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ヒラリー・クリントンと外交問題評議会(CFR)の影響力に関する考察

 読者さまから表題のご質問をいただいたので、本稿では無難な模範解答と『いやいやそんなことはないでしょう』という、私見を織り交ぜて考察してみたいと思います。そもそも、Wikipediaに書いてあるようなことは、わざわざ私が解説しなくても、Wikipediaを見ればいいんです。なぜ、私見が必要かと言うと、質問者の方は『Wikipediaに書いてあるような解説は期待していないよね』ということが分かり切っているからです。(笑)

#ヒラリー・クリントン #外交問題評議会 (Council on Foreign Relations: #CFR )での講演を重視する背景には、複数の理由が存在しますので、その一般論的理由と、それに関連する問題点について軽く説明します。

ヒラリー・クリントンがCFRを重視する理由

『アメリカには世界的な影響力を持っている #シンクタンク として、以下のようなものの他にも #キッシンジャー・アソシエイツ など多数あるのに、なぜCFRなの?』に疑問を抱くと思いますが、CFRは超党派の組織なので、 #中立的な立場に見える のが最大の魅力です。自分の政策を無条件に支持してくれる人には、わざわざ政策を説明する必要はないという考え方です。これは二大政党制では特に起こりやすい現象です。二大政党制はお互いの支持母体はだいたい決まっているので、如何にして #キャスティング・ボート を味方に付けるかの勝負です。二大政党で勢力が拮抗している場合は、49%と51%で勝負が決まるような感じなので、1~2%の #マイノリティ や浮動票や1州の動向がいかに大きいかということです。

世界的に著名なアメリカの有力なシンクタンクの例
#カーネギー国際平和基金 (Carnegie Endowment for International Peace)

重点領域:国際関係、国際安全保障、地域研究

#ブルッキングス研究所 (Brookings Institution)
重点領域:経済政策、外交政策、都市・地方政策

#ランド研究所 (RAND Corporation)
重点領域:国防政策、公衆の安全・正義、健康・ヘルスケア

#ケイトー研究所 (Cato Institute)
重点領域:市場経済、個人の自由、非干渉主義

権威と影響力
 CFRは外交政策と国際問題に関する影響力のある政策シンクタンクに分類される国際的に有名な団体の一つであり、重要な政策決定者や学者が参加しています。ヒラリー・クリントンがCFRに論文を提出したり話すことにより、彼女の意見や考えは、国内外の多くの人々に届けられます。

ネットワーキングの機会
 CFRでの講演は、ヒラリー・クリントンにとって、他の外交問題の専門家や政策決定者とのネットワーキングの重要な機会を提供します。このようなイベントでは、新しいアイディアや情報を共有することができ、また、他の専門家からのフィードバックを受けることができます。勿論、フィードバックだけでなく、中立的な立場の人を取り込むためにも絶好の機会です。

メディアの注目
 CFRでの講演は、メディアの注目を集めることができます。このようなイベントでの発言や論文の発表により、ヒラリー・クリントンは、国内外のメディアから広範な報道を受けることができます。

政策提言のプラットフォーム
 CFRでの発表は、ヒラリー・クリントンが自らの #政策提言 やビジョンを広範囲に伝える手段となります。これにより、公共政策に対する彼女の影響力を増大させることが可能です。これはヒラリー・クリントンだけではなく、世界中の政治家や高級官僚や学者なども狙っているところなので、講演したり論文が掲載される競争率は、科学者の論文がネイチャーや、サイエンスに掲載されると、掲載されたことを日本国内で新聞発表したくなるのに似ていると言えば分かり易いかも知れません。

 以下は日本の外務省のホームページですが、CFRの機関紙『 #フォーリン・アフェアーズ 』には、日本の総理大臣の論文など掲載してくれないし、講演もさせてくれないけど、 #リチャード・ハース 外交問題評議会の会長にお目通りいただけると、 #ハース会長 日本の総理にあってあげたという印象になります。リチャード・ハース会長は元々外交官で、コリン・パウエル国務長官のもとで政策企画局長していた程度の方なので、日本の総理の重みはそれ以下という意味に捉えることも可能かもしれません。逆説的には、日本の総理大臣ともあろう方ですら、お目通りいただけると日本の外務省が宣伝したくなるほど #CFRの影響力は強い 証左とも言えます。

岸田外務大臣とハース外交問題評議会会長の意見交換(外務省ホームページ)にリンクしています。


問題点と懸念

 しかし、ヒラリー・クリントンのCFRでの講演には以下のような問題点も存在します。

透明性の欠如:CFRでの閉じられた会合や講演は、一般の人々からはアクセスが制限されることが多く、透明性に欠ける可能性があります。これは、政策決定プロセスにおいて、公平性と開かれた議論の重要性を損なう可能性があります。

