【武藏野MTG會】第8回開催レポ&カバレージ【レガシー】
1月8日(土)、冬日和。
埼玉県朝霞市の市民会館ゆめぱれすにて、第8回武藏野MTG會を開催いたしました。
(レポ遅くなって本当に申し訳ねえ…
レガシー3回戦+上位4人のSEをメインイベントに、その後はフリプや二次会などを通じて、レガシーおじ民同士交友を深めました。(いつもの
実質的な2年目に入った今回ですが、ついに参加者はスイス3回戦の限界フルサイズ32人に。
年始早々で集まらないかなと心配していただけに、いつもながら感謝の気持ちでいっぱいです。
そんなわけで、今回もなんとか會を無事に終えられましたので、変わらずレポを残していきたいと思います。
次回はもう少し早くしような。
1.開場〜研究発表会
主催、遅刻。
そんなことがこの世界で許されるわけがあろうか。(反語
便宜上の立場とはいえ、人を束ねるために最も重要なのは信頼である。
『孫子』にもそう書いてある。
華麗に寝坊をかました上で、僕に残されていた選択肢は一つ。
タクシーで道端のラーメン王さんとのりたまさんを優雅に追い越し、被害を最小限に留めて会場入り。
開場5分前の出来事でありました。
なお、三脚を忘れたことはこの時点では気づいていない(
何事もなかったようにそそくさと会場準備を進め、13時15分から前回優勝者Nanase7vさんのデスシャドウ講座が開演。
(のちの日本レガシー選手権トップ8である。すごすぎるぜ。)
前回の主催の発表とは打って変わり()、会場からは質問が相次ぎ()大盛況。
いつまでも聴いていたいのはヤマヤマであったが、Nanase7vさんの情熱を受け取って、もう僕たちはウズウズしている。
2.メイン大会 無盡杯
レガシーおじ総勢32人(飲酒おじ0人)。
今回も初参加の方に6人もお越しいただき、感謝の限りでございます。
ご友人など経由で参加していただく方も多いのですが、当會は会員制でも紹介制でも全くございませんので、ご興味があればぜひ飛び込んで来てください。(宣伝
ペアリングを発表し、皆が卓につくと、心地良いシャッフル音が広い会議室に響く。
プレイマットとカードが擦れ、運命を決めるダイスが跳ねる。
早く俺のデッキを回させろ。
焦らずともそうしますとも。
堅い話は一切抜きで、早速大会へ。
新シーズンの幕開け。
①スイス1回戦
私の前に座るのは飲酒疑われおじでお馴染みのmasaさん。
当會の二次会番長である。
前回・前々回と人数合わせで観戦に回っていただいたため、今回は強制参加。
が、遅れての参加の懸念があったせいで、不幸にも私とのペアリングとなった。(無事に間に合って何より
Game1
嫌な予感はしていた。
初動は《金のガチョウ》――土地単じゃない。
《エメリアのアルコン》でチェインを抑えようとするも、《敬慕される腐敗僧》が登場し、除去に対応して《花粉療法》。
1体目は処理したものの、後続にさらに《Saw in Half》。
想定外のカードで速度が跳ね上がり、対応策も間に合わず無念の被毒殺。
Game2
こういうデッキ相手には、何も通させてはならない。
故に、初動《三なる宝球》。
さらに《ウルザの物語》を置きつつ《エメリアのアルコン》。
あとは3マナに一生届かせず。
Game3
《金のガチョウ》を《孤独》で退け、《ウルザの物語》《裏切り者の都》と展開して攻めの準備は完了。
ところが、ここで対面するはまさかの《苦花》。
15年ぶりぐらいに再会したエンチャントに毎ターンブロッカーを生成され、なかなかライフが詰められない。
やっとの思いで《影槍》に辿り着き、ようやくリーサルとなったところ、masaさんのラストドローは《召喚士の契約》。
契約を代償に駆け付けた《敬慕される腐敗僧》を《Saw in Half》で水増しされ、最後はまたもよくわからんカード(2回目)で被毒殺。
時間を稼ぎつつ、対象を取るクリーチャーも水増し。
なるほど《苦花》、攻防一体のいいパーツだあ。
masa 2ー1 あいチャン
