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介護施設一覧

私たち(あいえん)にご相談される内容で、介護施設について教えてほしい。という悩みを仰る方も多いのでまとめてみました。

以下は、日本における介護施設の主要な種類を説明した内容です。
それぞれの施設の特徴、対象者、役割について書いてみました。


1.特別養護老人ホーム(特養)

概要
特別養護老人ホーム(特養)は、介護度が高い高齢者を対象とした施設です。随時介護が必要で、在宅での介護が困難な場合に利用されます。

特徴

  • 24時間体制で介護職員が対応

  • 主に身体介護(食事、入浴、排泄など)を提供します

  • 費用は比較的低い。(所得に応じた補助がある)

対象者

  • 原則として介護3以上の方

  • 特例で必要介護1・2でも特定の事情があれば入所が可能


2.介護老人保健施設(老健)

概要
介護老人保健施設(老健)は、リハビリテーションを行い自宅復帰を目指すための施設です。 病院での治療を終えた後、家庭生活に戻るための準備を行います。

特徴

  • 医師や看護師が常駐

  • リハビリに力を入れている。

  • 利用期間はおおむね3~6か月程度の短期

対象者

  • 要介護1以上

  • 自宅復帰を目指している高齢者


3.介護医療院

概要
介護医療院は、医療と介護のニーズが高い要介護者が長期的に生活するための施設です。 治療病床の役割を担いながら、介護サービスも提供します。

特徴

  • 医療的なケアが充実(点滴、酸素吸入など)

  • 生活支援も行われる

  • 長期的な利用が可能

対象者

  • 要介護1以上

  • 医療ニーズが高い高齢者


4.グループホーム

概要
グループホームは、認知症の高齢者が少人数で共同生活的なための施設です。家庭環境で、認知症ケアを重視した支援が行われます。

特徴

  • 1ユニット(9人以下)での共同生活

  • 認知症専門のケアを提供

  • アットホームな雰囲気

対象者

  • 要支援2または要介護1以上

  • 認知症と診断されている人


5.有料老人ホーム

有料老人ホームにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

5-1.介護付き有料老人ホーム

  • 概要
    介護保険を利用し、介護スタッフが24時間常駐する施設。

  • 特徴

    • 施設が直接介護サービスを提供

    • 食事や生活支援サービスも含む

  • 対象者
    要支援・要介護認定を受けた高齢者

5-2.住宅型有料老人ホーム

  • 概要
    介護サービスは外部の訪問介護事業所を利用する施設。 比較的自立した生活が可能な高齢者向け。

  • 特徴

    • 必要に応じて介護サービスを利用

    • 自由度が高い

  • 対象者
    自立または要支援・要介護認定を受けた人

5-3.健康型有料老人ホーム

概要
健康型有料老人ホームは、自立した高齢者が安全で快適な生活のための施設です。介護が必要になった場合は、他の施設に転居する必要があります。

特徴

  • 介護サービスは提供されない

  • レクリエーションや食事サービスが充実

  • 自立した生活のサポート

対象者

  • 自立している高齢者


6.サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

概要
者が安心して高齢者生活ができるバリアフリー構造の賃貸住宅で、生活支援サービスが提供されます。

特徴

  • 安全性を重視した住宅設計

  • 見守りや緊急時対応のサービス付き

  • 自由度が高く、自立した生活が可能

対象者

  • 自立した者または高齢者要支援・要介護認定を受けた人


7.小規模多機能型居宅介護

概要
住み慣れた地域で生活しながら、「通い」「訪問」「毎日」のサービスを柔軟に利用できる施設です。

特徴

  • 必要に応じて複合的なサービスを提供します

  • 少人数制で個別対応が可能

  • 家庭的な雰囲気

対象者

  • 要支援または要介護認定を受けた人


8.デイサービス(通所介護)

概要
日帰りで利用できる介護施設で、入浴や食事、リハビリなどのサービスを受けられます。

特徴

  • 一日中の介護サービスを提供

  • 家族の介護負担軽減につながる

  • 社会的な交流の場を提供

対象者

  • 要支援または要介護認定を受けた人


9.ショートステイ(短期入所生活介護・短期入所療養介護)

概要
介護者が旅行や休養の間、短期間だけ利用できる介護施設です。

特徴

  • 当面の入所が可能(数日~1か月程度)

  • 身体介護や生活支援を提供

  • 特養や老健で受け入れることが多い

対象者

  • 要支援または要介護認定を受けた人


10.認知症対応型通所介護

概要
認知症の高齢者を対象としたデイサービスで、認知症ケアに特化したプログラムを提供します。

特徴

  • 少人数制で個別ケアを重視

  • 日々中の活動やレクリエーションを提供

  • 認知症の進行を穏やかにする支援

対象者

  • 認知症と診断され、要支援または要介護認定を受けた人


11.地域密着型介護施設

概要
地域住民のみが利用できる小規模な介護施設で、特別養護老人ホームの地域限定版と考えられます。

特徴

  • 地域密着型のサービスを提供

  • 少人数でアットホームな環境

  • 地域に根差したケアを重視

対象者

  • 施設が所在する市区町村の住民


12.介護付きシェアハウス

概要
高齢者が数人で共同生活を送りながら、必要なときに介護サービスを受けられる施設です。

特徴

  • 自立した生活を重視しつつ介護サポートを提供

  • 家庭的な雰囲気で生活可能

  • 比較的費用が安価

対象者

  • 自立または要支援・要介護認定を受けた人


13.高齢者専用賃貸住宅(高専賃)

概要
高齢者を対象とした賃貸住宅で、介護サービスは基本的に外部の事業者が提供します。

特徴

  • サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に近い特徴

  • 高齢者が生活しやすい設備設計

  • 比較的自由な生活が可能

対象者

  • 自立または要支援・要介護認定を受けた人


まとめ

これらの施設は、高齢者の生活や健康状態に応じて選択することができます。 どの施設を選ぶかは、本人の希望、介護の必要性、費用負担などを慎重に決定することが重要です。また、地域包括支援センターやケアマネージャーに相談することで、最適な施設を見つける手助けを得られます


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