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けっきょくマーケティングって・・・?『ドリルを売るには穴を売れ』佐藤義典を読んだ
久しぶりに新刊を購入しました!
大正解!かなり良書ではないでしょうーか!!
タイトルからも分かるように、マーケティングについて学べる本なのですが小難しいビジネス用語は最低限レベルで一切ナシ!そのかわりマーケットの本質にしっかり焦点を当てられていました。
なんとなーく、マーケットとかビジネスとか、セールスなんて考えるとBtoCだのPDCAだの、難しい言葉を机に向かって勉強しなきゃいけない・・・という先入観がありました。
だからこそ、「売上がもっと作れるようになったら勉強しよう」とか「起業するときに考えよう」と思いがち(私がまさにそう)。
でもこの本には実にアッサリと「マーケティングはお客様の心の中でおきているもの」と訴えていました。
メルカリで服を出品した
コメントをもらった
相談で値引きをした
売れた
こんなよくある流れも、マーケティング。
売上10万円どころか、仕入れて、売れた時点で事件はおこっている!
どうしたら自分の出品している服を見てもらえるだろう?
誰が買ってくれるのだろう?
周りではどんな風にいくらで売られているのだろう?
自分の強みはなんだろう?値段?商品?
また買ってもらうにはどうすればいいだろう
そんな日々の悩みであったり、葛藤であったりも、全てマーケティングについて考えているんだなぁ、としみじみ思うのです。
こんな当たり前すぎることをなぜ私がさもありがたそうに書いているかというと
なんかずっと葛藤みたいなのがあったんですよね。
コンサルで教えている生徒さんに
「難しいマーケティングを分かりやすく教えなきゃ!」って。
じゃ、そのマーケティングって何よ、PDCAを教えることなの4Pを教えることなのって立ち返ったときに、この本を読んでスッと答えがでたわけです。
お客さんによりそうこと、相手が何を求めてコメントをくれているのか、この服を選んでいるのか。
ただ単に出品した!売れた!ではなく、
なぜこの閲覧数なのか?
どうしてこんなコメントがきたのか?
売れたのは?売れなかったのは?
逆に自分が購入者であればなぜこれを選んだのか?
これらの問いに一緒に考えて答えをみつけること
(答えはそれを買ってくれた人にしかわからないですが)
それがマーケティングを教えることに繋がっているんだな、と改めて感じたわけです。
なので日々の気づいたことや「あ、これマーケティングの考え方かも!」というのはどんどんアウトプットして発信していこうと思ったのでした。
おしまい
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自分メモ
ユニクロの販売戦略(本書ではディズニーランドだった)
ベネフィット:安くて質の良い商品 カラーバリエーション 豊富なサイズ展開 全国どの店舗でも手に入る 在庫切れほぼなし
ターゲット:赤ちゃんから老人まで。1着の服を中学生からおじいちゃんおばあちゃんまで着れちゃう(ヒートテックとか)
差別化:自社工場で製造し販売まで一貫。高品質の商品をありえない低価格で提供することができる。服のデザインは乏しくなるが、同じ服を10年以上かけて売るのがユニクロ(ヒートテックは10年前からデザインほぼ変わらず1億着売った。その枚数が価格をおさえている)
プロモーション:チラシ、ファッションビル店舗、SNS、LINEなどあらゆる世代の目にふれるように展開
販路:ほぼ実店舗(たしかネット販売は全体の2-3割)。多くの情報を与えず実物を手に取って判断させる。
対価の受け取り:実店舗での決済、オンラインショップ
トレンドの移り変わりに敏感に反応し、2週間後には同じ服が見つけられないZARAやH&Mとは対照的で、ユニクロの販売戦略は同じデザインの服を長く売り続け、そのぶん高品質なものを低価格で売るという一貫性をつらぬきとおしているのが成功の理由。
いろいろな情報に惑わされず、どんな戦略にも必ず一貫性をもたせること。