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『ハローキティの"ニーチェ"』から学んだ自分軸

こちらは2023年4月20日に書いた記事です。

『ハローキティの"ニーチェ"』という本を読みました。

いまの自分に刺さる言葉がたくさんあって、キティいいこと言う〜!と心をハフハフさせていたのですが、どうしてもピンとこないものがありました。

どんなに美しいものであっても 矛盾を抱えていないものはない。
美しく見えることや、幸せそうに見えること。それらに憧れるときは、忘れないで。
不平等や矛盾、逃げ、想像もし得ないくらいの"戦い"がそれらを作り上げたということを。

朝日新聞出版『ハローキティの"ニーチェ" 強く生きるために大切なこと』(2014年,P54)

ん??どういうこと??
読めば読むほどわからない。

気になって仕方がないので調べてみました。


ルサンチマン

調べてみて、ズバリわかりました!
これはどうやら「ルサンチマン」という考え方に基づいているようです。

ルサンチマン(ressentiment)とは、恨みや怨恨をあらわすフランス語です。

ルサンチマン|哲学の用語解説『ルサンチマンという言葉』2023年4月19日

たとえば、Instagramでブランドバッグを持った女子たちを見たときに「ブランド物なんて持っていなくても、平凡な毎日が一番幸せだもんね!フン!」と思うこと。
TikTokで女の子にキャーキャー言われている男の子を見て「ちょっと顔がいいからって…僕にはたった一人大事な女の子がいるんだ!大事なのは数の多さじゃないよ!」と思うこと。

そこには妬みや僻みが含まれていて、こうした嫉妬心が「平凡が一番幸せ」「大事なのは数の多さじゃない」といった聞こえのよい言葉たちを生むとニーチェは考えたのです。

そして思いました。
「お金を稼ぎたいと思って実際にお金を稼いでいる人が強い。意志が弱くて稼ぎたいのに稼げない、そんな自分を正当化している弱者はおかしい。」
シンプルに言うと「おいおいバカなこと言ってないで、自分も稼ぐ・モテる努力をしろ」ってことです。

つまり、一見美しいと思われる理想や平等は、
弱者(稼げない人・モテない人)が善
強者(稼げる人・モテる人)が悪
という矛盾
から生まれたもの。
それは自己の成長を妨げることだとニーチェは考えたのです。
自分を高めるために、「稼ぐ力のない自分をしっかり認識して、自分も稼げる努力をする」「万人ウケはしないルックスを認めて、清潔感やおしゃれを意識する」など、不平等を受け入れて戦うことが大事だと伝えたかったようです。

キティちゃんはそれを「自分の心の弱さから、他人をうらやましく思うんじゃない~?輝いている人たちは、ちゃんと努力をしてそれらを手に入れているんだよ~」とやさしく言い換えてくれたのかもしれません。

ベクトルが自己に向いた思想

ニーチェが大事にしたのは、自分のやりたいことをやる、努力して自己を高めるなど、とことん自分と向き合うことなんだなと感じました。

そこに他人は介入させない。弱さから生まれる親切心は必要ないし、誰も自分を傷つけることはできない。
自分軸をしっかり持つことの大切さを教えてもらいました。

哲学って、生まれた背景がしっかりあって面白い!
でもやっぱり難しい〜!
なのでまずは、キティちゃんに教えてもらうことをお勧めします!

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出典
ルサンチマン|哲学の用語解説
【ニーチェの教え】人間は平等か?なぜ平等を唱えるようになったか

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