見出し画像

YouTube登録者270万人超!ビジネス映像メディア「PIVOT」におけるAI活用事例とは 講師:蜂須賀大貴氏 #64


【AI Dreamers Production】とは?

AIがもたらす可能性は無限大です。
ADPは「AIで、面白きことも無き世を面白く」をビジョンに掲げ、AIを活用して夢を実現するためのコミュニティです。

2023年2月の設立以来、AI×ビジネスをテーマに80回以上のセミナーを開催し、延べ8500人以上(2025年1月現在)の参加者を集めてきました。
AIインフルエンサー、AIプロダクト開発者、ビジネス実践者など、第一線で活躍する講師陣をお招きし、最新のAI活用事例や知見を共有しています。

活動内容

  • 毎週水曜21:00からのオンラインセミナー(参加無料)

  • オフラインイベント・ワークショップの開催

  • AIインフルエンサー・講師派遣

  • 企業・自治体向けAI導入支援

  • AIプロダクト・サービスの紹介

2024年には米国AI検索エンジン「Genspark」の日本初MeetupイベントをホストするなどAI業界の最前線で活動。これからもAIを活用したビジネス支援や起業・独立支援を通じて、より多くの人々の夢の実現をサポートしていきます。

⏬️セミナーページ

◆運営メンバー(プロモーター)

ころすけ

テレビ局へ入社し、映像コンテンツ企画・営業などの業務を担当。
副業として始めたADPでのAI事業を推進するために2024年9月に退社→独立。
AIセミナー・イベント運営の経験多数。「夢を叶えるためのAI活用」というADPのテーマをモットーにAIノウハウや可能性を広めていきます。
𝕏(旧Twitter)】https://x.com/korosuke_tv

ウエツ

8社で仕事をする複業CEO。
大手機械メーカーで12年間のサラリーマン経験を積み、その後の転職失敗を経て2020年より複業CEOとして活動を開始。
企業のNo.3を代行する事業を展開し経営者の未来創造をサポートする伴走型支援を提供している。
「夢の実現を加速させる」人を増やすためにADPにて日々挑戦中。
𝕏(旧Twitter)】https://twitter.com/threetno3

#64 スピーカー :蜂須賀 大貴 さん

Edge Works株式会社代表
AIをマネジメントする人
人材営業→CS-SaaS営業,事業責任者,生成AI-SaaS PdM,Bizdev
→ セールステックSaaS_コンサルタント+法人設立|ENTJ
ウェビナー・オンラインカンファレンス,生成AI,BtoBマーケ,AIチャット導入支援

Edge Works株式会社(2025年1月設立):https://edge-works.ai
note:https://note.com/tkc_0205/n/n7351b2fc6dd7
mixi2:https://mixi.social/@tkc_0205
AIto|CS向けマルチチャネルAIエージェント(23'02〜24'11):https://mediatalkgai.studio.site/aito
【Xアカウントはこちら】


セミナー内容

1.自己紹介と経歴

みなさん、こんにちは。
ビジネス映像メディア「PIVOT」でプロダクトマネージャーを務めています、蜂須賀と申します。

PIVOTでは、YouTubeチャンネルの他に、独自のiOSアプリ、Androidアプリ、Android TV、Webなど、様々なプラットフォームを展開しています。
私はその中でもプラットフォーム側の開発責任者として、日々業務に携わっています。

チームの規模感としては、入社当時は私一人で開発組織の立ち上げを行っていましたが、現在では業務委託の方も含めて20人程度のエンジニア組織に成長しました。
会社全体では50人ほどの規模で、そのうち約40%が私のチームという構成になっています。

多くの企業が人員を増やしていく中で、PIVOTとしてはあえて少数精鋭での運営を目指しています。
その理由は、コア人材とテクノロジーの活用、そして業務効率化を重視しているからです。

このような戦略を取ることで、クオリティを保ちながらも効率的な運営を実現しています。
現在のPIVOTは、ビジネスパーソンの皆さまに有益な情報を発信し続けることで、多くの方々に支持されているメディアへと成長しました。

