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医宗一如光

温熱刺激療法のテルミーは家庭でもできるようにと、一般の人ができる簡単な療法です。でも自分と家族までしかできなくて、それ以外の人にもテルミーをかけたい人は療術師の資格が必要です。療術師を目指して学んでいる人は学院生と呼ばれ、私ももれなく学院生です。

学院生はこんな勉強をしていきます(私の場合)。
・月に2回、先生の明子さんの療術所に通って勉強会に出席(全部で60コマ、1日3コマずつ学ぶ)
・中間試験2回
・家でDVDの視聴と感想文の提出
             などなど
・最後に最終試験(実技+筆記)を東京で受験

DVDの視聴については、1回60~90分のDVDを全部で13回分視聴して、原稿用紙に手書きの感想文を書くという。。色々つっこみどころのある課題があるのですが(web上の視聴がいいな。。とか、wordで提出したいな、13個もあるの?とかとか 笑)、でも慣れたら結構好きになる課題です。

それはやっぱり内容が面白いから^^
DVDの中身が撮影されたのが1990年代で、すごく時代を感じるのも楽しい。DVDは基本的に先生が学院生さんたちに授業をされている様子を記録した内容です。先生や一緒に写っている学院生さんたちの服装やメイクが新鮮だし、授業をきいている学院生さんたち、とっても真面目にきかれていて、先生のジョークとかにも、しっかり応えて笑っている。

今の人たちはこんなにきちんと聞いて、笑ったりしないような気がする。。
空気を感じて、それを受け止め、反応を返す、という一見簡単そうだけど、難しい時もあるやつです。
昔の人はすごいなあ(昔って言っちゃっていいのかな)。

明子さんのところに通う、同じ学院生でクラスメイトのヨーコさんが「細胞」のDVDについてインスタに投稿されていて、興味を持ったので私も視聴。

「細胞」の回の講師は林純茂先生というお医者さんで、おじいちゃん先生。ちょっとよろよろしていて(すみません)、大丈夫?っていう感じでDVD見始めたけど、講義はじめの方で、「ノートにメモはとらなくていいから、好きな所だけメモしてね。」って言われていて。それで少しして、

「ぼや~〜っときいて、
 ぼや~〜って覚えておいて。」

???
のんびり口調で林先生が言われます。
ぼや~っときいて、ぼや~と覚えるだけでいいのですか??
もちろんその言葉、好きな所だったので、そこだけメモしましたよ。

そして細胞についてのご講義、細胞膜や核の話、細胞の形態、分裂の話などなど、科学的なお話。。
なんかつまらない。。眠くなるなあ。。なんでかなあ、と思っていたら、

はっ!きづいた!
林先生も多分、気持ちこもっていない感じする!!
(注:私個人の感想です)

なんか笑える。

でもきっと大切かなあ、思うようなところは覚えていますよ。

細胞は人間の最小単位。細胞一つ一つも人間のように、細胞の中の器官(核やミトコンドリア、リボソーム、ゴルジ体など、注:名称は覚えなくて良い)がお互いに機能しあって、細胞膜の外から栄養をもらって、いらなくなった老廃物を膜外に排出している。その一つ一つ人間のような細胞が集まって、人間ができている。
というお話。

人間の身体は小宇宙というけど、その中の細胞も小宇宙。

細胞がうまく働かなくなってしまうと、その細胞がガンになる。そのガンの細胞が増えると病気になる。人間はいつも小さいガンを持っているけど、小さいものを自分の力でやっつけている。ガンができてやっつけて、を繰り返している。
そのやっつけるのが、それが自然治癒力というもので、だからこそ、自然治癒力を高めることが大切。

なんとなく、林先生の気持ちが乗られている感じがする所が大切な所。

さて、クラスメイトのヨーコさんも言っていたように、林先生の講義は最後がもう、秀逸でした。講義の時間が余ったからということで、林先生の余談が始まりました。

(ちなみに私は授業の中で、授業と関係ない話をしてくれる先生が大好きで、高校の頃、「ぜんさん」と私たち生徒から呼ばれていた、英語の先生が授業のほとんど、関係ない余談で授業されていて、大好きだったの思い出したました。私も教える仕事しているけど、余談をもうちょっと増やしてみようかな。)

さて、おじいちゃん先生の林先生の余談は、テルミーを発明された医学博士の伊藤金逸先生のお話で、金逸先生が掲げられた理念「医宗一如光」について教えてくださりました。

医(医学、体)
宗(宗教、現代では心、慈悲)
一如(同じ、絶対、普遍)
光(光、テルミーの熱)

たしか、↑こんな感じだった気がする(おい!)

テルミーをかけさせていただく相手を体だけでなく、必ず心もみること、きくこと、全体で分かろうとすること。施術も痛い所の局所だけでなく、全身もテルミーをかけることの大切さ。慈悲の心をもって、かけさせていただく、という気持ちで。


テルミーを学んでいると、必ず二元性の考えに行きつく気がする。
・からだとこころ
・理念と方法
・西洋と東洋
・局所と全身
・冷と温
・はやいとゆっくり
・古いと新しい
・集中とぼ~っ

どちらも大切で、そのバランスをとるのが難しいんだよなあ。
中庸を大切にしたい私にとって、テルミーって学んで経験するだけで、それに近づける気がしています。

なにはともあれ、きっとこの林先生もすごい先生なのだろうなあ、素敵な講義をありがとうございました♪



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