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AI知識共有会1回目の開催概要

 こんにちは、フです。
 2024年2月29日(木)と3月5日(火)に、慶應義塾大学日吉キャンパス協生館にて、田淵さんとM46期の学生有志による「AI知識共有会」の1回目を開催しました。本勉強会は、「ChatGPT」を始めとする生成AI技術がビジネス界に大きな変革をもたらしていることを受け、企画しました。

 本記事は、今回で議論した内容のまとめです。今後のイベントに参加希望の方にも最初の企画内容がわかるようにしています。


開催概要

2024年冬、慶應ビジネススクールでは3学期末の多忙な時期にもかかわらず、総勢17名の学生が参加した本勉強会では、生成AIの仕組みから現在の世界的な動向、各種サービス、そしてビジネスにおける個人の向き合い方まで、幅広いテーマを取り上げました。参加者の興味関心に応じて、インタラクティブな形式で進行し、様々なトピックについて盛り上がりました。

主な議論内容

1. 最新の生成AI技術動向

OpenAIのSoraやGoogleのGeminiなど、最新の生成AIモデルについて情報を共有した。特に、開催日数日前に発表されたSoraのテキストから動画を生成する能力や、物理法則のシミュレーション力に注目が集まりました。
また、当日の朝にclaude.aiの3.0バージョンが発表され、ChatGPT4.0の性能を上回ったことに驚きの声が上がりました。特に、より自然な日本語が出力できる能力が顕著でした。

2. 生成AIの仕組みと限界

 大規模言語モデル(LLM)を基盤とするChatGPTの仕組みや、その特徴的な長所短所について議論しました。
 ChatGPTの仕組みは大規模言語モデル(LLM)を基盤としています。簡単にLLMの仕組みのコアを説明すると、ある単語の次に来る可能性が高い単語を選択するというものです。そのため、数学的な計算や事実の引用には誤りが生じることがあります。参加者からは「生成AIは計算よりもアイデア生成が得意だという点が新鮮だった」といった感想が聞かれました。

3. ビジネスにおける活用方法

 ChatGPTを効果的に活用するには、適切なプロンプト(指示)を与えることが重要です。ゴールシークプロンプトや、プロンプト作成用のプロンプトなど、様々なテクニックがあります。また、GPTsストアを利用すれば、目的に特化したカスタムチャットボットを簡単に作成できます。
 また、テキストからプレゼンテーション資料を生成するデモンストレーションを行い、業務効率化の可能性についてディスカッションをしました。「資料作成時間の短縮により、より本質的な議論に時間を割くことができる」といった意見が出されました。

4. 起業アイデアと生成AI

 起業を考える学生から、具体的なビジネスアイデアをもとにした生成AIの活用方法が提案され、技術的な観点だけでなく、社会実装を念頭に置いた議論が展開されました。
 参加者からは、「生成AIの特性や可能性について新たな気づきを得られた」「自身のビジネスにどう活用できるか、具体的なイメージが湧いた」といった前向きな感想が多く聞かれました。特に、生成AIを活用することで、限られた時間内でより質の高いアウトプットを生み出せる可能性に期待が寄せられました。

今後の展望

 本勉強会の成功を受け、今後も定期的に最新情報の共有会や、実際に生成AIサービスを利用してアウトプットを作成するハンズオン会などを実施する予定です。AI知識共有会は、これらの活動を通じて、ビジネスに最新技術を取り込み、イノベーションを加速させるきっかけ作りを継続していきます。


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