
日本の労働生産性“過去最低”30位に OECD加盟38カ国中 学びが足りない日本
日本生産性本部、「労働生産性の国際比較2023」を公表 日本の時間当たり労働生産性は52.3ドル(5,099円)でOECD加盟38カ国中30位
毎年のことでこれ以上言うまでもありませんが、今年も下がりました。日本の時間当たり労働生産性はOECD加盟38カ国中30位ということです。
トップはアイルランドで日本の約3倍、最下位のコロンビアは日本の4割弱の生産性となっています。
このランキングの全体的な傾向は最上位は北欧、次いで南欧、東欧、そしてアジア、最後が南米という構図となっています。日本の下降を除けば何十年もこの構図は大きく変わっていません。
ちなみに、お隣り韓国は33位と、少しだけ日本の方が上に位置するが、実は一人当たり生産性では日本31位、韓国27位で大きく離されてしまっているんです。
それともう一つ発表されている指標は「製造業の生産性」。こちらは18位とまずまずの位置をキープするも、韓国の16位には及ばずといったところです。
さらにさらに、1人当たり名目国内総生産(GDP)はドル換算で3万4064ドルとなり、21位で1980年以降で最も低い順位となった結果、先進7カ国(G7)でも最下位。
毎年ランキングが下がってはいるのですが、付加価値自体は実質ベースで0.8%ほど上昇していますので、日本が周囲の成長に追いついていないということになります。
きっと日本は製造業のカタチのままずっと時間が止まっているのだと思います。いくらでも原因はあると思いますが、今日は「学び」について突っ込みたいと思います(笑)。
日本の学びには、リベラルアーツと呼ばれる「実用的な目的から離れた純粋な教養」や「一般教養」が足りていないと思います。日本の教育は技術知と呼ばれる仕事に必要な奴隷的技能を叩き込む習慣がありますのである意味、奴隷身分を解放されるための学びなのかもしれません。
僕も毎日のように会社から解放されたいって思っていますが、ある調査によると「仕事を辞めたいと考えている」社員は4割。
日本の社会人の学習時間は1日13分
しかも「勉強ゼロ」は52.6%ということで、調査国中最下位の結果となっています。みんな「勉強」って遊びとかの欲求とは別物の、「解放」の道具だと思っているんでキライなんですかね。
さらに案外、奴隷の居心地が良かったりもするから、そこでまったりしていた方が楽なんでこっちを選びたくなっちゃうんですよね。わかるわかる。
今、多くの会社で社員の仕事のやりがいを見出すためにあらゆる手段を講じていて、なかなか上手くいかなくて、その結果マネージャーがダメだってことを繰り返していると思います。でもこれは日本の会社のプラットフォームが悪いだけで、小手先を変えようとしても何にも変わらないんでしょうね。
もっと人間の欲求の通りに好きなことを追求できる生き方をしても良いかと思います。Youtuberのような自分の好きなジャンルで活躍できた方がキラキラ生きているようにも見えます。たぶんそれが自分自身の能力を高める一番の方法だったりもするかもしれません。
そして、こういう生き方が産業のカタチを少しずつ変えていってくれて、数年後日本の労働生産性はちょっと上がっている。そんな社会になってるといいな。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。