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職探しの旅。はじめての営業

「ちょっと紹介してやるからついてこいよ」

サラリーマン生活も残すところ数えるほど。さすがにこの先無職では餓死してしまうので、週末になると仕事探しの日々が続くのです。

先日、セミナーを聞きに行った会場で出会った方と話した時に、

「今度、会社辞めてなんかやろうと思っているんですよー」

偶然出会った役所の方とそんな話をしていたら、なんとこんな僕に手を差し伸べてくれようと、セミナー会場をグルグルと連れ回して一人一人に僕のことを紹介して回ってくれた。

これが僕にとって初めての営業活動。

あまりの社会のやさしさに、これまでの「不安」という真っ暗闇から片足を踏み出せたような気がした。それと同時に、この人のために頑張ろうって素直に思えた。

世界はやさしさでつながっている。


もしかして、仕事ってこういう優しい気持ちが支えてくれているから辛くても頑張っていけるのかもしれない。サラリーマン時代に感じることが出来なかった喜びを味えたことが、僕の心を前向きにしてくれる。


そういえば僕はこれまで、製造業、商社、ITを経験してきたが、やっぱり自分で自由に生計を立てていくのなら「工場」に関わりたいと思っている。

これまでは、製造業は儲からないから第三次産業に行かないと食っていけなくなると思っていた。だから、何とかして脱出を図ろうともがき続けてきたが、いざ自分で仕事を始めようとした時に大切なことに気づいてしまった。

20代の頃、僕を育ててくれた工場の仕事にもう一度関わろう。そして、製造業の未来を作っていく仕事をしよう、なんだかこの「やさしさ」が大切なことを教えてくれた気がした。


昨日、多摩川沿いの土手を歩いていると、休日にも関わらず多くの町工場が稼働している。青い作業着を着た若い女性が、駐車場で必死に部品を梱包している。その姿が何だかとても素敵に見えて応援したくなった。

まだまだ、僕の職探しの旅は始まったばかりで未だに僕の選択が正しかったのかわからないが、とても良い出会いができた気がする。


今日も最後まで読んでくださったてありがとうございました。

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