認知症介護は想像を絶する。だけど、認知症は悪くなる一方というバイアスをはずしていければ…
100歳になってから認知症を発症した祖母の介護。旅立つまでの苦しみ、そして希望の光をお伝えしていきます。
「痛いよー」「つらいよー」「うー。うー」「殺せ!!」
身内がこれらの言葉しか発しなくなったら、人はいったいどのような行動ができるのだろうか?
これらの言葉を祖母が発し始めたのは、認知症を発症したと周りが認識してから2-3か月たった頃だったと思います。
高齢で認知症を発症したからか、日に日に症状も体調にも変化が起こる。
だから、介護者も必死でもがきながら、試行錯誤を繰り返す。
心は状況に追い付かず、現実を受け入れることもできない。
そんな中での、「殺せ!!」と家族に向ける言葉。
詳しくは別の機会で書きますが、無我夢中で祖母と、認知症と向き合ったことで変化は訪れました。
ニコニコしたかわいらしい祖母。
戻ってきたのです!!
この記事の写真は祖母ではないのですが、まるで生き写しのようにソックリです。こんな笑顔が戻るなんて、当時の状況からしたら奇跡!
私のことも認識できなくなった時期もあったけど、それも短期間でちゃんとわかるように戻りました。
ハイハイして移動していたのが歩行器で歩けるようになったり、幻視も現れなくなったりもしました。
ほかにも、たくさんの小さな奇跡、大きな奇跡が起きました。
もしかしたら、奇跡ではなく、ちょっとしたことで変化が訪れるのかもしれません。
だから
認知症は本人も周りも本当に辛くてしんどいものだけど、悪くなる一方という悲観的な考えをもっていただきたくないのです。
そういう思いから、認知症介護について書いていきたいなと思っていました。
実は、祖母はすでに旅立っています。
それも2年以上前のこと。
介護中にブログを書いていたこともあります。が、早々にそんな余力はなくなり書かなくなってしまいました。そして、やっと気持ち的にも時間的にも書ける状況になったところです。
当時に思いを馳せるいまこの瞬間も、少しの罪悪感とたくさんの涙があふれ出てきます。けれども、書いていきます。
時系列に書くことはできないので、その時に思い出したことを書いていきます。
note初投稿です。
どうぞよろしくお願いいたします。