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AI新時代への羅針盤!「12 Days of OpenAI」を総まとめ

AI技術が急速に進化し、ビジネスの現場でも日々の業務や将来の戦略に大きな影響を与えるようになってきました。

そんな中、OpenAIが2024年12月に開催した「12 Days of OpenAI」は、まさに新時代の到来を告げる一大イベントとして注目を集めました。最新AIモデルの発表や、機能拡張、プロダクト連携など、多岐にわたる内容が公開され、ビジネスパーソンにとって新たな価値創造のヒントになる可能性が見えました。

本記事では、「12 Days of OpenAI」で公開された内容を日ごとに要点を整理しながらご紹介します。技術的な専門用語には簡潔な解説を挟みつつ、ビジネスの視点でどのように活用できるのかを考えていきましょう。


12 Days of OpenAIとは

OpenAIが2024年12月6日~20日まで、12営業日にわたって行ったイベントです。以下では、Day 1~Day 12までの日程を振り返り、その特徴やビジネスへのインパクトを解説します。

Day 1:「o1」フルバージョンの登場

1. o1モデルとは?

・従来の「o1プレビュー」から大幅な機能強化が行われたAIモデルです。
・単なるQA(質問応答)ではなく、複雑な問題を深く理解し、マルチモーダル(テキスト・画像など複数の形式)で情報を処理する能力をもっています。
・科学、プログラミング、マーケティング戦略など、幅広い分野で高い性能を発揮。応答速度が向上し、重大なエラーを約34%低減しました。

2. 「ChatGPT Pro」プランによる高度活用

・月額200ドルでo1モデルを無制限に利用できるプラン。
・「Proモード」を使うと、より精度の高い思考プロセスを実行でき、複雑な市場分析や高度な技術開発なども支援します。
・ビジネスシーンでの高度なAI活用を可能にする、強力なツール。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 2: 強化学習ファインチューニング(RFT)がもたらすAIのオーダーメイド化

1. 強化学習ファインチューニング(RFT)とは

・AIモデルが単に既存データを模倣するのではなく、設定されたタスクにおいて最適な推論過程を獲得する学習手法です。
・法律・金融・医療など専門知識が求められる分野で、より的確なサポートを実現できます。
・少ないデータでも高精度を出せるため、開発コストの低減にもつながります。

2. ビジネスと研究の最前線に変革を

・自社データでカスタマイズしたAIモデルを構築し、財務分析や市場調査、品質管理など多岐にわたる領域で活用が可能。
・競合優位性を高め、変化の早い市場への迅速な対応をサポートしてくれます。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 3:動画生成AI「Sora」で映像制作を一変

1.動画生成AI「Sora」とは?

・テキストを入力するだけで、高品質な動画を自動生成できる動画生成AIです。
・画像から動画を生成したり、既存の動画をリミックスすることも可能です。
・企業のプロモーション映像や教育コンテンツ、SNS向け動画など、幅広い用途に活用できます。

2. リミックス、再カット、ループ、ブレンドなど、多様な編集が可能

・既存映像を異なる要素に置き換え、シーン全体の世界観を変容します。
・完成済み映像から特定部分を抽出し、新たなコンテンツ展開可能です。
・お気に入りの動作や構図をシームレスにつなぎ、エンドレスな映像体験を創出します。
・2つの映像を組み合わせ、全く新しい世界観を生成できます。

3. ChatGPT PlusとProユーザーで利用可能。

・ChatGPT Plusユーザー:月50回程度の動画生成が可能。
・ChatGPT Proユーザー:月500回程度の動画生成または高解像度生成への振り替えが可能。
・リラックスモードでは、無制限のビデオ生成が可能。
・高解像度を望む場合、生成回数を減らす代わりに品質を上げる選択も可能。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 4:「Canvas」でAIとの共同編集を実現

1. 「Canvas」機能とは

・チャット画面とドキュメント編集画面が一体化した作業空間。
・文章作成やコード修正をAIとリアルタイムでやり取りしながら行えます。
・チームでのブレストや共同作業にも適しており、アイデアの共有やドキュメントの修正がスムーズに。

2. 進化した「Canvas」機能の3つのポイント

・無料プランを含む全ユーザーが利用可能で、メインモデルとのシームレスな連携が強化。
・PythonコードをCanvas上で即時実行し、テキストやグラフィックを確認しながらプロトタイピングが可能。
・カスタムGPT(GPTs)にもCanvas機能を付与し、特定業務に特化した編集・生成が容易に。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 5:Apple製品での統合が実現、身近なAIパートナーに

1. Apple製品×ChatGPTで広がる可能性

・iPhoneやiPad、Macとの連携が強化され、SiriからAIへタスクを自動的に引き継ぐことが可能。
・Appleの文書作成ツール上でChatGPTを呼び出し、リアルタイムで提案や分析を行うことができます。
・iPhoneのカメラで撮影した対象物の分析も行え、外出先での情報収集が一段と便利に。

2. Siri・ライティングツール・カメラとの連携

・SiriがChatGPTを呼び出し、複雑なタスクを即座に処理。
・文書作成時、ChatGPTのアシストにより文章校正やデータの参照がスピーディに行える。
・iPhoneのカメラ機能と組み合わせることで、リアルタイム解析によるビジネスシーンでの迅速な意思決定をサポート。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 6:AIとのビデオ通話と画面共有が新たな対話体験を提供

1. Advanced Voice Modeの進化

・40言語以上のトーンや感情表現に対応し、より人間味あるコミュニケーションが可能に。
・ビデオ通話や画面共有により、ソフトウェアの操作方法をリアルタイムでAIに教わるなど、実践的なサポートが受けられます。

2. 期間限定「サンタモード」

・クリスマスシーズンにサンタクロースの声でやり取りができる遊び心ある機能。
・顧客とのコミュニケーションにユーモアを添えたい場面などにも活用できそうです。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 7:「Projects」で、AIとの共同作業を一元管理!