 上のビデオではリチャード・ハース会長が自ら司会をし、『CFRは出版事業(フォーリン・アフェアーズやその他の外交に関係した出版物など)を行っており、CFRには役5,000人の会員がいて、会員は政府高官、著名なビジネスマン、ジャーナリスト、学術界の有識者、市民活動のリーダー、その他の個人によって構成されている』という一般人向けの説明をしています。当たり前ですが、CFRが何だかわかっている人にこのような説明はしないので、一般人向けに説明しているということは明らかです。その後、ヒラリー・クリントンが30分くらいの #独演会 が続きますが、ここではヒラリー・クリントンは、一般人が分かり易い単語を選んで、非常にゆっくりと話をし、その直後にインタビュアーと #トークショー が続き、途中から会場の質問に答えるシーンが収録されています。

 このような講演の裏舞台について説明すると、まず、インタビュアーを誰に指名するかの演出から始まります。ここでインタビュアーにヒラリーに対して辛辣な質問をされると、ヒラリーのイメージダウンにつながってしまうので、勿論、ヒラリーが答えやすく、ヒラリーの主張が正しいように見せ掛ける質問をするインタビュアーをアレンジします。当然、ヒラリーと個人的に親しいインタビュアーです。これは日本の永田町付きの記者などでも同じです。特定の政治家と仲の良い記者と、仲の悪い記者がいることは、誰でも知っていることで、特別な秘密ではありません。

 会場からの質問者も、通常はあらかじめ決めておくものです。10人が同時に手を挙げて質問する際に、誰が質問者を選んでいるかを考えれば、誰の質問でも受け付けていないということは常識です。そもそも、過激な質問やヒラリー・クリントンに危害を加える可能性のある人物は、CFRの会場に入れません。

特定の利益団体の影響力:
CFRは、特定の政治的、経済的利益団体によって支配される可能性があり、これが政策のバランスと公正性を損なう可能性があります。

公的・私的役割の交錯:ヒラリー・クリントンがCFRでの講演を通じて、私的利益と公的役割が相反する可能性があり、これが公共の利益に悪影響を与える可能性があります。ヒラリーはCFRを利用し、CFRはヒラリーを利用する補完関係にあると言えるかもしれません。 #知らんけど

話し出すと止まらないので取り合えず総括

 ヒラリー・クリントンのCFRでの講演は、ヒラリーにとって重要な機会を提供する一方で、透明性の問題、特定の利益団体の影響、および公的・私的役割の交錯といった問題点も生じます。これらの問題を解決するために、CFRやヒラリー自身が、講演と関連するプロセスをより透明かつ公平にする努力が求められます。

 日本国内においては、CFRが #陰謀論 的な観点から語られることもありますが、これは陰謀ではなく陽謀(あまりにも明らかな事実)です。

 ヒラリー・クリントンがフォーリン・アフェアーズに寄稿している論文の日本語訳は、以下をクリックすると読めます。

 フォーリン・アフェアーズの日本語版が岸田文雄に関して何も書いていないことは、ここをクリックすると一目瞭然です。ゼロです。

 フォーリン・アフェアーズの英語版では、日本の総理大臣が岸田文雄であるくらいのことは、以下をクリックすると解ります。

 このnoteは一応、 #AI倫理 がテーマなので、ChatGPTについて解説すると、以下のような問題があります。

時事や常識にうといChatGP
 とはいえ、華々しく登場したChatGPTには、いくつか致命的な弱点がある。同AIの弱点のひとつは、時事的な質問に弱いことだ。たとえば「2023年1月時点の日本の首相は誰ですか」と質問すると、「2023年1月の時点での日本の首相は、安倍晋三です」と回答する。

Real Sound

 以下のA.はChatGPTの回答です。

Q. 現在の日本の総理大臣は誰ですか?

A. 私の情報のカットオフは2022年1月ですので、その時点での情報しか提供できませんが、その時点での日本の総理大臣は菅義偉(すがよしひで)氏でした。ただし、2022年の10月には総理大臣選出の選挙が予定されており、その後の情報は私のデータには含まれていませんので、最新の情報は確認してください。

Q. #麻生太郎 #アニメファン から人気があるのは何故ですか?

A. 麻生太郎がアニメファンから人気がある理由は、彼自身が公然とアニメやマンガのファンであることが知られているからです。彼はその趣味を隠さず、多くの公の場でアニメやマンガに対する愛情を表現しています。これにより、多くのアニメやマンガのファンは麻生太郎に共感を感じ、彼を支持するようになりました。

また、麻生太郎は2008年に日本の総理大臣になった際、その趣味がメディアで大きく取り上げられ、国際的にもアニメやマンガのファンから注目されました。彼のこの特徴は、若い世代やオタク文化のコミュニティとのつながりを強化する要因ともなっています。

Q. 麻生太郎は #秋葉原 #国際的なアニメ拠点 を作ろうとしませんでしたか?

A. はい、麻生太郎は秋葉原に国際的なアニメ拠点を作ることを提案しました。2008年に日本の総理大臣に就任した際、彼は日本の #アニメ #マンガ #ゲーム 、その他の #オタク文化 を世界に向けて発信する拠点として、秋葉原のさらなる発展を支援する構想を持っていました。この構想は、麻生太郎のオタク文化に対する愛情と、その文化を通じて日本の #ソフトパワー を強化する願望から生まれました。残念ながら、彼の任期中にこのプロジェクトは実現しませんでしたが、その構想は今でも多くの人々に注目されています。


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