Hitoshi SHIMURA

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家族に伝える経済シリーズ(33):法と人類の知恵、時を超える思想

さて、ちょっと余談になるけど… 実は今、私がすごく注目してる「人類の叡智」としての「発明」ってのがあって、それが「法家(ほうか)(注1)の思想」なんやわ。 この"法"っていうのは、世界中の文明で作られてきたもので、どの国にも何らかの形で存在してるんや。 そもそも、この"法"も、もしかしたら神様が人間に与えてくれたものなんかもしれんと思うことがあるんよ。 有名なところやと「モーセの律法(十戒)」とか、メソポタミアの「ハンムラビ法典」とかがあって、結構聞いたことがあるんちゃうか

    • 家族に伝える経済シリーズ(32):発明のチカラ ー 人を支え、社会を動かした“目に見えない仕組み”②

      例えば赤ちゃんに向かって、ちゃんとした言葉で話しかけてると、だんだんその子もしゃべれるようになるし、文字も教えたら使えるようになるんや。つまり、最初からすでに複雑な仕組みがあるってことなんよ。 言語学者はこのことをどう思ってるんやろうか? 教育学者は? 私はね、ずっとこの疑問を持ってるんやわ。 実はあるところで少し話を聞いたことがあるんやけど、聞きかじりやからあんまり詳しくはないねん(笑) 言葉って、神様が人に与えたものなんやないか?って思うんよね。そうでなかったら、こんな

      • 家族に伝える経済シリーズ(31):発明のチカラ ー 人を支え、社会を動かした“目に見えない仕組み”①

        話をする前にまず言っておきたいんやけど、「言葉」って・・・ほとんどが「左脳」の働きらしいんよ。 「右脳主義」って流行ったこともあったけど、あれはなんとなくふわっとしてて、特にコミュニケーションの観点ではあんまりうまく使えんというか、どうも個人の中で ”閉じた” ものになりがちなんよね。 人は、結局「言葉」で考えるもんや。 天才肌の人とか、芸術家なんかが考えてることって、周りの人にはなかなか伝わらんやろ?だから、私としては、右脳タイプの人ってちょっと利己的なところがあるように思

        • 家族に伝える経済シリーズ(30):父が思う世界の大発明:お金、会社、そして言葉の不思議

          『世界の3大発明』・・・って、聞いたことあるやろか? 私が子供の頃は、なぜか『世界の◯◯・・・』っていうのが流行っとったんや(笑)。 世界の7不思議、世界4大文明、世界3大美女?・・・とかね。 世の中にはこんな凄いモノ、出来事、人があるんやで、っていう話ネタやな。そういうことを知ってる奴は、ちょっと物知りのように思われたりもしたもんや。 実際どれほど意味があるのか・・・何とも言えんけどな(苦笑)。それでも、そういう話は結構出てきとったんや。 われわれ日本人は好奇心が旺盛やから

        • 家族に伝える経済シリーズ(33):法と人類の知恵、時を超える思想

        • 家族に伝える経済シリーズ(32):発明のチカラ ー 人を支え、社会を動かした“目に見えない仕組み”②

        • 家族に伝える経済シリーズ(31):発明のチカラ ー 人を支え、社会を動かした“目に見えない仕組み”①

        • 家族に伝える経済シリーズ(30):父が思う世界の大発明:お金、会社、そして言葉の不思議

          家族に伝える経済シリーズ(29):銀行の役割って何やろ?3つの機能を教えよか

          実は銀行には大きく3つの機能があると言われてるんや。 銀行の3大機能 「金融仲介」「信用創造」「決済機能」の3つを総称して銀行の3大機能と言う。 これらの機能は銀行の主要業務である「預金」「融資」「為替」および銀行の信用によって実現されている。 3大機能において、「金融仲介」と「信用創造」は各銀行が常に単独で行える業務だ。ただし、「決済機能」は複数銀行間の決済が手形交換所というラウンドテーブルで機能しており、かつてその処理が煩雑を極めたことから現代では合理化が進み、国際決済

          家族に伝える経済シリーズ(29):銀行の役割って何やろ?3つの機能を教えよか

          家族に伝える経済シリーズ(28):銀行って預金ビジネス?実は違うんやで!

