丸永製菓 おいももなかがちょっとおいしすぎる
真夏のピークが去ったら去ったで、暑い暑い言って過ごした7月や8月がどれほど過酷だったかおれたちは既に忘れつつあります。できるだけ日中は外に出ないようにして、日が沈んだ後もしばらく様子をみてから夕飯の買い出しに行ったり、帰り道にはアイスを買い食いしなけりゃとてもやり切れなかったのに、夕方の涼しい風にあたると嬉しい反面、なんだかあれだけ憎たらしかった日差しが恋しくも感じられたりします。
ただ、お天道様の熱は冷めるがおれのアイスクリームへの熱は冷めない!日夜おいしいアイスクリームの情報収集に余念がないわたし。東に病気の子どもあれば、行って好きなアイスを聞き、西に疲れた母あれば、行っておすすめのアイスを聞くといった具合です。いやせめて差し入れろよそこは。
人生の多くの時間をアイスについて考える時間に充てていると言っても過言ではないこのおれが今注目しているアイス、それは丸永製菓が売り出している「おいももなか」です。
このおいももなかがちょっとおいしすぎて、心がざわついているという話をしたいんです。いいですか?別に許可を取る必要はないんですが、しばらく独房にいたもので、トイレに行くにもいちいち許可を得る癖がついてるんです。独房…?
それでおいももなかなんですが、ご覧のとおり、外見はおイモを模した形のもなか、中にはバニラアイスとおいもの餡が入っています。
*URLの末尾が /oimo/ なの、かわいいですね。おれもメアドにoimoって入れようかな。
最近はおいもブームが息が長く続いていて、都内でも時々駅の構内などで焼き芋のポップアップを見かけます。元よりおいもは別に苦手なわけではないのですが、昨今おいもがやたらともてはやされている風潮に、おれはなんだか乗りきれないというか、ぶっちゃけ異様さすら感じています。アドレスにoimoと入れたがっていたくせに。
別に嫌いではないんですけどね。ただ、口の中パッッッサパサになるじゃないですか。だから焼き芋を食べるときは絶対に牛乳が欲しいんですけど、おれはお腹が弱いので牛乳を飲むとすぐにお腹が痛くなるですよ。なのでお芋別に嫌いじゃないんですけど、お腹痛くなるからあんま進んで食べてないんです。だとしたら悪いのは芋じゃなくて牛乳じゃね?
最近は宮崎県のお芋がおいしいとか、様々浮気した結果一周回ってやっぱり鹿児島のお芋が一番いいよねとか、知識としては入ってくるんです。でもやっぱりお芋が世間でもてはやされている割には、「でも口がパサパサになるしなあ」と、テンションが上がりきらない自分がいます。アドレスにoimoと入れたがっていたくせに。
別にお芋を殊更サゲたいわけでもなければ、昨今のお芋ブームに一石を投じたいわけでもないんでこの辺はこれ以上深掘りしませんが、ただおれはそういう風に思っている、ということです。そのおれでもって、このアイスは話が別と言いますか、お芋がそこまで好きじゃなくてもおいしく食べることができる、なんなら普通にお芋を食べるよりもおいしく感じるのが「おいももなか」のすごいところです。(個人の感想です)これが言いたかった!
程よくお芋感がありつつも、ちゃんとアイスとしてもおいしい。少量ずつ、心と身体が喜ぶ範囲でお芋バイブスが注入されるおいももなか。畑でこれが収穫できたらどんなにいいでしょうか。
それで、これを売り出しているのが丸永製菓というメーカーなんですが、どこかで聞き覚えがあると思ったら、おれがこの世で最も愛してやまないアイス、あいすまんじゅうを出しているメーカーだったんです!
この機会に改めて丸永製菓について調べてみたんですが、他にもしろくまアイスなんかも出しているということで、いわゆる大手メーカーと比べるとラインナップは多くないのですが、どれも大好き。対おれの打率がヤバい。いや、おれは別に球を投げていないので、ストライクゾーンをビシバシ突いてくると言った方が適切でしょうか。ものすごいインコースをえぐってくる。ヨッ精密機械!
ぜひおいももなか、見かけたら試してみてください。その際、おいも餡部分を下にして食べると一層おいしく食べられるとのこと、パッケージに書いてあります。
おすすめの食べ方まで教えてくれるのヤバくないすか。親切すぎる。メールとか送ったらすごく丁寧な返信をしてくれそうですよね。折り目正しい時節のご挨拶とか添えてくれそう。「季節の変わり目ですがどうかご自愛ください」みたいな。「どうか」がポイントですよね。「今日のめざまし占い双子座1位でしたよ!」とかもきっと教えてくれるでしょう。え〜おれが双子座なの覚えててくれたんだ〜みたいな。嬉しいよね。飲み会の翌日、「昨日は飲みに連れてってくれてありがとうございました!」って朝一番にLINEしてくれるタイプですよね。おれの中の丸永製菓像がどんどんしごでき後輩に寄っていってるのなんなんだ。
知れば知るほど好きになる要素が満載です。後半はほぼおれの妄想ですがね。
この秋冬はこのおいももなかを抑えておけば間違いない!と言い切ってしまうんですが、調べてみると丸永製菓、「おもしろアイス」というカテゴリを持っていて、現在2種類が展開されています。その二つというのが、「恐竜の玉子®」と「おとぼけくん®」。愛すべきネーミングセンス!そんな感じです。