前回のmoroさんとの対戦に続き、2大会連続で土をつけられた《敬慕される腐敗僧》。
こいつ武藏野MTG會だけ禁止にならんかな。←
お隣では久々の参加となるほんふぃさんがジャンドNic Fitをぶん回す。
手札に覗く《破滅的な行為》が凶々しい。(絶対に当たりたくない
が、初参加のお相手・のりたまさんがNic Fitのアキレス腱である土地サーチを突く。
「黒単エージェントコントロール」と名付けたデッキの中核が、相手のしたい動きを完全に封じ込め、そのままゲームを押し切った。
閉会式での一同<「当たりたくねえ」。
のりたま 2ー0 ほんふぃ
②スイス2回戦
2回戦の私のお相手はNanase7vさん。
前回チャンプと前々回チャンプが下位卓でこんにちは。
講義、本当にお疲れさまでした。
経験者でこそわかるあの疲労ね。(突然のマウント
Game1
1マリガンの手札に早速《思考囲い》を刺される苦しい展開。
《不毛の大地》で土地事故に持ち込めればなどという甘い考えが通るはずもなく、最後の望みの《煙突》にも《目くらまし》。
お手本通りの完封負け。
Game2
主催は再び1マリガンとなってしまい、初速が全く乗らない。
そうなればクロックパーミッションの土俵。
2ターン目の《虚空の杯》X=1に《目くらまし》を当てられ、3ターン目の《虚空の杯》X=1こそ通るも、4ターン目の《煙突》には《否定の力》。
《虚空の杯》を見逃したということは――当然の如く《濁浪の執政》が着任。
たった二度の斬撃で命を抉り取られた。
Nanase7v 2-0 あいチャン
お隣は、当會の広報部長を務めてくれているたび丸さんと、彼の地(旧入間県)からの刺客・斑鳩さん。
最近は熱心に《石鍛冶の神秘家》デッキを回していた斑鳩さんだが、今回は様子が違う。
場には、《Tropical Island》?
たび丸さんはいつものスニークショー。
名刺代わりに放った早々の《実物提示教育》だったが、今回は相手が悪すぎた。
続くゲームでも《騙し討ち》をめぐる空中戦が繰り広げられたが、ここでも緑を触っているアドバンテージが出る。
言わずもがな、《夏の帳》。
斑鳩 2-0 たび丸
③スイス3回戦
0-2同士の15番卓。
私の相手は、ようやく初対戦となる紫水さん。
昨年末のTLS本戦にも参加されており、もちろん今回もデッキはスニークショー。
手練れである。
実は直前にこんなやり取りをしていたら、本当に当たってしまった。
お互い湿っぽい日なのは誤算だが、こちらからすればお得意様のスニークショーに負けるわけにはいかない。
0-3だけは避けたい者同士の真剣勝負。
Game1
《虚空の杯》X=1で鈍らせたい主催に対し、紫水さんは先手3ターン目に順当に《実物提示教育》。
《偉大なる統一者、アトラクサ》にトップ10枚が余りにも強いことを教え込まれる。
《精霊界への接触》2枚と《孤独》を駆使してなんとか延命は試みたが、《騙し討ち》経由で2枚目の《偉大なる統一者、アトラクサ》も降臨させられていては受けきれるはずもなく。
Game2
1マリガンの紫水さんを尻目に、主催が《両替機》、《モックス・ダイアモンド》、《虚空の杯》X=1のロケットスタート。
さらにサイドインした《難題の予見者》で少ない手札から怖い怖い《騙し討ち》を抜き去り、《虚空の杯》X=0、《不毛の大地》、《セヴィンの再利用》からもういっちょ《不毛の大地》。
土地破壊はいいぞ。
Game3
再びワンマリガンとなってしまった紫水さんだったが、《古えの墳墓》をセット後《水蓮の花びら》から《思案》。
最後の1枚を探しに行く明確なサイン。
そうはさせじと、《ウルザの物語》、《両替機》、《モックス・ダイアモンド》、《モックス・ダイアモンド》から《虚空の杯》X=1。
ターンが返ってくるかは神頼み。
と、やはりこの日は右手が振るず、色マナが供給できない紫水さんに対し、《エメリアのアルコン》がさらなるタイムアドバンテージを作り出す。
その隙に巨大な構築物トークンで走り切った。
