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リサイクルショップ好き

もうずいぶん昔の話なのだけど、クレヨンしんちゃんの漫画で野原一家が夜寝る前にしりとりをするみたいな話があって、引っ越し→しわ→若作り→リサイクルショップ好き→きつい性格・・・と徐々にみさえの性格に寄っていくしりとりが続いていくシーンがあったのをすごく覚えています。

なぜこのシーンが記憶に残っているかといいますと、僕もリサイクルショップが大好きで、そろそろ雑誌ケトルあたりで「リサイクルショップが大好き!」などの特集を組んでくれないかと思っている次第。間違いなく売れる。少なくても僕は買うことでしょう。

中でも一番好きなショップが地元にあります。もうそこには帰省するたびに必ず通っている場所であり、もはや帰省時のスケジュールには必ず入っているマスト案件なのでございます。なぜそこまでしてそのリサショ(リサイクルショップ)に通うのかと言いますと、品揃えがヤバいからです。そのあまりのヤバさに逐一通い詰めていたら、いつしか新作ラインナップをチェキしなくては東京には帰れない体になってしまったというわけなのです。

当該リサショに出会った一年ほど前から毎度通うたびに新作商品の写真を収め、専用フォルダまで作っていたのですがだんだん溜まってきたので今回は写真とともにそのヤバいリサイクルショップ、ヤバショの魅力の一部をご紹介したい。

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これがそのお店。群馬県は渋川市のリサイクル生活館。フォントのカラーがうるせえ。入口から早速ヤバさが際立っており、これから始まる未来に期待せずにはいられませんね。

また、この建物自体がセキチューの居抜き物件なのですが、メイン看板がセキチューカラーを踏襲しているというどうでも良いポイントに今気が付いた。

【参考】セキチュー

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サブ看板。水店長のキャラに一貫性がないのが気になります。

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よく見ると画像はすべてフリー素材。お店の看板にフリー素材を堂々と使う潔さ。そう、これはフリー素材。おれたちは自由だしここはなにもかもが許された場所。おれたちはなんにだってなれるし、どこにだって行ける。だってフリーだからね。

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中に入りますとバカデカいブタのオブジェが出迎えてくれます。

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もちろんこれも売り物。値段忘れちゃったけど20万円前後だったかと。ブタのオブジェを格安で仕入れたい人は要チェキだぜ。

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中に入るとまず古着が立ち並びます。目利きバイヤーが選びに選び抜いた古着。壮観。ここが群馬のシモキタだ!!!


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スポーツ用品はもちろんのこと、ここでは剣道具などの武道具も扱っております。マジなんでも揃う。この守備範囲の広さ、他のスポーツ用品店の追随を許さないガッツを感じます。いかなるスポーツであっても思い立ったその日から始められる。資格を取るならユーキャン。スポーツ始めるならヤバショで決まりだぜ!

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食品もバッチリ扱っています。我々のような地域住民の胃袋までサポートしてくれるのがヤバショ。一瞬「あれ?イオンモール?」と錯覚させられてしまいますネ!

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唐突なパンダ。下の子がサッカーボールを持てていない。小学生時代、体育の授業でサッカーをしていたとき、「ヘイパス!ヘイ!ヘイ!」と何度も呼び掛けたのに結局一度もパスを貰えずにゲームが終わった思い出がリフレインします。

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ヤバショは本も完備。オコジョさんの一巻が置いてあって気分が高揚した。オコジョさんのアニメ、好きだったな。

とまあここまではヤバショとはいえ、よくある普通のリサイクルショップの光景。しかしまだまだ序の口。初代ポケモンの四天王でいうとカンナくらいです。ヤバショの本当のヤバさはここからなのです。

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まずはこれ。大量のハンコが投げ売りされております。よく見るとかなり使い古された形跡がある。ハンコをリサイクルショップに売るなよ、と、日常生活の中でまさか使うとは夢にも思わなかったツッコミがつい出てしまいそうにもなります。

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売った人はこれを手放すときどんな気持ちだったのだろうか、諸行無常を感じずにはいられない案件。

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これはさすがにダミー写真だろうと思って裏面をみたらバッチリ富士フィルムのロゴが入っていたのでたぶんマジなやつです。これに値段がついていて、しかもまあまあ安く買えてしまうことがただただ悲しい。悲しみ。

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会社でよく見るやつ!ここは企業戦士たちの墓場でもある。しんみりする。ここに本日直行だとか会議中だとか書き込んでた人たちがいたんだろうなあ。

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歓迎看板がお店の端っこの、どう見ても歓迎されていない位置で売られていて良かった。

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これはちょっとだけほしかった。14000円。買えなくはない値段をつけてくるあたりずるい。こんなもの毎日乗りたい。

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このお店の隣には渋川レジャーランドというゲームセンターがあるのですが、おそらくそこで取れた景品が持ち込まれているのでしょう。結構な数売られとる。もはや専用のコーナーを設けないといけないレベルにまで達していました。

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大量に売られていたゲートボール大会の銀メダルと銅メダル。「二位じゃダメなんだよ!!」と言わんばかりのストイックジジイ or ババアのダンコたる決意が伺えるコーナー展開となっております。このストイックさはスラムダンクのゴリさながら。仲間からは、オマエとゲートボールするの息苦しいよとか思われてそう。

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そして最もセンセーショナルなコンテンツがこれ、試着室です。これこそがヤバショ。もはやここはどうぶつの森と言っても過言ではない。5800円。高いのか安いのかもうわからない。この店の店長はどうやって値段をつけたんだろう。

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中を開けたらどう見てもヤバいオブジェが売られていて「ヒャア」と小さい悲鳴が出てしまいました。これがヤバいリサイクルショップ、ヤバショと呼ばれる所以なのであります。

おそらくなのですが、このお店は閉店した飲食店や美容室、銭湯、オフィスなどの処分しきれなかった備品が流れ着いてくる場所なのでしょう。まさにガラクタの最終処理場、今回紹介してきたもののほかにもさまざまな「かつてお店の一部だったもの」が漂着しておりました。

このお店はまるでおばあちゃんちの蔵の中にいるような、暗くて静かで長時間いると不安になる、それでいてどこか安心するムードが流れております。こういった「蔵感」はもはや都会の喧騒の中では得ることのできないオアシス。それが、  僕がこのお店に帰省するたびに必ず通う最大の理由であると考えています。

ここでは紹介しきれなかったものもたくさんあるので、ヤバ案件を見つけ次第随時更新していきたいと思います。

最後に、このお店の目玉商品を紹介して終わりといたします。

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勝利の踊り。どう見ても最高です。買わんけど。

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さんし
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