Stable Diffusion / Flux.1 をオンラインで使おう! オススメは SeaArt AI
この記事には SeaArt AI のリンクが含まれています。筆者はこの記事の公開により SeaArt AI の会員特典を得ています。
はじめに
こんにちは、きまま / Easygoing です。
今回はオンラインで Stable Diffusion / Flux.1 が使えるサイトを徹底比較します!
今回の記事は SeaArt AI から頂いた案件記事になりますが、ユーザーの視点で公平にサービスを比較していきます。
オンラインで Stable Diffusion / Flux.1 を使おう!
まず、画像生成AI の一覧については、前回の記事をご参照ください。
画像生成AI のうち Stable Diffusion / Flux.1 はオープンソースで公開されているので、多くのサイトが Stable Diffusion / Flux.1 を使ったオンラインサービスを展開しています。
今回は、そのようなオンラインで Stable Diffusion / Flux.1 を使えるサイトを比較してみます!
今回比較するサービス
今回比較するのは次のサービスです。
それでは、それぞれのサイトを簡単にご紹介します。
Fal.ai:デベロッパー向けのプラットフォーム
Fal.ai は最も有名な AI プラットフォームサービスです。
Fal.ai は主にデベロッパー向けのプラットフォームで、利用するには Github アカウントの登録 が必要です。
Fal.ai は Stable Diffusion / Flux.1 はもちろん、その他の 動画生成AI や 音楽生成AI など幅広いサービスを提供しています。
以前の記事で紹介した Anifusion は Fal.ai のプラットフォームを利用していますし、Fal.ai は新しい 画像生成AI の AuraFlow の開発も支援しています。
Leonardo AI:アートに特化したSDXL
利用可能なモデル
Stable Diffusion XL(Leonardo AI のカスタムモデルを含む)
Leonardo AI は、一般の利用者が Stable Diffusion XL を利用できる、おそらく最も有名なサイトです。
Leonardo AI は 2022年 創業のオーストラリアの会社で、2024年7月に 同じオーストラリアの Canva に買収されて機能が統合されました。
Canva マジック生成(モデルは Leonardo Phoenix)で生成された 夏目 龍頭 さんの新しいアート
Leonardo AI で利用できるのは SDXL のみで、Flux.1 を含めた他のモデルは利用することはできませんが、SDXL をベースに高度にカスタマイズされた独自モデル は特に アートの表現力 で高い評価を受けています。
SeaArt AI:幅広いサービスが無料で使える
利用可能なモデル
Stable Diffusion 1、Stable Diffusion XL、Stable Diffusion 3.5
Flux.1[dev]、Flux.1[shnell]
AuraFlow(近日対応予定)
今回メインでご紹介する SeaArt AI は、シンガポールを拠点にしたサービスです。
SeaArt AI では毎日補充されるクレジットがあるので、無料会員でもある程度の機能を使い続けることができます。
SeaArt AI は特に日本を意識したサービス展開を行っていて、UI や解説ページが日本語 で、さらに プロンプトも日本語で入力すれば自動で翻訳 してくれます。
無料会員でも 2048 x 2048 の解像度までアップスケールできて、生成した画像を PNG 形式 でダウンロードできるので、画質がとてもキレイです。
Tensor Art:SeaArt AI に匹敵するサービス
利用可能なモデル
Stable Diffusion 1、Stable Diffusion XL、Stable Diffusion 3.5
Flux.1[dev]、Flux.1[shnell]
AuraFlow
Tensor Art は 2023年7月にサービスを開始した比較的新しいプラットフォームです。
Tensor Art の所在地は公式には公開されていませんが、WHOIS 情報ではドメインは 2023年5月に米国のアリゾナで登録されています。
TensorArt では、先の SeaArt AI と同じように毎日無料で補充されるクレジットがあります。
TensorArt は、日本語対応や PNG形式での出力など、SeaArt AIとほぼ同等のサービスを提供していますが、アップスケール機能は有料会員に限定されています。
PixAI:アニメに特化した Stable Diffusion
利用可能なモデル
Stable Diffusion 1、Stable Diffusion XL、Stable Diffusion 3.5
PixAI も TensorArt と同じく米国のサービスです。
PixAI は、申請すると デイリークレジットを受け取ることができます。
PixAI は特にアニメモデルに注力していて、デフォルトでたくさんのアニメモデルを利用することができます。
なお、今回紹介した SeaArt AI・TensorArt・PixAI は、いずれも自分でモデルをアップロードすることができるので、再配布が許可されているモデルは civitai などから転載して使うことができます。
SeaArt AI の使ってみる!
