インフォポートにおけるビジョンづくりの変遷
10年ビジョンつくってますか?
私たちインフォポートがビジョンを描き出したのは意外に最近で3年前の2019年2月の社員研修で東京に行った時のことでした。
インフォポートの10年ビジョン 2019版
超大手IT企業サイボウズ株式会社に会社訪問した後に、
YAHOOが運営するLODGEという超オサレなオープンスペースでランチとお菓子を食べながら
「どんな会社にしたいか?」
をみんなでワイワイ話したのが始まりです。
そう、
日本で一番働き方改革ができている会社を見学したあとに
日本で一番情報が集まっている会社が運営するフリースペースで
日本で一番ステキなビジョンをつくろう
という作戦だったのです。
その結果、できたビジョンをビジュアルにまとめたのがこれです。
①10年後はAIに仕事をさせて働なくてもじゃんじゃん稼いで、稼いだお金を湯水のように使って鍋パーティしたい
②10年後は捨て猫を拾うような心優しい女性社長のもとで優しい先輩に教えられながら仕事をしたい
③10年後はスーパーカーからさっそうと現れるイケメン社長とロボット給仕がいる会社にしてほしい
④社内にはBARやフィットネスクラブなど設備を充実してほしい
なるほど、女性社長にイケメン社長か・・・
ステキですねー!
ステキだけど・・・。うん、10年後の社長は私ではないな・・・笑
より「自分ごと」として考えてもらう
最初の10年ビジョンは「ふわ~」としている気がしました。
サイボウズやYahooのオフィスを見て10年後はこうなろうぜ!と言っても、その道筋・プロセスがあんまりないなぁ、と。
その約1年後に再びビジョンをつくることになったのですが、今度はいきなりビジョンを考えるのではなく、考える前になるべく具体的なアクションが思いつくように、事前にワークショップ・セッションをしました。
(サンクスUP!研修の一部として)
1.経営者が経営理念を語る
2.社員全員で自分の夢を語り合う
3.現状の仕事(タスク)を考える
4.そのために必要なスキルを考える
5.未来のタスクとスキルを考える(★がついた付箋)
ということを行いました。
つまり、1回目のビジョンとよりも、より「自分たちのこと」として考えてもらうために、「自分たちの夢」「自分たちが抱えている現在の仕事」「自分たちが望む未来」について具体的に考える流れを設定したわけです。
インフォポート10年ビジョン2020年版
その結果できた10年ビジョン「未来新聞」がこちらです。
※今回はチーム(部署)ごとに3つ作りました。
※他者が共感した記事には緑色のシールが付いてます。
HRTechチームの未来新聞
①松山内閣発足-全く忖度されない総理-●●
②ワーケーション本☆格☆導☆入 リゾートしながら仕事ができるワーク×バケーション●●●●●●
③世界進出 GAFA買収●
④インフォポート新社屋地元密着型企業
運送倉庫システムチームの未来新聞
①顧客数No1 新社長と社長夫人で「楽になったかも~♪」●●●●●●
②インフォポート売上割合8割サブスク「仕事しなくてもよいかも」●●●●
③国内シェアNO.1 全世界の言語対応済 AIによる自動化 世界進出●●●
販売管理システムチームの未来新聞
①VR社長誕生!●●●●●
②社員食堂かんせい!●●●●
③マイホームをもつ社員さんがふえてきました●●
④AIまかせで社員はBBQコミュニケーション
⑤ENGLISH & JAPANESE グローバルな会社へ●
どうですか?
チームを分けたこともあってか、2019年のものよりも、より具体的になってきたかと思います。
「ワーケーション」「サブスク」「VR」などIT会社らしいキーワードも入ってますし、シェアNo.1や顧客獲得No.1など具体的な目標も入ってきたかと思います。
でも、やっぱり社長は私じゃないようです。。。笑
インフォポート10年ビジョン2021年版
最新版は手順は2020年と同じですが、コロナ対策もふまえて完全オンラインで行いました。
①スペシャリスト戦隊 HRレンジャー
②FIRE推進制度、3人めのFIREを達成
③ビーチがオフィス!「ワーケーション」導入
④10年前に書き残されたソースコードが出土
⑤山から、海から。各県からリモートワーク
手書きの模造紙フォーマットではなくオンラインのフォーマットになったので、レイアウトの自由度は減りましたがその分しっかり文章を作り込んでくれたんじゃないかと思います。
もはや社長のことは言及していません。笑
また、ワーケーションとFIRE(経済自立・早期退職)やリモートワークなど最新の働き方キーワードが入っています。
一方で社内BARや新社屋などが消えています。
現在9割がリモートワークをしている影響からか特に会社の建物の充実・新社屋ネタよりもリモート環境の充実のほうが望んでいることがわかりました。
一方で「スペシャリスト集団」HRレンジャーには当社の経営理念の本質が入っているように感じます。
人的資源を企業の中核に据え、人の能力を最大限に発揮させることの出来るスペシャリスト集団がインフォポート合同会社に集結!
彼らに関わる事で企業の資産価値が2億円は上昇すると世間を賑わせている。HRレンジャーハリケーンとはいったい!?
これを読んだ時、私はある名作ドラマのセリフを思い出しました。
ITの中心にはいつも人間がいるんだ。
ドラマ「リッチマン、プアウーマン」で小栗旬演じる日向徹が行った言葉です。社員さんたちも私も大好きなドラマで当社理念「私たちはITを通じて笑顔あふれるシステムを創り続けます」にも通じる概念です。
人的資源を中核に据え、人の能力を最大限に発揮させることの出来るスペシャリスト集団とは、ドラマの中で日向徹が目指したシステムを自分たちの手で創り上げるチームではないかとを感じます。
ちなみに部署名でもある「HR Tech」はヒューマン・リソース テクノロジーの意味です。
ITというテクノロジーを人の価値を上げるために使う。
人が成長した結果、企業が成長し、そして笑顔があふれる。
そんなシステムを創ることこそがインフォポートの理念なのです。
10年ビジョンを創り続けて3年。
やっと経営理念の内容が入ってきた、のかな?と感じます。
もちろん社員さんに聞くと、前から入ってた!とか、言われなくてもわかっていると言われそうですが・・・
ビジョンづくりは大切なコミュニケーション
私は経営理念と違ってビジョンは「毎年」「短時間で」「ビジュアル」でつくることをオススメしています。理由は楽しくて、わかりやすくて、変化に気づきやすいからです。
大切なのは「みんなが納得する言葉を探すこと」ではなく「経営理念をみんなでわいわいイメージ化する時間を持つこと」ではないでしょうか?
ぜひ皆さんの会社でも10年ビジョンのビジュアル化をやってみてください。
本格的にやりたい場合は、ゴーアヘッドワークスさんのビジョンビジュアライズやインフォポートのサンクスUP!がありますが・・・
まずは気軽にやってみてはいかが?
模造紙とペンと古雑誌があればすぐできます。
付箋だけでやってみてもたくさんの気づきを得ることができますよ。