2.プロダクトマネージャーの仕事、求められるものとは

プロダクトマネージャーの仕事は、大きく3つの分野に分かれています。

まず1つ目は、ビジネスのど真ん中、つまりプロダクトをどう成長させるかという部分です。
これは会社によってはビジネス開発や新規事業開発と呼ばれる領域になります。

2つ目は、開発組織との関わりです。
エンジニアやデザイナーとコミュニケーションを取りながら、プロジェクトを進行していきます。
また、開発組織のマネジメントも重要な役割の一つです。

3つ目は、ユーザー側との接点です。
カスタマーサクセスやサポート業務も含め、ユーザーのニーズを探り、それを製品開発に活かしていきます。
つまり、ビジネス、開発、ユーザーという3つの領域全てに責任を持ち、プロダクトを世の中のために発信し、成長させていくのが私たちの仕事です。
PIVOTでは特に、開発組織の責任者としてエンジニアの採用、育成、評価などを担当し、また収益面でもPL責任を持っています。

このように、組織と事業の両面でリーダーシップを発揮することが求められています。

3.ご自身のAI活用方法について

私は全てのAI活用をNotionで管理していて、まずは月々のAI関連の支出を細かく記録しています。
というのも、AI系のサービスは単価が高いものが多く、気付いたら予算をオーバーしてしまうことがあるからです。
具体的な活用例をいくつかご紹介すると、まずFeedlyとZapierを使ってニュースの自動収集を行っています。

また、自分が書いた記事をnoteに投稿すると、そのRSSをNotionに自動で取り込み、それをもとに個人のログを作成しています。
さらに、登壇資料などがアップされるDocsellのデータも同様に自動で取り込んでいます。

これらのログデータは、D5で作成した秘書ボットの学習データとして活用しており、より的確な回答ができるように工夫しています。
Podcastの音声も文字起こしをしてNotionに保存したり、日々の気づきをSlackに投稿すると自動でNotionに保存される仕組みも作っています。

このように、様々なツールを組み合わせて自動化することで、効率的な情報管理を実現しています。
一度仕組みを作り始めると、「もっといい方法があるのでは?」と考えるようになり、どんどん改善していく楽しさがあります。

4.PIVOTでのAI活用事例について

PIVOTでは、主にNotionAIとPerplexityの2つを推奨ツールとして全社的に導入しています。
特筆すべきは、社員の93%が1日1回以上NotionAIを使用しているという高い活用率です。

例えば、映像チームでは台本作成の効率化にAIを活用しています。
ゲストの情報収集からPerplexityを使い、それをNotionに集約して台本の素案を作成することで、作業時間を3分の1程度に短縮することができました。

また、裏側のシステムでも、Geminiを使って動画の文字起こしやキーワード抽出を行い、ユーザーへのレコメンド機能を提供しています。
検索機能においても、例えば「佐々木紀夫」と誤って入力された場合でも、「佐々木紀彦」の検索結果を表示するなど、AIを活用して柔軟な対応を実現しています。

情報システム部門の担当者にAI導入の推進役を任せたことも、全社的な活用促進につながった要因の一つです。
というのも、情報システム部門は全社員と接点があり、相談を受けやすい立場にあるためです。

このように、組織的なアプローチと実践的な活用方法の共有により、効果的なAI活用を実現しています。

5.企業としてAI導入、活用する上で気をつけていること

PIVOTでAIを導入する際に、最も大切にしているのが「ドラえもん理論」です。
これは、のび太くんが必要な時に必要なものを出すドラえもんのように、ユーザーが本当に求めているタイミングで適切なツールを提供するという考え方です。

例えば、海に行くのに竹コプターを出すようなミスマッチは避けなければいけません。
社内のユーザーをのび太くんと考えた時、私たちはドラえもんとして最適なタイミングで最適なツールを提供する必要があります。
つい「これは革命的だ!」と興奮して、AIツールを押し付けたくなることもありますが、それは逆効果になりかねません。

また、AIツールの変遷に振り回されないことも重要です。
ChatGPT、Claude、DeepSeekと次々に新しいツールが登場しますが、それらを追いかけすぎると現場が疲弊してしまいます。

情報システム部門は新しいツールの情報をキャッチアップしつつ、本当に必要な時に必要なものを提供できる準備をしておく。
そういったバランスが、高い利用率につながっているのだと考えています。

