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相棒23 第10話「雨やどり」感想

個人的には正直微妙
内容の良し悪しというよりもこれは感性の違いだと思う。
私は恋愛ドラマとされるものが割と苦手だ。

知らない人の恋愛にドキドキしないし、付き合うか海外に行くか片方が死ぬかみたいなノベライズの選択ゲーを見てる気分になる。(だから恋愛リアリティショーも苦手
ただ勘違いして欲しくないのは恋愛が嫌いなのではなく、創作物で恋愛をメインに据えられると何を楽しめば良いのか分からないもいうのが正しい。
恋愛はドラマの主軸ではないが人間関係における1つのスパイスなら楽しいんだけど、知らん人同士のイチャイチャって笑いどころでも無いし困ってしまう。

これは非モテの僻みなのかね…

【あらすじ】

雨やどりが繋いだ偶然の出会い
姿を消した女性と事件に接点が!?

美術館を訪れた右京が、突然の荒天で雨やどりをしていると、隣に誰かと待ち合わせをしている様子の青年が。
右京は、青年の特徴的な傘が印象に残る。
翌日、スナックのママが撲殺される事件が発生。
現場には、殺害時に青年の傘がそこに置かれ、持ち去られた痕跡があった。それに気づいた右京は、と共に青年の行方を捜索。
すると、青年は長年続く洋傘店の一人息子で、福丸健吾という人物であることが判明。
しかし、健吾は半年前、職人気質の父とぶつかり、今は家を出ているらしい。
その後、福丸を捜し当てた右京は、偶然を装って接触。
事情を聞くと、福丸は片想いしていた女性と雨やどりをきっかけに交流を持ち、逢瀬を重ねていた。
ところが、塔子というその女性は半年前に突然、姿をけしてしまったらしい。
右京は、現場から消えた傘は、福丸が塔子にプレゼントしたものではないかと推理し、塔子と被害者に何らかの接点がないか調べ始めるが…!?

不思議な縁から始まった数奇な事件
背後に見え隠れするのは親子の情
涙雨の先にあるのは、幸福か悲劇か

脚本:光益義幸
監督:橋本一

【ゲスト】

福丸健吾(演:碓井将大さん)

今回の被害者②
傘職人として修行に励む傍ら塔子さんに惚れた事で色々と大変な事に巻き込まれる青年。
個人的に顔立ちは犬飼さんと染谷君を足して2で割った印象を受ける
『ゴーオンジャー』でグリーンをやっていたので青島さんと合わせて特撮出身のゲストでもある。
S17「ディーバ」に出たらしいが、申し訳無いがつまらなかったので当時の記憶が無い…

桐山塔子(演:青島心さん)

今回の被害者②
養母に虐待を受け続け悪事の加担を強要される幸薄い系美人。
青島さんは『仮面ライダーギーツ』のヒロインが印象深いが東映メイクをやめたらAI級に美人過ぎた。
台詞は棒読みだが表情作りはめちゃ上手なので今後の活躍に期待です。

【感想】

《一樹の影》

演者同士が結婚した刑事ドラマを思い出す

冒頭で恋愛ドラマについて苦手と打ち明けた訳だが、今回の健吾と塔子さんが互いに相手に惹かれ想い合うっていうのは良き。
"恋愛ドラマ×刑事ドラマ"が綺麗に混ざり合っており、月9とのコラボみたいな展開だった。
だから恋愛ドラマと刑事ドラマ両方好きな人からしたら神回だったのかもしれない。
自分はあくまでも刑事ドラマの客なので性に合わなかっただけ。

そんな今回の事件は、傘職人の健吾とスナック勤務の塔子が美術館の雨やどりで出会う所から始まる。
2人はどんどん親しくなるが塔子の養母である佐伯は彼女を利用して健吾から3000万円のお宝を盗もうとする。
塔子は寸前で阻止するもお宝は佐伯の仲間である岡が盗み出した上に目撃者を殺してしまう。
岡の件を知らない塔子は健吾と距離を置くが、彼と再会し佐伯に盗みの事を咎めた事で監禁されてしまう。
しかし佐伯は塔子だけでなく岡にも同じく恐怖政治を敷いており、ストレスに耐えかねた岡に殺害されてしまう。
こんな感じだ。

