暦のお話〜小満 次候 〈紅花栄〉
2020年5月26日
小満 次候 第23節
紅花栄う(こうか さかう/べにばな さかう)
紅花は現代では“べにばな”と読み、サフラワーのことを表しますが、『紅花栄う』という暦が作られたときには違う花を指していたと言われています。
実はサフラワーの開花は7月頃で、時期も違うのです。
では何の花?
ひとつはサツキではないか、という説。
何百もの園芸品種のあるサツキ。
その原種は映山紅(えいさんこう)の別名を持ち、渓谷を好み、鮮やかな紅色の花をいっぱいに咲かせます。
こちらの開花が今時期となるのだそう。
もう一つは、
方位を護る神獣の伝説から。
漢方では五つの方位にそれぞれ司る神獣と色があります。
夏は朱雀、方位は南、そして色はもちろんーあかー。
いよいよ気温も湿度も上がり、朝晩ヒンヤリすることもなくなる頃、夏の到来を肌で感じ、このように表現したのではとも言われています。
なんとも風情がありますね。
どちらかひとつが正解というより、どちらも加味されていたのかも知れません。
さて、
せっかく暦を知ったので、
ここからは更に気持を切り替えて、
梅雨に備えながら成夏へ向けた準備です。
季節に合わせて身の周りのものを整える、
お食事を変えていく、
体力作りや生活習慣の見直し等、
準備をしていきたいものですね。
瑞々しい季節、愉しんで参りましょう(^ν^)。
phot by MabelAmber、Jaesung An、Couleur
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『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。