6.PIVOT2025年の事業展開は

2025年は、データとAIを事業のコアに据えていく年になります。

これまでYouTubeを中心に成長してきましたが、今後はプロダクト面でも大きく展開していく予定です。
というのも、YouTubeというプラットフォームには限界があると感じているからです。

コンテンツを通じて「良かったな」で終わるのではなく、そこから一歩踏み出すための支援をしていきたい。
そのために、アプリやWebサービスを通じて、新しいチャレンジをサポートする機能や体験を提供していく予定です。

現在、機械学習チームで研究開発を進めており、その成果を今年からどんどん形にしていきます。
まずはユーザーの皆さんへの還元を第一に考え、その後B2B展開も視野に入れていく方針です。

7.蜂須賀さんの夢はなんですか?

私の夢は、メディアをもう一度正しく輝かせることです。
私自身、メディアに育てられ、メディアが好きで、ずっとメディアに携わってきました。

確かに今、メディア業界は大変な時期を迎えています。
しかし、誰もが一度はテレビや映画で救われた経験があるはずです。
そんなメディアが、テクノロジーの力を借りてもう一度輝き、より多くの人々を救えるような業界にしていきたい。

それが私の夢であり、目標です。

今はまさに、AIやテクノロジーの力で、メディアの長い歴史を新しく塗り替えられるチャンスなのかもしれません。
この変革期に、PIVOTとして新しいメディアの形を示していければと思っています。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓
★このセミナーを動画で見たい方

冒頭部分はYouTubeでご覧になれます。

また、この動画を含め、過去のADPセミナーは月額制の有料コミュニティのみで原則視聴できます。
下記のLPからADPの想いに共感した方はぜひ、入会してみてください。

【YouTube】

【コミュニティ】


AIを活用して創る未来

今回のセミナーでは、蜂須賀さんから、日本を代表するビジネス映像メディア「PIVOT」におけるAI活用の実態について、貴重なお話を伺うことができました。

特に印象的だったのは、社員の93%が日々AIを活用しているという驚異的な数字です。
その背景には、「ドラえもん理論」という、ユーザーが必要とするタイミングで適切なツールを提供するという明確な方針がありました。

また、情報システム部門を巻き込んだ全社的なアプローチも、AIの導入を成功に導いた大きな要因であることが分かりました。
テクノロジーを活用しながらも、少数精鋭での運営にこだわるPIVOTの姿勢は、これからのメディア企業のあり方を示唆しているように思えます。

2025年に向けて、データとAIを事業のコアに据え、YouTubeだけでなくプロダクト面でも大きな展開を予定しているとのことで、今後の動向にも大いに期待が持てます。
メディアを「もう一度正しく輝かせたい」という蜂須賀さんの夢からは、テクノロジーの力でメディアの新しい可能性を切り拓こうとする強い意志が感じられました。

AI Dreamers Productionでは、今後もビジネスとAIの融合に関するテーマを取り上げ、皆様のビジネスに役立つ情報をお届けしてまいりますので、引き続きご参加をお待ちしています。

初のサミット型イベントを開催します!

AI Dreamers Production は毎週水曜日の21:00〜22:00開催しています。
ご参加いただいた方々でAIについていろいろと語りたいと思いますので、是非ご参加ください。

また、2025年2月24日(月)には初の大型オンラインイベントを開催!
【無料参加枠500名まで・特典あり】
AIが加速する現代を生き抜く羅針盤「BREAKTHROUGH2025」
日時:2025年2月24日(月)14:00~17:00
講師①:モーリー氏
講師②:こまめ氏
講師③:ヨシダ氏
講師④:ぶっちょす氏
URL:https://adp-breakthrough2025.peatix.com/view
アーカイブはございませんので、是非リアルタイムでご参加ください。

【AI Dreamers Production】の情報はTwitterアカウントでも発信しております。
フォローしてチェックしてください!
★AI Dreamers Productionはこちらから★
𝕏(旧Twitter):https://twitter.com/aifuturestudy
note:https://note.com/ai_futurestudy
セミナーページ:https://thefutureof-ai.peatix.com

いいなと思ったら応援しよう!