あいチャン 2ー1 紫水
これにてスイスラウンドが終了。
全勝のちたんさん、ラーメン王さん、mukai2さん、かきぬまさんの4人がSEに進出。
④準決勝
1番卓。
スイス1位・ちたんさんがボロスイニシアチブ、初参加でスイス4位・かきぬまさんがジャイルーダ型のWUボンバーマン。
かきぬまさんは気合の入った相棒公開。
Game1
ちたんさんが《裏切り者の都》《猿人の指導霊》から《鏡割りの寓話》でスタートしたのに対し、かきぬまさんも《古えの墳墓》から《石とぐろの海蛇》X=2と《ライオンの瞳のダイアモンド》でスタート。
早速ゴブリン・シャーマントークンと《石とぐろの海蛇》が相打つ。
ゴブリン・シャーマンの遺した宝物で《エメリアのアルコン》が召し上げられ、コンボに睨みを効かせる。
この執政官の圧力の前に、かきぬまさんは2枚目の《古えの墳墓》タップインと2枚目の《ライオンの瞳のダイアモンド》のみでターンを返すことに。
ところが、ちたんさんもここから動きが芳しくない。
初手の《裏切り者の都》がその名に違わぬ”裏切り者”となっており、《水蓮の花びら》キャストのみでターンを返さざるを得ない。
この猶予を逃さず、かきぬまさんがビッグアクション。
2枚の《古えの墳墓》から《大いなる創造者、カーン》を登場させ、貴重な《水蓮の花びら》を潰しつつ盤面の制圧にかかる。
ついでのように詠み始められた《ウルザの物語》も禍々しい。
ちたんさんも《エメリアのアルコン》と《キキジキの鏡像》で《大いなる創造者、カーン》の忠誠度を削りにかかるが、かきぬまさんはこのPWを贅沢に使い倒して呼び寄せた《領事の旗艦、スカイソブリン》で後者を撃ち取り、続くターンには再度《大いなる創造者、カーン》。
《領事の旗艦、スカイソブリン》こそ《孤独》が撃墜するも、理不尽な《マイコシンスの格子》《罠の橋》連打を前に、已むなく「降伏」するしかなかった。
Game2
ちたんさんは1マリガンから《山》、かきぬまさんは7枚キープから《古えの墳墓》でスタート。
先手2ターン目に《水蓮の花びら》と《古えの墳墓》から《混沌の洞窟の冒険者》が戦場に送り出され、イニシアチブによって1マリガンの分を取り戻す。
しかし、ゲームの”イニシアチブ”は譲らないとばかりに、かきぬまさんが《次元の歪曲》で生物の脅威を払い除けると、後手2ターン目に《裏切り者の都》から三たびの《大いなる創造者、カーン》。
《ライオンの瞳のダイアモンド》を取り寄せ、早くも《マイコシンスの格子》がちらついている。
それでも、まだイニシアチブはちたんさんの元に。
解答を求めての占術2から、値千金の《再鍛の刃、ラエリア》で憎きPWの討伐に成功。
さらに、次のターンには《進め!エオルの家の子よ》X=4で統治者にも立候補し、全軍突撃でライフにリーチをかける。
しかし、この全軍突撃は諸刃の剣。
返しに《石とぐろの海蛇》がイニシアチブを奪うと、地下街から運び込まれた《平地》によって《オーリオックの廃品回収者》が這い出す。
盤面には既にして《ライオンの瞳のダイアモンド》。
盤面外には《深海の破滅、ジャイルーダ》。
突如決まった無限マナから《深海の破滅、ジャイルーダ》を経由して送り込まれたのは、WUボンバーマンのために刷られたオリカこと《ゴンドールの希望、ボロミア》。
このcipで更なる《オーリオックの廃品回収者》を捲れると、極め付きは《石とぐろの海蛇》92億/92億、トランプル。
場には5体のブロッカー。
かきぬまさんの残ライフは4。
アタッカーは4体。
絶体絶命か。
しかし、ちたんさんの手には最初から解答が握られていた。
4体の騎士を引き連れたゴブリン威迫の特攻。
向けた舷側砲から《水蓮の花びら》が射出され、ちょうどライフを削り切った。
Game3
後手のちたんさんは痛恨のトリプルマリガン。
やっとの思いで初動に《塔の長官、ボロミア》を送り出す。
0マナのアーティファクト群を封じる"スタックス"の方のボロミアだ。
