アルゼンチンの物価は2倍に。明日の日本を見ているようです。こわいこわい
先月のサッカーU22日本代表対アルゼンチン戦は5-2という歴史的勝利でしたね。これからの戦いが期待できます。
ところで、アルゼンチンでは、2023年10月の消費者物価が前の年と比べ2.4倍も上昇し、約32年ぶりという記録的なインフレが経済に深刻な影響を与えています。国民の5人に2人は貧困状態にあり、早急な経済の立て直しが必要なところでしょうか。
特に、食料品や飲料の価格は、この1年で2倍以上に上がりました。ちなみに、日本のこの1年の値上げ率平均は18%でしたので、恐るべしアルゼンチン、、、
なぜ、これほどインフレが進んでしまったのでしょうか。
インフレの要因の一つが、輸入物価を押し上げる通貨安です。アルゼンチンの通貨ペソはインフレの影響でドルに対して大幅な下落が続いています。アメリカのFRBが利上げするからペソ安になってしまうんです、、、
なんか、完全に日本と同じじゃないですか、、、
アルゼンチンっていうと何度もデフォルトしているんで、またかってイメージなんですが、1816年に独立して以降8回くらいはデフォルトしています。ひどい時は5000%のインフレに陥ったことも、、、
実は、昔は世界第5位の経済大国だったんです。そうなんです、「先進国」だったんです泣、、、
かつて、ノーベル賞経済学者サイモン・クズネッツさんはこう言いいました。
「世界には4種類の国がある。先進国と途上国、日本、そしてアルゼンチンだ」
ガーン、、やっぱりこの流れなんですか(笑)
どうやら、アルゼンチンは日本の「先生」だったようですね(笑)。急成長を遂げて以降、数々の政策の失敗がアルゼンチン経済を歴史的な衰退に導いてしまったと言えるでしょう。貿易、金融、為替、経済、産業政策これらすべての制度的枠組みが機能せず、資本集約が進まなくなり、労働生産性の低下を招いてしまったのです
そして来る12月10日、アルゼンチンに新たなリーダーが誕生します。先に行われたアルゼンチン大統領選の決選投票で、56%の票を得た独立系野党のミレイ下院議員が、左派の与党連合のマサ経済相を下し、当選しました。
選挙戦では、通貨ペソを米ドルに切り替える政策の導入と中央銀行の廃止、公共支出の大幅削減などというかなり大胆な発言が国民の支持を集めたようです。トランプさんを思い出します(笑)、、、
果たして新大統領は救世主となるのか、それとも9回目のデフォルトに導くのか?日本の未来を占う意味でも目を離せません。
かつて、日本のサッカーはアルゼンチンを手本として「ドリブルを多く用い、個人能力を発揮する軽妙で華のあるサッカー」を目指していた時期もあった。
しかし、数多くの敗戦を経験を積んで今の日本流ともいえるプレースタイルを確立してきたんです。
今、日本がすべきことはアルゼンチンの失敗をしっかりと学んで「失われた33年」から抜け出すための杭を打っていくことです。
そして、この切り立つ絶壁にハーケン(杭)を着実に足をかけて一歩づつ、ゆっくりでいいので確実に登っていくことが大切だと思います。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。