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家族に伝える経済シリーズ(33):法と人類の知恵、時を超える思想

さて、ちょっと余談になるけど…
実は今、私がすごく注目してる「人類の叡智」としての「発明」ってのがあって、それが「法家(ほうか)(注1)の思想」なんやわ。

この"法"っていうのは、世界中の文明で作られてきたもので、どの国にも何らかの形で存在してるんや。
そもそも、この"法"も、もしかしたら神様が人間に与えてくれたものなんかもしれんと思うことがあるんよ。
有名なところやと「モーセの律法(十戒)」とか、メソポタミアの「ハンムラビ法典」とかがあって、結構聞いたことがあるんちゃうかな。そんなものも、もしかすると出どころは同じ神様かも…なんて思ってたりしてな。

インドにも「法」の考え方があって、ちょっと普遍的な意味合いで「ダルマ(注2)」って言葉が使われてたりするんや。この「ダルマ」って、規律とか、この世の仕組みみたいなものにもつながってるんやね。
そう考えると、日本語って凄いよな。人の規律としての"法"も、この世の成り立ちや法則も、同じ"法"で表現されるんやから。
…まあ、これは余談の余談やけど(笑)。

で、ちょっと思うんやけど、古代中国の法家思想の代表的な人たち(商鞅、韓非、李斯)なんかは、社会の仕組みを"法"で表そうとしながら、その先にはこの世の仕組みや法則(法、ダルマ)が見えてくるんちゃうか…なんて考えてたんかもしれんのやなぁ。ここは道家の思想(老子、荘子)でいう"道(タオ)(注3)"や仏教の"法(ダルマ)"とも繋がるかもしれん。
…もしそうやったとしたら、ほんまにすごいなぁ…と、私はそんなふうに思ってるんや。
できれば、死ぬまでにこの「法家の思想の”先”」を研究してみたいとは思ってるけど…時間があればな(笑)。

さてさて、話を戻すけど、次回は人間が作り出した発明のひとつ、「株式会社」について話そうかと思うねん。
この発明っていうのも、ほんまにスゴイやつなんやわ。

これを始まりとして、人類は色々と「トンデモナイもの」をたくさん手に入れていったわけやけど、それが人類にとって本当に良かったのか、どうやったんかは、またいろんな意見があるところやね。
そこから資本主義共産主義(社会主義)との対立が生まれ、20世紀が戦争の時代にもなった。
ほんまに、世界を揺るがすような話やったんや。
…って、ちょっと壮大な話になるけど(笑)、どうぞお楽しみに(^_^)
ま、大風呂敷広げすぎると、あとで大変やな…ってビビりながらも、まあ、ええか!


(注1)「法家」
古代中国の思想体系の一つで、厳格な法と罰を通じて国家を統治することを主張した学派。戦国時代の思想家、韓非や商鞅などが代表的な人物。法家の思想は、秩序維持や権力集中を目的としており、秦の始皇帝がこれを採用し、中央集権的な統治体制を築いたことで知られる。一方で、民衆への抑圧的な側面も指摘されている。

(注2)「ダルマ」
古代インドに起源を持つ概念で、宇宙や社会、個人の秩序や正義を意味する。ヒンドゥー教や仏教、ジャイナ教などのインド発祥の宗教において重要な教えとされる。ヒンドゥー教では、個人が守るべき義務や倫理を指し、仏教では法(ほう)として仏陀の教えや真理を意味する。ダルマは、調和や平和を保つための普遍的な規範とされ、多様な解釈が宗教や哲学によって行われている。

(注3)「道(タオ)」
古代中国の哲学や宗教で用いられる概念で、万物の根源であり、宇宙の秩序や自然の法則を表す。道家思想の中心的な教えで、老子や荘子の著作で詳しく説かれている。タオは「無為自然」(何も作為を加えず、自然のままに従うこと)を重視し、調和の中で生きることを理想とする。一方で、儒教や仏教にも「道」という概念が登場し、それぞれの教えの中で異なる解釈がされている。

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