特許が出願されるまで~1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる~
こんばんは。アイです。ロンドンは現在17:40pmです。
今日は、前職で行っていた研究開発のことを少し整理しようと思います。
きっかけは、実家に届いた手紙です。
噛み砕くと「特許の出願がされたよ」というものでした。
ロンドンへ留学するため、退職して2年を経てのことです。
内容は触れられませんが、プロセスを少し整理します。
1. 10年後の未来を想定した世界をブレストした。
2. テーマを決めた。
3. ターゲットを絞った。
4. 課題を洗い出した。
5. 課題解決のための要求仕様を洗い出した。
6. 要求仕様を絞った。
7. 要求仕様に沿ったプロトタイプを作成した。
8. フィールドワーク、ユーザーテストを実施した。
9. No8をもとにプロトタイプを改善した。
10. No8とNo9を繰り返した。
11. 特許調査を行い、新規性や差別化があるかを内部でもんだ。
12. 内部でもんだ内容を内部の特許課の人へ出願可能かを相談。
13. 特許課のアドバイスを基に、内容を改善した。
ざっっっくり上記の流れでした。企業秘のある部分は除いているのでもっと工程を踏みました。
研究開発の仕事は、あくまで将来に向けた新しい技術の「研究」と「開発」です。言葉が曖昧ですが、上記の流れを改めて見ると、「考えて」「作って」という流れになっているかと思います(個人的解釈です)。
しかし、特許の申請になるものはほんのわずか。
「99%の努力がなければ1%の成功はない」といった言葉が流行っているようですが、実はそうではありません。
トマスエジソンは、のちにこのように説明しています。
「私は1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になると言ったのだ。なのに世間は勝手に美談に仕立て上げ、私を努力の人と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている」と発言した、というエピソードがあるというのです。
(引用元:https://precious.jp/articles/-/12305)
私が前職の会社から、特許があくまで出願されるまで2年かかっています。上記の工程の中で1%の「何か」があったからだと思います。ただし、これは私の力ではなく一緒にチームとして試行錯誤した先輩方のおかげです。
何も成果を残せないまま、ロンドンへ渡英したと思い心残りでした。
しかし、このお知らせを聞いて
ふと、著名な名言と正確な解釈を知ることができました。そのため、改めて頭を整理してみました。
1%のひらめきを、先輩が閃いたのかもしれません。ただ、そのおかげで99%行っていた試行錯誤が無駄にならなかったんだと実感できました。
やっっと、出願のスタートラインに立てたわけです。
特許化までの道のりは長そうです。
ロンドンでも、私の行っている研究でpatent化できるものはしたいと考えています。明日の22日にinternationalの特許の話を聴きます。
1%の成功は結果論でしかないでしょう。しかし、それまでは夢中になってみようと思います。
皆さんは、
特許についてどういう印象を持っていますか?
表題の諺についてどう考えますか?
以上、頭の整理をしてみました。