だがここには《次元の歪曲》が合わせられ、返しでこのマッチ4度目となる《大いなる創造者、カーン》襲来。
《金属モックス》を割られた上に、《水蓮の花びら》と《ライオンの瞳のダイアモンド》まで追加される苦しい展開。
望みを託したドローは――《裏切り者の都》。
難なく辿り着かれた《マイコシンスの格子》を前に、やはり「降伏」を選ぶしかなかった。
かきぬま 2ー1 ちたん
2番卓はスイス2位・ラーメン王さんのヨーリオンミラクルと、スイス3位・mukai2さんのゴブリンストンピィ。
1番卓が早いマッチアップで終了しただけに、一同の視線が集まる。
それもそのはず、ゴブリンストンピィは今(編集注:年始の話です)レガシーで一番アツいデッキ。
私もMOではよく対戦して(負けて)いるが、テーブルトップではまだ対戦経験はなく、またMOとは挙動が異なるため大注目である。
徐に10枚のステッカーを提示するmukai2さん。
いつものように《空を放浪するもの、ヨーリオン》を公開するラーメン王さん。
ゲームが始まると、mukai2さんはやや控えめなスタートながら、しっかりと《魂の洞窟》を経由して盤面を形成していく。
ラーメン王さんとしては、ただでなくとも純正コントロールにとってきつい相性な上にカウンターまで封じられ、初っ端から絶体絶命である。
しかし、《______goblin》のマナ加速を《激しい叱責》で躱すと、一度展開されてしまったゴブリンたちも《終末》で流し、徐々にゲームを間延びさせていく。
そのうちに《自然の怒りのタイタン、ウーロ》まで辿り着くと、ゲームは息切れしたストンピィから無尽蔵のコントロールの時間に。
続くGame2も序盤を除去とカウンターで耐え凌ぎ、相性差を覆して決勝に駒を進めた。
ラーメン王 2ー0 mukai2
⑤決勝
スイス2位のラーメン王さんとスイス4位のかきぬまさんによる決勝戦。
互いに相棒を公開し合い、隠し事はなし――それは情報アドバンテージ面で不利になってでも使用する価値があることを教えている。
Game1
先手のラーメン王さんは1マリガンから《冠雪の島》でゆったりとしたスタート。
一方、かきぬまさんは《ウルザの物語》《オパールのモックス》と早速展開し、短いゲームレンジをちらつかせる。
ボンバーマンの《ウルザの物語》は正攻法でもコンボパーツとしても強いカード。
次のターンにはきっちりと"相棒"たる《古えの墳墓》が添えられる。
この状況をスローダウンできるカードとは。
ここでラーメン王さんは、自身の《Tundra》をも犠牲に《基本に帰れ》。
これが功を奏し、《ウルザの物語》のトークン生成は起動されぬまま3章へ。
とはいえ、《ライオンの瞳のダイアモンド》サーチは止められず、さらに《アゾリウスの印鑑》を経由して《最高工匠卿、ウルザ》まで一気にキャスト。
これにはたまらず《Force of Will》が宛てがわれた。
しかし、一難去ってまた一難。
次のターンにキャストされたのは、ボンバーマンのためのオリカpart2の《アガサの魂の大窯》。
土地こそ縛れているものの、《オパールのモックス》と《アゾリウスの印鑑》のコンビが動きを止めてくれない。
《激しい叱責》を空撃ちしてまで解答を探しに行くラーメン王さんに対し、かきぬまさんは《大いなる創造者、カーン》を送り出し、2枚目の《Force of Will》を引き出す。
これによって、次のターンに《虚空の杯》X=1が着地することとなる。
そこから数ターン、互いに動けない時間が続き、《アガサの魂の大窯》だけがコトコトと墓地を煮込み続ける。
ようやく土地が伸びたラーメン王さんは、虎の子の《空を放浪するもの、ヨーリオン》を盤面へ。
しかし、このタップアウトは見逃されず、かきぬまさんも《裏切り者の都》から《オーリオックの廃品回収者》。
これが通ってしまえば、無限マナからまずは《深海の破滅、ジャイルーダ》がお出まし。
幸いここは2体目の《オーリオックの廃品回収者》が捲れたのみでターンが返されると、《時を解す者、テフェリー》での《虚空の杯》バウンスワンドロー、《豊かな成長》のキャントリップと解答を探す。