それでは、ここから SeaArt AI の使い方をご紹介します。
SeaArt AI の会員登録(無料)
SeaArt AI のサービスを使うには、会員登録が必要です。
まず、SeaArt AI のトップページの右上にログインボタンがあります。
SeaArt AI では、次のアカウントで会員登録をすることができます。
Google アカウント
Discord
Facebook
携帯電話番号
画面の一番下にメールアドレスでの登録ボタンもありますが、最近仕様が変更されたのか、私の場合ではメールアドレスでは登録できなかったので、必要な場合は SeaArt AI 専用の Google アカウントを新しく作っても良いでしょう。
SeaArtAI で画像を生成する!
それでは、SeaArt AI で画像を生成してみます。
まず、画面中央上部の創作ボタンを押します。
生成画面が表示されるので、左上のモデル選択を押します。
初めての時に使いやすいのは、左側の3つのモデルです。今回は SeaArt AI のオリジナルモデルの シーアートインフィニティ を選びます。
次に縦横比を選んで、プロンプトを入力します。プロンプトは、日本語で記入すれば自動で翻訳してくれます。
最後に右上の実行ボタンを押すと画像が生成されます。
アップスケールとダウンロード
生成された画像にマウスオーバーすると、アップスケールや動画の生成を行うボタンも表示されます。
今回は、アップスケールボタンを押すと解像度が2倍に拡大されました。
アップスケールされた画像をクリックして選択すると、このように1枚の画像が大きく表示されます。
ここで、右上のダウンロードボタンを押すと画像をダウンロードできます。
これで、無料会員でも 2048 x 2048 の高解像度のきれいな PNG 画像 を生成することができました!
SeaArt AI で他にもできること
SeaArt AI では、他にも次のようなサービスを使うことができます。
動画生成AI
音声生成AI
ComfyUI のワークフローの編集と実行
特に最後の ComfyUI のワークフローを使うと、オンラインサービスでも生成AI を使ったかなり高度なセッティング をすることができます。
ローカルの利用者が、オンラインサービスも使うメリット
私は普段、ローカルで Stable Diffusion / Flux.1 を利用していますが、ローカルの利用者でもオンラインサービスを使う利点があります。
ComfyUI のワークフローを共有できる
SeaArt AI では、画像やワークフローの公開などのコミュニティー機能が充実しています。
私は note で普段使っているワークフローを共有していますが、ComfyUI を利用している人は少ないので、ほとんど見られることはないと思います。
SeaArt AI では簡単に ComfyUI のワークフローを公開できて、無料会員でも1クリックで実行できる ので多くの人に試してもらうことができます。
公開!! Animagine-XL 3.1 + SDXL Refiner のワークフロー
今回は、この記事のイラストで実際に使用している Animagine-XL 3.1 + SDXL Refiner のワークフローを公開します。
まず、先ほどの手順を参考に無料会員登録をしてから、こちらのリンクをクリックしてください。
すると ComfyUI のワークフローが表示されますが、上に何やらエラーメッセージが表示されます。これはワークフローに不備があるので直しますというメッセージなので、右上の「Fix in place」を押してください。
確認メッセージが2回表示されますが、いずれも OK を押して下の Generate を押すと生成が始まります。
高画質のイラストを生成するので、少し時間がかかります。画像が2枚生成されますが、彩度が高く輪郭のはっきりしている のが Refiner を使用したものです。
出力されたイラストで、実際にRefiner の効果を確かめてみて下さい。画像のダウンロードもご自由に!
