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大学職員の仕事 ~大学のステークホルダー~

こんにちは、aicafeです。
40代、人生時計で14:00頃に差し掛かったところです。
これからの人生の午後の時間の過ごし方を模索中です。

前回の記事で、わたしが大学職員をしていたこと、そして大学職員の仕事が多岐にわたることと、それは大学にはステークホルダーがたくさんいることを物語っていることを書きました。


まずは「学生」「教員」「研究者」

大学は、教員が学生に知識を授ける教育機関であり、研究者が研究を行う研究機関であります。
学生として通っていると、教育機関としての側面しか見ることがないのですが、研究機関としての側面は実はとても重要です。大学ランキングなどのレピュテーションは、その大学の研究機関としての顔が、外部からいかに評価されるかに影響される部分は大きいです。

この二つの顔をもつ大学には、ステークホルダー、つまり利害関係者としては、「学生」「教員」「研究者」がいることがわかります。
しかし、これ以上に、大学にはステークホルダーが内在・介在しています。

だいじなスポンサー

例えば、多くの場合学費を負担していることの多い「保護者」
大学に対しての意見・注文を保護者から受けることは多々ありますし、大学の運営資金である学費のスポンサーでもある保護者は、大学にとっては大きな存在です。

「卒業生」も大事な存在です。
社会に出ても、その大学の帰属意識を深める同窓会の仕組みを、多くの大学では持っています。こうした帰属意識の醸造により、大学へは「寄付」として還ってくることがあります。
この、寄付も大学にとっては大事な収入源です。「篤志家・寄付者(企業・団体)」も、大切な存在なのです。

だいじな仲間、未来の仲間

大学の提供できる研究予算が低いこと、分野横断型の研究が盛んな潮流になっていることなどが理由で、研究者は大学外の組織と研究を共に実施することが多くあります。
一緒に研究をする「受託/共同研究者としての企業・国・地方自治体等」も大事な関係者です。

他にも、管轄省庁である「文部科学省」。大学のある地域と一体となった街づくりをすることも多いことから「地域(住民・行政)」。大学で得た成果を内外に伝えてもらい広報する際には「メディア媒体」。受験料収入も大切な収入源ですので、より多くの受験生を獲得したい大学にとって「高校生」「高校生の保護者」も重要。そして、こうしたステークホルダーに対応する「職員」自身も、大学の関係者であるわけです。
と、大学にはたくさんのステークホルダーが存在するわけです。

様々な関係者に対する円滑な大学運営

これだけの利害関係者を抱え、全てを教員だけで対応することは不可能です。教員・研究者の本分は教育と研究であって、こうした様々な関係者に対して適切な大学運営を進めていくのが、「職員」なわけです。

次回以降に、もう少し、ブレイクダウンした大学の業務についてお話していきたいと思います。

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