が、無限マナ下で《最高工匠卿、ウルザ》が煮込まれる状況を解決するカードはついぞ見つからず、静かに盤面を畳んだ。
Game2
今度は互いに7枚キープ。
再び先手のラーメン王さんは、《冠雪の森》《豊かな成長》の定番ムーブ。
一方のかきぬまさんは、今回も《ウルザの物語》からゲームを始め、次のターンに《古えの墳墓》まで。
しかし、その返しはこれまた再びの《基本に帰れ》。
今回は《冠雪の森》《冠雪の島》《冠雪の平地》という綺麗なマナ基盤が揃えられての本領発揮。
対してかきぬまさんの返しは、《ウルザの物語》が遺した《オパールのモックス》、《石とぐろの海蛇》X=1、《アゾリウスの印鑑》、《裏切り者の都》と目まぐるしくカードがプレイされ、《最高工匠卿、ウルザ》が降臨。
どうしてもゆったりと始まるヨーリオンデッキの序盤に襲いかかる。
即座の対応が必要なカードを前にして、ラーメン王さんはドローソースでデッキを回す。
結果、本尊は無事に《剣を鍬に》、連れは《氷牙のコアトル》で打ち取った。
さらに続くターンには《虹色の終焉》で《アゾリウスの印鑑》を追放し、Game1のようにはさせまいと色マナ源を絞りに行く。
ところが、これに対応して出てきたのが予期せぬ《聖戦士の奇襲兵》。
これで《基本に帰れ》に触られることが確定してしまったため、急遽《精神を刻む者、ジェイス》が出動し、能動的に《聖戦士の奇襲兵》を起動させることに。
返す刀、解放されたソルランドたちのマナを集めて呼び出されるは、令和のPW《大いなる創造者、カーン》。
これが《ライオンの瞳のダイアモンド》を運び入れ、余命宣告。
平成の最強PW対令和のクソPWという構図。
ラーメン王さんは手札の《氷牙のコアトル》が《石とぐろの海蛇》のブロッカーになれないこともあり、消術を自らに使って忠誠度1だった《精神を刻む者、ジェイス》を守ることを選ぶ。
手札には、いざという時のために《否定の力》と《外科的摘出》が握られている。
一方のかきぬまさんは《大いなる創造者、カーン》から《歩行バリスタ》X=2。
《否定の力》をすり抜ける火力の投下で《精神を刻む者、ジェイス》が落とされてしまうが、不意の《氷牙のコアトル》の登場で《大いなる創造者、カーン》も陥落し、盤面はほぼイーブンに。
さらにここで引き込んだ《溶融》X=0が炸裂し、《剃刀潮の橋》以外のアーティファクトを吹き飛ばした上で、更地に《精神を刻む者、ジェイス》2号。
かきぬまさんのターン。
先ほど取り寄せた《ライオンの瞳のダイアモンド》をキャストしたところで、ラーメン王さんは少し悩み、《否定の力》で追放することを選ぶ。
これは墓地を経由するサルベイジャーコンボに対する最適解になる、はずだった。
しかし――
続けざまに《ゴンドールの希望、ボロミア》をキャスト。
捲れたのは《ライオンの瞳のダイアモンド》。
コンボリーチが継続したため、再度妨害手段を探しに行かなければならない。
《精神を刻む者、ジェイス》が《渦まく知識》を、乗り手が《豊かな成長》を唱えた上で、相棒を回収してターンを返す。
まだ《外科的摘出》がある。
だが、相手の動きは余りにも強烈だった。
まずは、先ほどの《ライオンの瞳のダイアモンド》をキャスト。
からの、《ライオンの瞳のダイアモンド》追加。
都合3枚目による《外科的摘出》の妨害を許さないムーブ。
そして最後の手札は――《オーリオックの廃品回収者》。
墓地には《歩行バリスタ》と《石とぐろの海蛇》。
ゲーム外には《深海の破滅、ジャイルーダ》。
感想戦で漏れた、あれが《否定の力》じゃなくて《Force of Will》だったら……の言葉が全て。
奇妙な噛み合いが今日はかきぬまさんに僅かに味方し、勝敗を決した。
かきぬま 2ー0 ラーメン王
……
申し上げます。
第8回 無盡杯 優勝は、かきぬまさんのWUボンバーマン。
初参加で優勝を掻っ攫うマストカウンター連打。
お土産のMTGフィギュアもキマってます!