          大体、まず銀行に行くと・・・最初に考えるのは、自分(個人)の銀行口座を作って、「預金」することや。 銀行に手持ちのお金を預ける・・・預金するわけや。 そうすると、銀行は私たちのお金を「保管」してくれて、しかも「利息」をつけてくれる。 時間が経てば、預金したお金は増えるわけやな。利息分だけ。 「期間の利益」ってやつや。 実は、私たちが銀行に預金するという行為は、銀行が私たちからお金を「借りる」という意味になるんや。これを、 「銀行預金は、銀行にとっては『負債』である」 という

          家族に伝える経済シリーズ(28):銀行って預金ビジネス?実は違うんやで!

          家族に伝える経済シリーズ(27):お金と時間が生む価値とは?銀行の基本ビジネスを考える

          もとい、話を元に戻してみようか。さっきも言ったけど、利息を払うのがもっともやって考えると、お金って、今の価値と将来の価値で違いが出てくるんやな…つまり、時間が経つことでお金の価値が変わるってことやね。 ちょっと考えてみよか。 今の10,000円が、将来には仕事に使って10,500円にできるとするやんか。そのうち100円を利息として貸した人に返しても、こっちは400円の儲けが出るわけや。悪くない話やろ? だから、今は手元に10,000円がないけど、貸してくれるなら借りてみよう

          家族に伝える経済シリーズ(27):お金と時間が生む価値とは?銀行の基本ビジネスを考える

          家族に伝える経済シリーズ(26):金融ビジネスの光と闇:お金を貸して儲ける仕組みとは?

          お金を手に入れる方法っていうのは、普通は何かを作ったり、買ったり売ったりして、そういう経済活動をして稼ぐもんやね。でもね、いつの時代にも、ちょっと頭の回る人がいて、お金そのものでさらにお金を生み出そうと考えるんよ。 お金がさらにお金を生む…これが「金融ビジネス」ってやつなんやな。 さて、この金融ビジネスの中でも、わりとすぐに思いつくのが「金貸し」、つまりお金を貸して、返してもらう時に利息を取る方法やね。 「今、あなたにお金を貸してあげるけど、返す時にはちょっと利息をつけて返

          家族に伝える経済シリーズ(26):金融ビジネスの光と闇:お金を貸して儲ける仕組みとは?

          家族に伝える経済シリーズ(25):お金の本質って何やろ?時代とともに変わるお金の話

          何かをやってみたら、思わぬ結果になってた、なんてこともあるやろ? まあ、そんなもんやなぁ。 「終わり良ければすべて良し」って、たまにそんな風に思えることもあるわけで。 何でこんな話を最初に言うたかって? 後でわかる…かな。うん、わかってくれたらうれしいけど、もし「なんのこと?」って思ったら、ごめんな(笑)。 さて、私の理解でいうと、銀行の始まりは「金貸し」からやったんちゃうかな。あるいは、モノとかお金を預かる仕事をする人たちが古代メソポタミアにもおったらしいんや。 お金、つ

          家族に伝える経済シリーズ(25):お金の本質って何やろ?時代とともに変わるお金の話

          家族に伝える経済シリーズ(24):実体経済と金融経済、光と影の関係を考える②

          まずな、人間社会が大きくなるにつれて、経済活動もそれに合わせてどんどん広がっていくから、実体経済も「大きくなっていく」んやけど、それがどれくらいの規模なんやろう…と思って調べてみたんよ。 ググってみたら、、えらい大きな数字が出てきて驚いたんやけど…実体経済と比べて、金融経済はもっともっとデカいらしいねん。 あるデータによると、毎日動く実体経済のお金が20兆円やとすると、金融経済では1,000兆円も動いてるって話やねん。これ、実体経済の50倍ってことで、ほんまに大きいんよな。

          家族に伝える経済シリーズ(24):実体経済と金融経済、光と影の関係を考える②

          家族に伝える経済シリーズ(23):実体経済と金融経済、光と影の関係を考える①

          『光あるところに影がある。まこと栄光の陰に数知れぬ忍者の姿があった・・・命をかけて歴史を作った陰の男たち。だが、人よ名を問うなかれ。闇に生まれ、闇に消える、それが忍者の運命(さだめ)なのだ。サスケ!お前を斬る!』 ・・・って始まる、白土三平原作の時代劇アニメ「サスケ」は大好きやった。 光あるところに影(陰)がある。そういうことなんやなぁ・・・と子供心に思ったもんや。 さて、ちょっと難しい話になるかもしれんけど、今日は「光と影」みたいなもんを考えてみよか。ほら、光があれば必ず

