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寒い冬の日に北海道で2番目に好きな場所へ行く。いや、冬ならここも1番だ!~橋梁編



11年前の私はテレビの前で一目惚れをした。

私の写真への概念を変えてくれた作品たち。

風景写真にこれ程までに感動したことは今までなかったと思う。

こんな写真見たことない。

こんな写真撮る人がいるんだ。

是非、この目で間近でこの作品をゆっくりと飽きるまで見なくてはならないと感じた。

最初に出掛けた写真展は札幌での開催で、ひどく吹雪いていた日だったことを覚えている。

雪まみれで会場へ入っていくと物静な男性がひとり。

今日はひどい吹雪ですね、なんて話始めた気がする。

少しだけお話をさせて頂くと、それを写真に残そうとした何とも素敵な動機と行動力に感銘を受け、作品に添えられる文章も謙虚な人柄も好印象で今も変わらず好きな写真家さんだ。

写真の中のそれは聞いたことはあるけれど、これまでに訪れたことのない場所だった。

地元の素敵な風景は、いつも道外出身の方に教えられる。

当たり前すぎの景色は大抵は見落としてしまうから。

あの写真家さんが魅せられた、あの場所に行きたい。

この目で見てみたい。


それから幾度となく訪れたが、行く度に表情を変えていく、それはいつ崩壊してもおかしくはない。

季節によっても、その年によっても違うのだ。

だからこそ人々は魅了されるのだろう。

いまある姿はもう2度と見られないのだから。


(前置き長いよ)

さてさて、今年も好天の冬の朝に。

夜明け前 6:20着

華氏0°Fには届かず

自宅から、車でおよそ3時間半。

解禁日から、いつ行こうかと考えていたのだけど、どうやら今週は天気がいいらしい。

しかし、現地の寒さが決断を鈍らせる。

昨年の寒さを身体がまだ覚えているから。

そんな時、Yちゃんがnoteで書いていた。

(○○地方には)行かない方がいいですよ。

この一言に爆笑した!

これを書いている今でも思い出し笑い!

わかるよ、あちら方面はホントに寒いから行かない方が身のためなんだよね。

行かない方がいいですよ。

この一言で決心した。

ありがとう!!行くよ(笑




防寒対策をがっちりして、ここから歩いていく。


日の出までには間に合わないかな。

目的地まで急ぎ足で雪に覆われた湖上を進む。

裏大雪を望む

ビーナスベルト
肉眼ではもっと鮮やかで綺麗だったのに。

カメラマンなら素敵な1枚をお見せできたのにね、すみません。


手袋が凍れるほどの寒さ

-15℃の世界。

去年と同じくらいの気温なのに今年は風が殆どないせいか、かなり楽。

去年は風が吹いて、とにかく手が痛かった!

それが1番しんどかったので、今年は指先が空いてるやつを履いて撮影。

何とかならないのか?冬の撮影、手袋問題。


目的地へたどり着いたものの去年とは様子が違う。

今年は例年の同じ時期より水位が下がっているらしいので、雪の斜面(たぶん旧線路)を超えて向こう側に行かねばならない。

向こう側へ降りようとして足元が滑って落ちた先が

氷の割れ目

片足がハマった。

立ち上がろうと踏ん張るが、ツルツル滑って這い上がろうにも上がれない。

全く立ち上がれない。

斜面の上にいたカメラおじ様が
雪じゃないからね、氷だから滑るよ、気をつけて。

え?雪だと思っていたら、なるほど氷だわ。

助けてー!さっぷらんどー!

∇これね

と叫んでも来るはずもない。

1人で悪戦苦闘してる間に

ここに置いといたからね。お先に失礼するよ、気をつけて良い写真撮ってね。

と脱ぎ捨てた手袋と機材を斜面の上まで運んでくれて去って行った。

ありがとうございます!

なんか半笑いだった気がする.…。

この調子だと、朝陽の写真が撮れる気がしない。

ようやく抜け出し向こう側へ無事降りたが

もう、ダメだ。体力が.…。

静寂な湖上で、ひとり座り込んでいると、ピシッ!ミシッ!という不気味な音が、ずっと鳴り響いている。


片足抜けた!

1度、足が抜けちゃってからビビりまくって先に進む勇気がない。

もう時間が.…諦めよう。

サンピラー出ないかなぁ。

で、撮った写真が

しょうもな写真

体力消耗して頭おかしくなってたらしい。

何故か日の出前の大事な時を、この枝に執着していたのだ。

謎に何枚もあった。


当日つぶやいたやつ

ハッと我に返り苦肉の1枚

なんぼかマシ。

残念ながらサンピラーには出会えなかった。

納得いかないので
去年の今頃に撮ったやつをどうぞ

これもダメなんだけどさ

これを撮りたかったのよ。

これを上手に撮りたかったのよ。

私の写真撮影は去年のこの日から始まった。

もう撮ってくれる人はいないから。

自分で撮るしかないから。

それにしても恥ずかしいね。



幻のアーチ橋

同じ時期に来たのに今年はこんなに出てる。

例年だと2月中旬頃の水位なのかな、たぶん。たぶんね。

あ、説明が遅くなりました。

旧国鉄線コンクリートアーチ橋

1937年完成、長さ130mのコンクリートアーチ橋です。ダムの水が少ない1月頃から凍結した湖面にその姿を現わし、水位が上昇する5月頃から沈み始め、夏頃には湖底に沈みます。このように、季節によってその姿が見え隠れするアーチ橋は日本でここだけで、それが幻の橋といわれる所以です。

上士幌町観光協会HPより

ね、素敵だよね。

ここを列車が通っていたなんて。

湖底に沈んでは顔を出しを繰り返しているので通常よりも劣化が早いそう。

霧がかかると幻想的


もっと白く霞んでいたのに
私にはこれが限界。

ちゃんと伝えたい。



今にも崩れそう

もうこれが最後かもと思いながら
毎年会いに来る。



キツネかな?
かわい

何てことない雪上の写真に見えますが

フロストフラワー

これですもん。

極寒でも耐えて来るよ、そりゃ。

とても儚い冬の花。

霜の結晶
沢山ありすぎて何だかわかりにくいね

氷の結晶「フロストフラワー」が育つ条件は、湖の表面が凍っていて雪が積もっていないこと、マイナス15度以下になること、風がほとんどないこと。この3つの条件を満たした場合のみ「フロストフラワー」を見ることができます。さらに、静穏な朝だけに見られる自然現象で、気候条件が揃わなければなかなか見ることができない、まさに奇跡の花なのです。

ひがし北海道トラベルラボより

↑阿寒湖の紹介のやつだけどね。

ここは阿寒湖ではないよ。

阿寒湖のは手のひらサイズになるとか。

それも見てみたい。



とても長くなってしまったので
今日は前編ということで、続きはまた次回へ

ばいばい、また来るね




本日も読んでくれてありがとう。
























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