「楽(らく)」を取るか、「楽しさ」を取るか。
▼ブランド戦略を立てた際、これをやらないと成果につながりにくいという必須の作業があります。
それは目標設定。
そのブランド戦略を通してどのような成果を達成したいのかを目標として掲げ、それを達成すべく、投下するリソースを準備していくのです。
目標を設定しておかないと施策は場当たり的なものとなり、ブランディングが継続できません。
富士山に登るのであれば富士山に登るための準備が必要ですし、K2に登るのであればK2に登るための準備が必要となります。
気が付いたら、いつの間にか富士山の山頂にいた…なんていう人はいないでしょう。
▼私がブランド戦略研修の最初によく行なうのが“富士山ゲーム”です。
「ここにいるメンバー全員で富士山に登りたいと思います。
目的は誰一人残さず、全員一緒に富士山へ登頂すること。
では、皆さんだったら、まずどちらの方向に歩いていきますか?
目をつぶってから方向を指を指してください。」
一度、あなたの会社でも同じように試してみてください。
まあ、面白いようにバラバラの方角を指してくれます(笑)。
「富士山の方向はこっちだから」
「まず、家に帰って準備を…」
「最初に登山グッズを買いにいかないと…」
などなど、指した方角の理由は様々です。
▼ここで体験できるのは「ゴールを知っているだけでは、たどり着けない」という事実です。
大切なことなのでもう一度言います。
ゴールを知っているだけでは、
ゴールにはたどり着くことはできません。
実際、先ほど指した方角へみんながバラバラに進んだ場合、全員一緒に富士山へ登頂できる可能性はゼロに等しいでしょう。
これは経営理念やミッション、ブランド・アイデンティティも同じで、どれだけ素晴らしい言葉であったとしても、それだけでは何の役にも立ちません。
そのために全員で行動指針(バリュー)を作ったり、朝礼をして日々のズレを修正したり、リーダーと共に語り合う機会を作り、想い(方向)を定めていくのです。
▼私の個人的な感想ですが、良い会社ほど「楽する」ことはできません。
しかし、楽(らく)はできませんが、チームとして同じ目的意識を持ち、切磋琢磨でき、自己成長できる仕事の楽しさがあります。
「仕事の楽(らく)」を取るか、
「仕事の楽しさ」を取るか。
いずれかを選択する源泉はその人が持っている価値観であり、応援されるブランドのオーナーは「楽しさ」を取る人から選ばれるよう、理念やミッションの実践を続け、自身を磨いていかなくてはいけないのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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