ひとりでできるもん
自粛生活で一人でいる時間が増えた。
緊急事態宣言はひとまず解除されたものの、他人と密になるような行動は制限されているし、仕事も今後はテレワークなどが推進されていくだろう。
元来ひとりでいるのが好きな私ですら、そろそろ人恋しい気持ちになってきた。
寂しがり屋さんにはつらいご時世だ。
でもこんな今だからこそ、ひとりでできることから考えてみてはどうだろう。
私としては今回のコロナ自粛期間には感謝していて、何度も書いているけど、自分自身や身のまわりの物事を時間をかけて見直すことができた。
家の断捨離もある程度できたし、人間関係についても自然と整理された。
そのすっきりした状態で、本当に必要なものって何だろう?ってことを考えられたのは大きい。
例えば、これまでの「仕事上会わなければならない人」というのは、実際にリアルで会わなくてもよかったんじゃない?とか、もっと言えばその仕事自体の優先度ってどのくらい?というところまで再検討できたのだ。
そういう無駄が減らせると、じゃあ空いた時間をどう使うのか(別の仕事を探すのか、プライベートを充実させるのか)という話にもつながってくる。
日本人は働きすぎだし、まじめでバカ丁寧(いい面でもあるが)、おまけに集団意識が強いから、こういう機会でもないと変われないのかもしれない。
みんなのいるなかで違ったことをしようすると出る杭は打たれてしまって終わりだ。
いったん「ひとりひとり」になるのは有効だったと思う。
それぞれが集団から離れる期間を作って、自分を洗いなおして、そうしたらまた集まったときにさらに個々のチカラを意識できるんではなかろうか。
みんなが「ひとり」に戻った状態で、いったい何ができるのか、本当は何がしたいのか、つきつめて明確にしておく。
それによってその後の人間同士の関わりかたや組織・チームの作りかたも変わってくるはずだ。
それがアフターコロナの世界、新しい人間社会のありかたになっていくことを期待している。