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家族に伝える経済シリーズ(47):株価上昇の謎を解く ー 投資家心理とバブル
森永卓郎さんの視点 ー コロナ禍と経済の矛盾
森永卓郎さんは、コロナウイルスを何とか封じ込めなければならない――という政府の専門家会議のような考え方に近い発言をしているように見えることがある(苦笑)。
ただ、現状では「クラスター方式」(感染源を封じ込めるロックダウンのような方法)は通用しないんじゃないかな、と思うんやけどね。
クラスター方式について詳しく説明したいところやけど、話が横道にそれそうやから今回は省略するわ。
大竹まことさんの番組での話題
さて、上の話は大竹まことさんの番組で森永卓郎さんや金子勝さん(この人も癖のある経済学者やけど面白い)が話していた内容や。
父もYouTubeで時々こういう番組を観るんやけど、たまに鋭い指摘があって考えさせられることがある。
森永さんがこの番組で言うてたのは、コロナ禍で世界中の経済(実体経済)が停滞している状況や。
都市のロックダウンや国際的な移動制限で経済が冷え込んでいるはずやのに、なぜか株価が急激に上がっている――これってどういうこと?という話題やね。
バブルとは何か?
森永さんの説明では、これは「バブル」や、と。
バブル(泡)という言葉、分かるかな?
経済学でのバブルは、実体の伴わない価格の上昇を指すんや。
この株価の急上昇には明確な理由があるわけではないけど、森永さん曰く
「投資家たちはバブルを待ち望んでいる」
とのことや。
理由は簡単やね。コロナショックで大きな損失を抱えた投資家たちは、何とかその損を取り戻したいと思っているからや。
株価上昇への期待と操作
日本の場合は特に、消費増税とコロナ禍のダブルパンチで経済が冷え込んだ。
その結果、投資家たちは手持ちの株が値上がりしてくれないと困る状況にある。
だからこそ、株価が上がるように「祈る」だけやなく、実際に釣り上げるための操作も行われることがある。
動画の中で紹介されているグラフも、その結果を物語っている。
確かに、コロナで株価が大きく下がった後、適正価格に戻るのは自然なことかもしれん。
でも、その先――適正以上に株価がどんどん上がっていくのは、まさにバブルと言えるやろう。
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