          家族に伝える経済シリーズ(23):実体経済と金融経済、光と影の関係を考える①

          家族に伝える経済シリーズ(22):実体経済と金融経済って、どう違うのか?父が教える本当の経済

          さて、ここでちょっと整理しておきたいんやけど、経済は大きく分けて2つあるんよ。実体経済と金融経済やね。 今の時代、いろんな情報がネットに出回ってるから、早速Googleで検索してみると、あれこれ解説が出てきよる。 ただ、この「説明」を見る時は、ちょっと注意が必要なんや。話してる人の立場や、読んでる人の状況で、どうしても理解の仕方に違いが出てくるからね。 そこで私が読んでみた中で、参考になりそうな解説ページを選んでみたから、よかったら見てみて。 このページやけど、ちょっと引用

          家族に伝える経済シリーズ(22):実体経済と金融経済って、どう違うのか?父が教える本当の経済

          家族に伝える経済シリーズ(21):アトキンソンさんの言うこと、ほんまに当たってるんやろか?

          まず、ちょっと前置きしておくとね、デイビッド・アトキンソンさんという人がおるんや。 この方、元はアメリカのゴールドマン・サックス証券という大きな金融機関でえらいさんやってはって、今は別の仕事に就いてるけど、金融の専門家として知られてるんよ。しかも、日本にもかなり詳しい言うて、よくメディアに出てきはるんや。 日経新聞社系のいろんなメディアでも、アトキンソンさんが「日本の問題はこうで、こう改善せなあかん」みたいなことを解説しとる。 私がよく見るのは日経ビジネスオンラインやけど、

          家族に伝える経済シリーズ(21):アトキンソンさんの言うこと、ほんまに当たってるんやろか?

          家族に伝える経済シリーズ(20):景気の話、ちょっと整理してみようか

          経済がなんや分かりにくいのは、実は「ちゃんと整理されてへん」からやと、私は思うんや。 どんなことでも、シンプルに見たら分かりやすいけど、いろんなもんを一緒くたにしてしまうと、そら分からんようになる。絡み合った糸(紐でもええで)は、なかなかほどけへんやろ?それと同じや。 ニュースで「景気が悪いねぇ…」なんて話題が出ると、「でも最近株価が上がってるから…」なんて言う人が出てくる。特にテレビなんかで知識人や経済人と呼ばれる人たち、政治に関わる人もよう言いそうなことやね。 つまり

          家族に伝える経済シリーズ(20):景気の話、ちょっと整理してみようか

          家族に伝える経済シリーズ(19):景気ってどう見る? CIとDIで読み解く経済の流れ

          さてさて、まずは「景気」っていうもんがどうやって判断されるか、ここについて話しとこか。 基本的には、これだけ覚えといたら大丈夫ってところを教えるわな。 景気っていうのは、いろんな統計データを見て「全体として」良いのか悪いのかを判断するもんなんや。もちろん、良い数値か悪い数値かっていうのもあるけど、たとえ数値が悪くても少しでも改善したら、それは「ええ方向に向かってる」って言えるわけやね。 ここで覚えておくと便利な指標が2つあるんや。内閣府が出してる「コンポジット・インデックス

          家族に伝える経済シリーズ(19):景気ってどう見る? CIとDIで読み解く経済の流れ

          家族に伝える経済シリーズ(18):日本の景気、ほんまに良くなってるんかいな?

          さて、今、日本は果たして景気が良いのか、それとも悪いのか・・・ 先ごろから政府が発表している景気動向を一言で言えば、「ゆるやかに回復を続けている」ということや。けどなぁ、どうもツッコミどころがあるから、下方修正しようかな・・・なんて話もちらほら出とる。 はっきりせぇへんなぁ。 「先ごろ」と言うたけど、一番直近の話は2019年11月くらいのことやね。今は2020年1月や。 実は私はね、会社で社長名で出す「定例報告」の原稿を毎月書いてるんや。そこには、ほんの少しだけれど景気の話

          家族に伝える経済シリーズ(18):日本の景気、ほんまに良くなってるんかいな?