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睡眠の不思議!その1

人間を含めた地球上のほとんどすべての生物は、地球の自転と同じ
体内時計を持っています。

すべての生物の細胞には、体内に時計遺伝子が存在しています。
それぞれの細胞ごとに時計を持って働いています。これを子時計と呼ばれています。

子時計も少しづつずれが生じることがありますが、前回も書きましたが、視交叉上核(しこうさじょうかく)がこのずれを上手く調節しています。

この視交叉上核は、神経細胞の集まりで、間脳の視床下部にあります。
この視交叉上核は、全身の細胞や器官に向けて指令を出すので、親時計といわれて、一日の体内時計を刻んでいます。

このように、子時計と親時計が同調して動いてくれれば混乱はないのですが、就寝時間や食事の時間がずれると胃腸などの働く時間や分泌されるホルモンに乱れが生じます。睡眠にも支障をきたすことがありえます。

私たちの体内時計は24時間より少しながいと言われています。体内時計を
地球の周期と同じ24時間に合わせた生活をする為には、毎日の修正が必要です。その時間に合わせるのに必要なものは「太陽の光(朝日)」です。

私たちの身体は、目の網膜に強い光が入ることにより朝を感じ、夕方暗くなって、網膜に入ってくる光の量が減ると夜を感じます。

目の網膜には、錐体(すいたい)と桿体(かんたい)の二つの視覚細胞があります。光の強さ、明暗、色などを脳に伝えています。電気信号に変えられ視神経を通り視神経が交差する視交叉上核に情報が伝わり、睡眠をコントロールするホルモン(メラトニン)の分泌量が増減して、覚醒と睡眠を繰り返しています。

体内時計には、温度補償性と言うものがあります。つまり、約24時間の周期を刻み続け、生体リズムの微調節をし、環境が外気温が低下し、血管が収縮することがあろうとも体内時計は影響をうけないというものです。

また、睡眠中に浅い眠りの「レム睡眠」深い眠り「ノンレム睡眠」を繰り返し眠っています。

レム睡眠は、爬虫類、両生類、魚類。
ノンレム睡眠は、哺乳類、鳥類。

レム睡眠は身体を、ノンレム睡眠は脳を休ませています。

人間は、大脳が極端に発達したので、ノンレム睡眠を多く必要としたと考えられます。

私たち人間は、眠りにつくと1~2時間深いノンレム睡眠になり、ぐっすり眠ります。そのご、眠りは浅くなり、レム睡眠を経て、再びノンレム睡眠に入ります。一晩に3~5回ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返しています。

不思議なのは、1つの事だけではだめで、複雑に眠りとはいろいろなところでいろいろは環境などに関係しています。そのなかで、身体を休めたり、人間の場合、脳を休めたりしなければならないことを獲得してきたように思います。

自然にあわせた生活は重要で、朝、朝日を浴び、夜、しずかに月の光を吸うような感覚で眠りにつきたいものです。少しでも自分の身体の仕組みやどうしようもない事には、お任せの所もあるかもしれませんが、自分の出来る事を毎日精一杯出来る処から行う事が大切です。

次回は、睡眠の不思議!その2をお届けします。


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