1. 新機能「Projects」とは?

・ChatGPTでの会話やアップロードファイル、カスタム指示などをまとめて管理できる機能。
・過去のやり取りをすぐに参照できるため、プロジェクト進行でのブレが減り効率が向上します。
・アイデア整理やイベント企画、プログラミング支援、家のメンテナンス管理など、様々なシーンで有用です。

2. 「Projects」を使うメリット

・プロジェクトごとに統一された指示を設定でき、文体や表現のズレが起きにくい。
・Canvas機能と組み合わせれば、コード修正やメール文案作成などを一元的に管理可能。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 8:リアルタイム検索は会話ベースで「ChatGPT search」

1. 「ChatGPT search」とは?

・ChatGPTがウェブ上の最新情報を検索し、会話形式で最適な回答を生成する機能。
・従来の検索エンジンと異なり、追加条件や要望を話しかけるだけで結果を更新できます。
・レストラン探しから旅行計画まで、ビジネスにもパーソナルにも活用範囲が広がります。
・ブラウザのデフォルト検索エンジンに設定することも可能。

2. 機能強化でさらに便利に

・動作スピードの向上とスマートフォンアプリでの操作性アップ。
・地図や写真などの情報をチャット画面内に表示し、スムーズな意思決定を支援。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 9:開発者注目の「o1」API正式版が公開

1. 「o1」APIとは?

・OpenAIの最新AIモデル「o1」を自社サービスやアプリケーションに組み込むための開発向けツール。
・画像認識やリアルタイム音声対話など、高度な機能をAPI経由で利用できます。
・問題の難易度に応じてAIの思考時間を調整できる「推論労力」設定も可能で、ビジネス用途に応じた最適化ができます。
・リアルタイム音声機能(WebRTC)も強化され、よりスムーズな音声対話を実現。

2. APIの使いやすさが向上!

・2つの応答パターンを提示して好ましい方を選ばせる「選好学習」を導入。
・GoやJavaでも公式SDKを公開し、あらゆるエンジニアが親しみやすい環境で開発可能。
・APIキーの発行プロセスが簡略化。
・学習コンテンツが充実し、開発者のコミュニティも活性化。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 10:電話でChatGPTと会話、ネット環境がなくてもAI活用

1. AIとの新しいコミュニケーションの形

・インターネットに接続しなくても、電話回線を介してChatGPTとやり取りできるサービス。
・電話番号「1-800-242-8478」に電話をかけると、無料で利用できる(2024年12月現在はアメリカのみ)。
・Metaのメッセージングアプリ『WhatsApp』経由だと、世界中からChatGPTにメッセージを送ることが可能。
・古い携帯やダイヤル式電話からもアクセスできるため、幅広い利用シーンが見込まれます。

2. 生活とビジネスのサポート

・外出先や出張先で、建物の名前や地元情報をAIに確認するといったケースでも有効。
・今後はアカウント認証を通じた画像・検索機能へのアクセスなど、さらなる拡張が期待されています。
・今後期待される機能として、アカウント認証による画像や検索機能へのアクセス、各種プラットフォームでのシームレスな体験の統合があります。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 11:デスクトップアプリで業務効率を最大化

1. ChatGPTデスクトップアプリとは

・ブラウザ版を超える機能を持つMacネイティブアプリ。
・軽量ながら、多彩な連携機能を備えています。
・キーボードショートカットで素早く起動でき、ターミナルや他アプリとの連携で作業自動化が可能。

2. エージェント化のための機能強化

・主要な開発環境(VS Code、XCodeなど)や文書作成ツール(Notion、Quipなど)との連携が強化。
・画面上のコンテンツを認識し、必要な作業を自動化する機能も搭載され、ビジネス作業の効率化に寄与します。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


Day 12:次世代AI「o3」の登場でAGIに近づく

1. 次世代AI「o3」モデルとは?

・Day 1で紹介された「o1」をはるかに超える性能をもつ最新AIモデル。
・AGI(汎用人工知能)を判断するためのタスク「ARC AGI」で、人間以上のパフォーマンスを達成。
・ビジネスの意思決定から学術研究まで、より高度なサポートが期待されます。

2. 「o3-mini」で、次世代AIをより手軽に!

・「o3」の能力をコンパクトに利用できるモデルで、2025年1月末頃に公開予定。
・思考時間を3段階(低・中・高)で調整することで、コストやリソースを最適化しつつ高度なタスク処理が可能。

より詳細に知りたい方は、下記記事をご覧ください。


まとめ

「12 Days of OpenAI」は、単なるAI技術の進歩だけでなく、私たちのビジネスや日常を大きく変える可能性を示す画期的なイベントでした。各種モデルの進化や新機能の実装により、情報収集や分析、企画立案といったあらゆるシーンで生産性を高めるチャンスが広がっています。

AIがこれほど身近になった今こそ、ビジネスパーソンとして活用方法を学び、業務改革や新サービスの創出につなげる好機です。今後はさらに多様な場面でAIの力を取り入れられるようになるでしょう。

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