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匿名

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#小説連載中

タイトル未定(第3席〜第7席)

私が落語を観に行こうと思ったきっかけも、しょうもない。おそろしく。

東北のお客様先に出張した私は、いつものように、関係者とお酒を飲みに行った。
本当は早く帰りたいのに。飲みに行くのを断れなかった。
断っても彼らはいいよ〜と言って、皆で楽しく飲みに行くことはわかっていた。

だからこそ、行かないわけには行かなかった。

居なくても大丈夫な存在だと、思われたくなかった。
必要とされたかった。ホステス

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