
家族に伝える経済シリーズ(45):経済とは何か ー 人々の生活と人生を支える仕組み
経済の意味を改めて考える
前回の記事を書いたのは4月やったけど、今はもう6月の終わりやね。
(この記事は2020年に書いたものです)
日本でのコロナ騒ぎはそろそろ終盤かな、と思うけれど、東京では感染者数が増えたと騒いでいる。
ただ、この「感染者数」ってデータ自体、実際には意味が薄いんやないかなと思う。
安倍首相も「発表されている感染者数の何倍か何十倍かもわからない」と言っていたそうやし、そんな曖昧な数値を基に休業要請を出したのかと思うと、リーダーとしてちょっとどうかと思うな。
流されやすい国民性
それでも、多くの国民が自分で実態を見極めたり考えたりせず、誰かの言葉や周りの雰囲気に流されるのは、昔も今も変わらんね。この「流されやすさ」が、経済の面でも大きな影響を与えることがあるんや。
その一例が「バブル経済」や。
そもそも、経済って何なんやろう?
いろんな定義があるやろうけど、私の考えではこうや。
「経済とは、その社会に住む人たちの活動そのもの、またはその活動一つ一つの総体であって、つまり生活であり、人生そのものである。経済的に豊かになるとは、一部の人が金儲けで成功することではなく、その社会全体の人々の生活や人生が豊かになることである。」
シンプルやろう?
この考えを基にすると、金融経済を否定するわけではないけれど、主体はあくまで実体経済であるべきやと思うんや。
実体経済を進展させることで、社会全体が豊かになる――それが理想やね。
経済の語源
さて、経済について考えるとき、英語の「economy(エコノミー)」の語源にも触れておこう。
この言葉はギリシャ語の「oikonomia(オイコノミア)」に由来していて、「家政」や「家の管理」という意味らしい。
「家」を広く解釈して、「地域」や「国」、つまり社会全体を指すと考えれば、日本語の「経済」と同じような意味になる。
ただ、個人的には、日本語の「経済」という言葉――「経世済民」を由来とする――の方が本質をよく表していると思うんや。
これは福沢諭吉が考えた言葉らしいけど、なんとなく日本人として誇らしい気持ちになるね。
