フレイル?ロコモ?サルコペニア?
以前、介護施設でスタッフ間フレイル、ロコモ、サルコペニアの話をすることがありましたが、何となくわかる。伝わる。
でも、違いは?
答えれませんでした。。。
サルコペニア(Sarcopenia)
サルコペニアとは、筋肉量が減少し、筋力が低下する状態を指します。年齢を重ねると自然に筋肉が減少し、それによって身体の動きや力が弱くなります。具体的には、歩行速度が遅くなったり、物を持つのが困難になるといった日常の動作が影響を受けます。筋肉の低下は転倒や骨折のリスクを高めるため、早めの運動習慣や栄養管理が重要です。
ロコモティブシンドローム(Locomotive Syndrome)
ロコモティブシンドローム、通称ロコモは、骨、関節、筋肉、神経などの「運動器」の機能が低下し、歩行や移動が困難になる状態を指します。サルコペニアが筋肉に焦点を当てているのに対し、ロコモは運動器全体の問題を包括的に扱います。たとえば、膝や腰の痛み、バランス感覚の低下などが進行すると、日常生活での移動が難しくなり、自立した生活が困難になることがあります。
フレイル(Frailty)
フレイルは、~心身の活力が低下した「虚弱な状態」~を指し、サルコペニアやロコモも含む広い概念です。身体的な弱さに加えて、疲れやすくなったり、体重が減少したりするほか、精神的な活力の低下や社会的なつながりの希薄化も特徴です。フレイルの進行は、病気や怪我の回復力を低下させ、介護が必要になるリスクを高めます。
それぞれの違い
サルコペニアは、筋肉量と筋力の低下に焦点を当てた概念です。
ロコモは、運動器全体(筋肉、骨、関節など)の機能低下による移動の困難さを指します。
フレイルは、身体的、精神的、社会的な機能が全体的に弱くなる状態で、サルコペニアやロコモも含みます。
これらの状態は独立しているように見えますが、密接に関連しており、互いに影響を及ぼします。たとえば、サルコペニアが進行するとロコモになりやすく、結果としてフレイルに繋がることもあります。高齢者の健康を維持するためには、これらの状態を早期に認識し、適切な対策を講じることが重要ですね。
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