AI は抽象画を描けるのか? illustrious_pencil-XL も試してみる!
はじめに
こんにちは、きまま / Easygoing です。
画像生成AI はものすごい速さで進歩しています。
今の AI は、果たして抽象画を描くことはできるのでしょうか?
SDXL と Flux.1 について
このところ、画像生成AI の SDXL と Flux.1 についての記事を多く書いています。
SDXL:前世代モデル、完成度が高く幅広い表現ができる
Flux.1:新世代モデル、質感が高く破綻が少ない
画像生成AI には、それぞれ得手不得手があります。
今は SDXL と Flux.1 を組み合わせたワークフローを使っていますが、今日はそのワークフローの中でイラストがどのように変わっていくのか紹介します。
お題:AIの誕生
今回のお題は AIの誕生 です。電子が駆け巡る情報の海で、AI が自我に目覚めた瞬間を描いてみます。
前世代モデルの SDXL は、追加学習が広く進んでいるので、抽象的なアートも描くことができます。
一方で、新世代モデルの Flux.1 はリアルな表現が得意ですが、追加学習が少ないので抽象画は苦手です。
ワークフローの中で、SDXL で描いた抽象画が Flux.1 ではどのように変化するのでしょうか?
実際の作品
さっそく、実際の作品を見てみましょう!
SDXL の抽象画のイメージが、Flux.1 で一気に実体化しています。
抽象画の指示に忠実なのは SDXL ですが、Flux.1 の本物のような質感も魅力です!
Flux.1 でもネガティブプロンプトが使える!
画像生成AI は女性を多く描写します。
今回は、女性のイラストが続いたので、途中からプロンプトに man と male を入れましたが、全く効果がありませんでした。
最近、hakomikan さんが Flux.1 でもネガティブプロンプトを使えるようにする機能を公開されました。
今回は、AI の自由な表現を見たかったのでネガティブプロンプトは使いませんでしたが、今後はどうしても避けたい描写があるときはネガティブプロンプトを利用すると良いかもしれません。
Illustrious-XL リリース!
2024.9.20 SDXL の新しいアニメモデルの Illustrious-XL シリーズがリリースされました!
Illustrious-XL は、新たに 5000枚 以上の高品質なアニメイラストで追加学習をしたアニメモデルです。
従来のモデルに無かった斬新な表現をすることができます!
プロンプトのタグ入力と自然言語入力
画像生成AI のプロンプトの入力方法は、次の2つがあります。
タグ入力:単語をカンマで区切って入力
自然言語入力:文章をそのまま入力
自然言語入力ができるモデルは、基本的にタグ入力も使えます。
Illustrious-XL は学習のときにタグ付けで学習を行っているので、使うときはタグ入力が推奨されています。
Illustrious_pencil-XL リリース!
2024.10.10 Illustrious-XL と anima_pencil-XL を組み合わせた Illustrius_pencil-XL がリリースされました!
ベースとなった anima_pencil-XL は自然言語での入力ができるモデルで、Illustrious-XL と組み合わせることにより、自然言語でも利用できるようになりました!
Illustrious_pencil-XL のワークフロー
今回は、先ほどのワークフローのうち原画の部分を Illustrious_pencil-XL に入れ替えてみます。
仕上げについては、Illustrious_pencil-XL より従来の anima_pencil-XL の方がうまく仕上がったので、引き続き anima_pencil-XL を利用します。
Illustrious_pencil-XL の特徴!
早速このワークフローを使ってみます。プロンプトは先ほどの AI の誕生 と同じものを利用します。
目がキラキラ!
カラフルで紫色がきれい
構図が多彩
Illustrious-XL シリーズは、目がキッラキラです!
色彩はとてもカラフルで、特に紫色の表現に特徴があります。
構図も多彩で、今までとは違った突き抜けた表現をすることができます。
Illustrious_pencil-XL の作例!
Illustrious_pencil-XL はカラフルかつ大胆な構図です。
髪にも動きがあって、今までと全く違う表現が生まれてきます。
同じモデル製作者さんということもあって、blue_pencil-flux1 との相性も抜群です!
Illustrious_pencil-XL 単独のイラスト
Flux.1 と組み合わせた作品を紹介しましたが、最後に Illustrious_pencil-XL 単独のイラストを紹介します。
Illustrious_pencil-XL は、もともと定評のある anima_pencil-XL との組み合わせで肌色の表現がキレイですし、目の描写に今まで無かった力強さがあります。
Illustrious-XL シリーズは癖が強く、まだまだ扱いが難しいのですが、これからもこのモデルの表現を探っていきたいと思います!
まとめ
SDXL は抽象画を描ける
Flux.1 は実体化する
新しいアニメモデルの Illustrious_XL が登場
画像生成AI はまだまだ進歩が止まりません。
最近は Flux.1 に注目することが多かったですが、Illusrious-XL をはじめとした新しいモデルも登場して、SDXL もまだまだ進化しています。
SDXL も Flux.1 も個性的なモデルの組み合わせは無限大なので、今後も新しい表現を試してみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます!
ちなみに
今回利用したプロンプトは、3ヶ月前の短編で使ったのと同じものです。
新しいモデルの登場とともに、表現の幅がずっと広がっています!
モデル紹介
anima_pencil-XL_v500
illustrious_pencil-XL_v110
blue_pencil-flux1_v001
English Article
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