準優勝は、ラーメン王さんのお馴染み・ヨーリオンミラクル。
絶望的にも思える状況を跳ね返すキャントリップと〈奇跡〉。
そして、信ずる〈相棒〉と〈神〉。
3位決定戦のストンピィ対決は、スイス1位のちたんさんが準決勝の鬱憤を晴らすムーブで、mukai2さんのゴブリンたちを〈踏み〉倒した。
3.中締め→二次会
さて、スイス終了後は、統率者戦の卓が4卓ほど立ち、レガシーをやり足りない猛者たちはフリプに励む。
足を伸ばしやすい横浜で開催される日本レガシー選手権を前に、各々熱が入っている様子でした。
……
気づけば時は過ぎて、今回も結果発表を兼ねた参加賞分配へ。
新年会ということでおみやげもたくさん寄付していただき大感謝です。(写真撮り忘れ
いつもどおり、順位順にお名前を呼ばれた方から、使用デッキを名乗っていただくシステムで。
大当たりはれべっかさんからの「小さなつづら」。
「大きなつづら」からも《乾燥台地》初版の捕獲報告が。
こりゃすごい。(重ねてありがとうございます
以下、第8回無盡杯メタゲームブレークダウン(順位順)。
🥇WUボンバーマン💣
🥈ヨーリオンミラクル🕊️
🥉ボロスイニシアチブ🧭
ゴブリンストンピィ👹
---以上スイス全勝---
デッドガイエール🍸
BUG豆の木コントロール🫘
ANT🦁
ソートラッシュコンボ🧠
グリセルシュート😈
黒単エージェントコントロール🕵️♂️
ソートラッシュコンボ🧠
12ポスト☁️
12ポスト☁️
UGオムニテル👨🏫
BUGアルーレン🪽
GR土地単🕍
セファリッドブレックファスト🦑
UBgテゼレッター🤖
5cコントロール🌈
UBシャドウ👻
スニークショー🐙
WBG腐敗僧☠️
4cコントロール🌈
緑ポスト🌳
黒単騎士🎠
黒単《鏡に願いを》🪞
バーン🔥
白スタックス🏭
ジャンドNic Fit💉
UGオムニテル👨🏫
スニークショー🐙
トリコミラクル🕊️
朝霞の不動のトップメタである《実物提示教育》デッキはさらに増えて4人に。
形は違えど多色コントロールが5人に、ポスト系が3人。
前回に引き続き黒いデッキの人気も高く、また全体的にもソルランドやポストを使ったストンピィ系が目立ち、デルバー不在のメタで存在感を見せつけました。
……
遊び尽くして20時過ぎ、今回も朝霞駅へ仲良く移動して二次会兼新年会。
前日クラブで踊り明かし、そのままプレゼンへ突入したおねむの前回チャンプをよそに、残りの面々のおじトークは尽きることなく。
これがリアル《ウルザの物語》。
4.次回予告
次回は少し期間が空きまして、3月30日(土)の開催となります。
募集及び詳細の告知につきましては、本日私のXアカウントでさせていただく予定です。
ご参加希望の方は、告知へのリプまたはDMにてご連絡お待ちしております。
※尚、会場定員の都合で、応募者多数の場合は募集〆切後に抽選とさせていただく可能性があります。何とぞご了承ください。
まずは第10回、そして2年間を目指して、今年も細々と続けていく所存です。
当會を引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
(了)