オンラインサービスの欠点
オンラインサービスは手軽に使えて便利ですが、欠点もあります。
無料会員だと作品が公開される
オンラインのサービスでは、他のユーザーの作品やプロンプトを参考にできる一方で、無料会員だと自分の作品も公開 されてしまいます。
これはプラットフォームの宣伝のために仕方がないことですが、もし作品やプロンプトを公開したくない場合は有料会員を契約する必要があります。
ローカルほど詰めた設定ができない
SeaArt AI では、オンライン上で ComfyUI のワークフローを編集できるので、かなり高度な設定をすることができます。
それでも ComfyUI の機能をフルで使えるわけではなく、特に画質については計算資源の節約のために Flux.1 の FP16 形式は利用できず、FP8 形式に制限 されています。
2024年8月に登場した Flux.1 の GGUF 形式を使うと、ローカルでもかなり画質と速度のバランスを取れるようになったので、最近は速度の面でもオンラインとローカルとの差別化が難しくなっています。
サービスの変更や終了のリスクがある
オンラインサービスの一番の欠点は、サービスの変更や終了のリスクがあることです。
特典サービスを利用するために有料会員を契約しても、将来的に 規約や料金が変更される可能性 があります。
さらに困るのが、何らかの理由でサービスが終了した場合です。
サービスが終了した場合は使い慣れた UI が利用できなくなりますし、エクスポートした画像を除いて作業内容も失われてしまいます。
SeaArt AI では ComfyUI のワークフローをエクスポートできるので、全てのノウハウ失うリスクは低いですが、それでも使い慣れた環境を利用できなくなる可能性はあると言えるでしょう。
SeaArt AI は解約ができない??
インターネットで検索すると、SeaArt AI は解約が面倒という記事を目にすることがあります。
私は有料会員ではなく特典会員なので自分で確かめることができませんが、上の記事の内容ではホームページ上でワンクリックでは解約できず、サポートとのチャットでのやり取りが必要で、場合によっては返信が来るまで数時間かかることがあるようです。
SeaArt AI はシンガポールのサイトなので、利用するときに 日本国内の大手の web サービスとは違う という認識が必要だと思います。
これは SeaArt AI に限ったことではありませんが、海外のサイトでクレジットカードの支払い情報を入力する際は、事前にしっかり確認する必要があるでしょう。
まとめ:オンラインの良いところを利用しよう!
SeaArt AI は無料でもかなり使える
ComfyUI のワークフローの編集もできる
オンラインの良いところを使おう!
オンラインとローカルのサービスには、それぞれ一長一短があります。
ローカルは自分の表現を追求するのに適していますが、新しいモデルを気軽に試したい、あるいは 他の人の作品やワークフローを参考にする 場合は、オンラインサービスは便利です。
SeaArt AI では無料会員でもかなりの機能が使えるので、皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます!
参考:Animagine-XL 3.1 はSeaArt AI と Cagliostro Lab がコラボして生まれた !
今回のイラストは Animagine-XL 3.1 で生成しています。Animagine-XL シリーズは、おそらく SDXL で一番人気があるアニメモデルです。
Animagine-XL 3.1 は、SeaArt AI と開発元の Cagliostro Lab がコラボレーション を行い、SeaArt AI で先行公開されました。
SeaArt AI は、アニメイラストを特に重視していて、日本のアニメ文化へのリスペクトも感じます!
クリエイター紹介
さて、今回ご紹介する note クリエイターは Michael Choi さんです!
Michael Choi さんは、suno ai の楽曲を中心にいろいろな AI を使って創作をされています。
私が特に好きなこの作品は、Leonardo AI と immersity AI を組み合わせて、ゆったりとした心地よい作品に仕上がっています!
English Article
今回利用したイラストの高画質版はこちら!