バルコニーでルームサービスの朝ごはん(まだ寝ぼけてる↑)

ギリシャの首都アテネへの玄関口、ピレウス港からアテネ市街地までは、車でおよそ30分。自分で電車で行くこともできるが、クルーズ船のバス送迎を申し込んだ。往復で、一人3000円くらいだったと思う。

バスからの風景

自力で行くよりバス送迎の方が高いが、行ったことのないアテネで何か問題があって船の出航時間に遅れそうになっても、クルーズ船の送迎バスなら安心だし、何より楽。

ステキな教会

アテネ市内に到着。ここから先は自由行動で、決められた時間に集合場所に行き、またバスでクルーズ船まで帰る。

朝9時半頃はまだ人が少ない

街を歩いていると、次々にこういう遺跡がどーんと現れる。

日差しの強い地中海ではこのユニクロの紐付き帽子が重宝した

もう、こういうのにいちいち入ってたらアテネでは時間がいくらあっても足りないので、柵の外から写真を撮ったらさっさと通り過ぎる。


ローマカトリック教会とギリシャ正教会の違い

Googleマップでたまたま見つけた、Holy Church of the Dormition of the Virgin Mary Chrysospileotissaというギリシャ正教会の教会へ。

正教会(英語でorthodox)の教会は、熱心にお祈りしている信者がいることが多く、また服装のルールもカトリックより厳しい感じがした。

ギリシャ正教会の教会

ちなみに、キリスト教(ユダヤ教も)の教会に入る時の服装の暗黙のルールは、男女とも「肩と膝が隠れる服」である。だから、ショートパンツやミニスカート、タンクトップやキャミソールはNGとされているけれど、実際は夏の暑い時期は、タンクトップを着た観光客の女性が堂々と教会の中にいる様子も時々見かけたりする。(※それでも、ヨーロッパで教会やシナゴーグを訪れる予定がある場合は、必ず肩と膝が隠れる服で行くか、肌を隠せるストールなどを持参することを推奨します)

この教会は、入口に「短パンの人は入らないでください」とはっきり書いてあった。暑い暑いギリシャでうっかり半ズボンを履いてきてしまったマイクは、残念ながら美しい内部の見学はできなかった。なので、私が一人で入って見学。

ピーコックグリーンとゴールドの色使いが美しすぎる

ちなみに、ローマカトリック教会と正教会の教会内部の特徴的な違いは、「像の有無」と、「絵画が平面的か立体的か」だそう。

私の勉強したてホヤホヤの世界史の知識(※英語と世界史で100倍楽しくなったトルコ旅を参照)によると、キリスト教会は聖像崇拝をめぐって1054年に東西に分裂し、「ローマカトリック教会」と「東方正教会」に分かれた。

ローマカトリック教会では、リアルで躍動感のある美しい絵画があることが多く、また聖母マリアとイエス・キリストの像(ピエタ)などもよく見られる。

たとえばこれはローマのカトリック教会。絵画がリアルで聖人の像もある

一方、ギリシャが属する東方正教会は、偶像崇拝に反対していて「我らこそが正統派(オーソドックス)なキリスト教」という立場なので、それそのものが崇拝の対象となるようなリアルな像や絵画を作成することは、教義に反する。だから、この教会に像はなく、絵は平面的。

キリストや聖人を描いた絵はのっぺりしている
これの方がのっぺり感(失礼)が分かりやすいかな?サントリーニ島の正教会。

そして北米や北欧に多いプロテスタントの教会になると、絵画も像も何もないシンプルな造りの教会が主流。理由は、ローマカトリック教会の金儲け主義と腐敗に異を唱えた(protestした)人たちが16世紀に宗教改革を起こし、「本来の信仰に立ち返ろう」と生まれたのがプロテスタントだから。

・・・という教会の違いを、教会に詳しいマイクからよく聞いていたのだけど、本人は中を見られなかった(苦笑)

うっかり半パン履いてきちゃった人↑


パルテノン神殿へ

アテネで最も有名なランドマーク、アクロポリスの丘の入場券は、事前にネットで予約した。11時から12時の時間指定で、一人20ユーロ(当時のレートだと3,400円くらい)。

入口はめちゃ混雑

入場すると、最初に劇場とその向こうにアテネの街が見える。

足元はこんな感じ

アクロポリスの丘の上にのぼっていく。

大混雑。
この門をくぐり抜けた先には・・・
きた〜!工事中だけど!

最新の研究によると、神殿の上部は↓こんな感じでカラフルだったらしい。すごいね。

いろんな角度から写真撮っちゃうよね
イオニア式の柱
絵になる
屋根を支えるこの女神像はレプリカで、本物はふもとの博物館にある
丘からはアテネが一望できる

日陰がなくてめちゃ暑いので、そそくさと降りる。


アテネ国会議事堂前の衛兵交代式

アテネには、名物の衛兵交代式がある。国会議事堂前で毎時おこなわれていて、見物人も結構多い。

この独特の衣装と靴のポンポンがかわいい。

動きは、めちゃくちゃスロー。
かわいい。

衛兵交代式の時は青いベレー帽に迷彩服を着た軍人さんがいて、見物にきた観光客に「ここから先には入るな」とか指示しつつ、交代式が滞りなく終わるよう見張っている。

交代式の後、このイケメンの迷彩服の軍人さんは、この炎天下で汗だくになった直立不動の衛兵さんの額の汗を、自分の白いハンカチで拭いてあげていた。やさしい世界(笑)。でも、そこまでしてやらずとも、自分で汗くらい拭けばよくね?とちょっとだけ思った。

国会議事堂の入口にはメディアやSPのような人がウロウロしていた


ランチは、ギリシャのファーストフード「ギロ」を食べた。焼いた鶏肉や豚肉を削ぎ落として、ピタパンと食べる料理。そしてギリシャビールも。

おいしかった

送迎バスでまた船に戻る。半日でアテネを見ることなんて無理で、「アテネにはまたぜひ別の機会に戻ってきてじっくり観光したいね」と夫と話した。

というわけで、今日はここまで!読んでくださり、ありがとうございました。

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