佐伯がシンプルにクソババア

金にがめつく詐欺未遂に窃盗にと不起訴処分を繰り返してきた佐伯がヤバすぎた。
塔子に対しては小学生時代から詐欺の片棒を担がせて、健吾との恋愛も詐欺に利用しようとし、責められると顔面グーパンチでボコボコにしてから監禁という救えなさ。
共犯の岡に対しても股間を蹴り上げ口汚く罵るという醜悪っぷり。
岡に対して伊丹が少しだけ優しいように見えたのはカイトが犯人に感じた同情心に近しいものがあったからなのかもしれない。

『相棒』歴史の中で、殺されても全く可哀想に思わない登場人物ランキングで上位に入るのは間違いない。
でも塔子の為だと騙されたのは仕方ないが親に黙って3000万円の家宝を売る健吾はかなりヤバい
恋は判断を盲目にさせるとは言うけど、それを差し引いてもヤバい。

従業員はこんな奴の何が良くて献杯するまでに至ったのか非常に興味がある。
でも塔子さんを育て上げたのは事実だから意外と認めた人間には世話焼きなのかもしれない…。
まぁ詐欺に加担させたりパパ活させたりと利用する為だけで愛情もクソも無い可能性の方が高い。
というか木本さんがHする前提で大金払ってたらさせてそうで怖い

また、悪女に追い詰められて殺害を決意するっていうのはS12「かもめの死んだ日」を連想させられる。

一樹の陰一河の流れも他生の縁

もとは知らぬ者どうしが、雨をよけて一本の樹木の陰で身を寄せ合い、あるいは同じ河の流れをすくって共に水を飲むのも、前世からの因縁であり仇(あだ)やおろそかに考えてはならない、というたとえ。

健吾と塔子さんの出会いはかなり運命力高い。
小学生の頃…詐欺の協力をさせられ雨の中で泣いていた自分に傘をくれた健吾。
彼に会う為に近くまで引っ越して勇気を出して雨宿りをして仲良くなった。
そして健吾も大人になった塔子に一目惚れして雨宿りをキッカケに仲良くなった。
亀山は雨宿りで出逢うのはロマンチック過ぎると言っていたが、事実はそれを上回るロマンチックさがあった。
そもそも大人になってからは偶然の出会いでも何でもなく、健吾も塔子さんも惹かれるべくして惹かれあった
雨宿りという運の要素もあったとはいえ、あくまでそれはキッカケでしかない。
というか塔子さんが美人過ぎるしそりゃ健吾も惚れるし常連客も金払ってデートするわな。
ただ個人的にはもっと巨乳な方が

[杉下右京]
出逢うべきじゃなかったのかどうか…
その答えは、これからのお二人次第じゃありませんかね?

相棒23「雨やどり」より

そして健吾は彼女の為に傘職人の道に舞い戻り、塔子は健吾に出逢った事で勇気を出して義母からの呪縛を断ち切った。
2人が互いの人生に良い影響を与えているのが強く伝わる。
塔子は迷惑をかけた事から出逢うべきじゃ無かったと自戒しているが、右京の言う通りそこは将来の2人が決めるもの。

若い2人の未来に大いに幸あれ
リア充とパパ活オジさん爆発しろ

《今回のMVP》

福丸貴子

福丸家のお宝情報の共有や健吾が戻れる状況を作ったお母さんがMVP
特命係に傘の魅力をPRし、息子が事件に絡んでるとなったら警察の捜査に協力し、日頃は気難しそうな旦那を支えている出来た奥さん過ぎた。
なお、一生モノだと言った傘は17年でボロボロになった模様
あと調べたら最後に出てきた傘は33,000円との事で目ん玉ひん剥くくらい驚いた。
でも他の傘は1.4万〜2万だし買えそう。
ちょっと近場に行く機会があったら行ってみよ。

【小ネタ&雑感】

今回登場した傘屋
いつか行ってみたい

•折りたたみ傘を持つのは社会人の嗜みよ
•俺も良い傘欲しいけど無くすのが怖い
•知らない人からあの勢いで来られたら怖いぞ健吾
•右京も傘を褒めるよりも走り出した理由を聞け
•亀山の身体を拭いてくれる美和子優しい
•健吾の境遇を妄想して楽しむ生粋の妄想モンスター杉下右京
•傘を買うとは言わない亀山君
•女心は不得手(ガチ
•健吾のスカイツリーイラスト鬼下手で草
•部屋まで上がり込む右京さん怖過ぎ
•ぬるっと入ってくるぬる亀
•「福丸家はここ、事故現場はここ」じゃなく地図を写してよ
•髪の件は調べろよ警察

【次回】

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