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相棒23 第4話「2つの顔」感想

青白く発光するキノコ…
青白く発光する美和子スペシャル…
死体に生えて青白く光るキノコ…
なるほどな…

【あらすじ】

右京も瞠目する奇妙な事件現場
解決の手掛かりは光るキノコ!?

廃墟ビルで二人の遺体が発見された。一人はビルの管理を委託されている高齢男性。
死因は心不全と思われた。
もう一人は、複数の前科がある加納という中年男性で、死因は絞殺。
警察は仲間割れか口封じの線で捜査を始める。
ただ、現場の状況が奇妙で、加納の背中や周囲の床には、なぜか発光するキノコが生えていた。
その光景に興味津々の右京は、とともに動き始めるが、問題のキノコはネットにも図鑑にも載っていない珍しいものだった。
2人は手掛かりを求め、キノコ研究の第一人者や環境保護専門の科学者を訪ね歩くことに。
話を聞くと、そのキノコは莫大な利益を生む可能性を秘めた、世界が注目する幻の品種であることが分かる。
さらに捜査を進めると、加納が環境保護団体を立ち上げていたことが判明。
電話番の相場が言うには、加納にはオモテとウラの顔があったらしく…!?

変死した男性に見え隠れする“2つの顔”
背景には世界を変える新種キノコの存在が
右京の好奇心が恐るべき陰謀をあぶり出す!

脚本:森下直
監督:守下敏行

【ゲスト】

加納達夫(演:山口馬木也さん)

今回の被害者
環境団体を立ち上げた元前科者。
サブタイ通り"2つの顔"を持つ男で今回のテーマの肝を担っている。
山口さんは『侍タイムスリッパー』主演で今最も旬な俳優と言っても過言ではない。

【感想】

《雷鳴の彼方へ》

『相棒』の歴史で3本目となるキノコ回

1本目はキノコ狩りに行ったカイト君が半殺しにされたS11「森の中」前後編。
2本目は恩地課長が毒キノコを食べた事故に見せかけて殺されたS11「酒壺の蛇」。
他にもキノコ回があればコメント下さい!!

内容としてはペスタロチオプシス•トニトルスというアマゾン奥地にあるキノコの密輸入した加納が殺害されるというもの。

鍵となったのはペスタロチオプシス•トニトルスの特性
決して土に還らないプラスチックを分解できる特性を持っている。
この特性が利用できれば世界の環境問題は解決し、それを制した国家の利益も凄い事となる。
しかしその反面、胞子が生物兵器級の危険物という特性も併せ持っている。
その胞子を吸い込むと心臓発作を起こし、死体からは毒物反応を検出できないというおまけ付き。(APTX4869かよ…)
なので軍事的な使い方をすれば環境活動以上に利益が出る可能性もある。

[加納達夫]
そんな事、未来の地球が許さねぇよ

相棒23「2つの顔」より

ここでサブタイトル「2つの顔」というのが効いてくる。
環境改善というプラスの側面。
生物兵器というマイナスの側面。
これを正しい方向へ使うか悪用するかは人間次第という事が試されている。

また、人間にも"2つの顔"がある事が描かれておりゲストの加納が正にそれだった。
表向きは傷害×1.恐喝×3.器物損壊×1.軽犯罪法違反×1という前科6犯クソ野郎。
他にもマネーロンダリングにも携わっていたりペスタロチオプシス•トニトルスの密輸を行っていたりと反省ゼロのヤバい奴。
でも彼は金目的もあったが軍事目的でペスタロチオプシス•トニトルスが使用される事までは良しとしていなかった。
離別した子供の為に環境を守りたいという想いだけは嘘じゃなかった

ただ普通にゴミだよね。
100歩譲って前科者が過去の罪を悔いて構成し、正しく環境保護していたのなら良い。
密輸についても地球の為を考えた結果という事で目を瞑る。
でもマネーロンダリングは擁護できねぇ。
当初はマネロンの時期と信岡と漆原が助成金関連で凌ぎを削っていた時期なので、これもまた地球の為の必要悪なのかと思いきやそんな事は全然なく、普通の悪事だった
これがあるから子供の為に地球を真剣に守ろうとしてたって話に説得力がねぇ
地球を守る事以上に子供からしたら再逮捕されて醜態を晒して欲しくないって気持ちの方が大きいと思う。

あと右京さん流石にやりすぎ

100歩譲って自ら人体事件を行うのは良い。
S19「オマエニツミハ」で小手鞠を殺されそうになった際に自分を殺せと豪語するような狂人なので、命懸けの捜査をするのは分かる。

でも亀山に伝えてからやれ。
あのまま死んだらどうすんねん。
止められるかもしれないから勝手に動いた可能性もあるが、死んだら事件解決もクソも無い。
命懸けの捜査と言えばカッコ良く聞こえも良いが、悪くいえば責任放棄とも考えられる。
沖田さんの死体と"トニトルス=雷"って2つから胞子が危険物の可能性があると分かってたんなら鑑識に依頼するなりキノコを盗み出して信岡教授達に調べて貰った方がスマートだし右京さんらしい。
ペスタロチオプシス•トニトルスを科学的に調べる訳にはいかないっていう作劇上の都合で無謀な行動を取ったようにしか考えられない。
もし作劇場の都合でなかったとしたら亀山君に「ハウス」とか言ってる場合じゃないぞ右京さん。

《今回のMVP》

沖田富雄

心臓発作で亡くなった沖田さんがMVP
ペスタロチオプシス•トニトルスの毒胞子で死んでしまった被害者。
しかし彼の死因から右京がキノコの毒性を見抜く決め手となった。
このお陰で日本政府が生物兵器への転用に動いている事や、他国の工作員がキノコを狙う可能性にも思い当たる事が出来た。

ただ最大の功績はドアを挟んだ状態で死亡した事
もし密室状態で胞子が残っていたら鑑識班が全滅していた可能性すらある。
事件解決的な貢献、大量死を防いだ貢献…これ全部仕事に一生懸命だったからという人間的な素晴らしさ。
心からご冥福をお祈りいたします。

【小ネタ&雑感】

ピスタチオといえばコイツら

•キノコを調べまくる右京さん良き
•キノコ仙人って肩書きだと過去の蝶キチガイを思い出す(キノコ仙人はマトモでした
•漆原の助手が嫌味ったらしい(多分ミスリード要因)
•右京に説明してるが亀山君はアースジャッジの情報どこでゲットしたんだ?
•黙って見るなら許可してくれる伊丹優しい(なお黙らない模様
•お口チャックのジェスチャーする亀山君良き
•アースジャッジが有限会社って事は結構前からあったって事?
•ペドロ&カブリシャスってバンド名なのね(伊丹の世代が分かる
•漆原は何故打ち合わせ場所と事件現場が同じだと分かったんだ?
•早口言葉みたいなキノココントやめろ笑
•参事官の声が裏返ったのただのミスでしょ
•天然露天風呂一泊付きキノコ刈りツアーは心踊るけど個人的にキノコが苦手
•小手鞠へ甘える美和子に、たまきさんとの関係を思い出す
•小手鞠さんの場のまとめ方が元プロ芸者で流石過ぎる
•美和子スペシャルキノコverが生まれそう
•珍しく拝み倒す右京さん
•益子さんが猫関係なく手伝ってくれるとは!
•右京さんの気絶する時の顔笑笑
•麻酔でボーっとしてる演技が凄い
•メガネ無し&病院服の珍しい右京さん
•日本にもスパイ防止法を出そう
•エルドビア共和国とか懐かしい
•62歳と72歳に殺陣をさせるドラマ

【次回】

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