イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈処暑・次候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」
2020年8月28日~9月1日
七十二候 処暑 次候 『天地始粛(てんちはじめてさむし)』
暑さがおちつき、だんだんと過ごしやすくなってくる頃という意。
夏の気候がようやくおさまり、万物があらたまる時期といわれます。
確かに夜明けも遅くなり、28日は東京で日の出5時10分、日の入り18時と暗くなるのも早くなってきました。
朝晩も少し過ごしやすくなってきたなと感じます。
ここ数日というもの、夕日がとても赤く、場所が良ければドラマチックな大きな夕日や、美しい夕空が見える日が続いています。
なかなかその時間にゆっくりとすることはないのですが、2日ほど前は山に沈む真っ赤な夕日と海という絶景、今日はちょうど美しく太陽が雲間に沈み、様々な色彩を作る空と、反対側の雲に虹がかかるところを移動のあいまに見ることができました。
眼福だなあと感謝に満ちます。
台風被害に注意する期間
この頃の候の言葉に、「二百十日(にひゃくとおか)」という語があります。
雑節のひとつで、立春から数えて二百十日目に当たり、今のカレンダーの9月1日頃にあたります。
この頃はちょうどイネの実りの時期、そして台風が来襲する季節とも一致します。ですから、昔から農家には厄日として警戒されており、雑節にも記されることとなったのですね。
10日過ぎた頃も台風の来襲することが多いので,二百二十日として警戒されています。
今年は梅雨が長引き、未曾有の大雨災害もありましたが、7月に台風ゼロという観測史上珍しいケースでもありました。
昨年は次々と台風が来て、その勢力も物凄いものだったので、今年はこのまま穏便に過ごさせてほしいと願わずにはいられません。
近隣の田んぼでは次々と黄金色の稲穂が収穫されています。美しく波打つ稲穂の景色は本当に美しいもので、いつまでも見ていたくなるほどですが、きれいに刈り取られていく様を見られると、それはそれで本当にほっとします。
先週から台風八号の様子が懸念されていました。(27日に温帯低気圧に変わりましたが、海水の温度が高く、次の発生に注意が呼びかけられています。)
多くの農家さんが今週稲刈りを計画なさっておられると聞いています。お天気に恵まれることをひたすらおいのりしています。
和歌から思う今
源氏物語や古い時代の書物には台風のことを「野分・のわき」と呼んでいたそうです。
野を分けるような強い風雨から、そのように名付けられたのではと言われていますが、なんとなく現代の台風の勢力からするとやわらかさも感じる音だなと思い、これが風雅というものか?と、なんだかしっくりこないものを感じていました。
台風の威力は年を追うごとに増強傾向にあると先日報道されており、なるほどという気が致しました。
実際、歌が詠まれた頃と今とでは様子も違っていたのかも知れません。
今後も、これまでの観測とは変わり、落ち着いていってほしいものだと願わずにはおられません。
穏やかな時こそ防災への備えを
今回の5日間、最終日は9月1日で防災の日となります。
先日、防災士有資格者向けの勉強会があり参加致しました。
大概週末に設定され、私の場合は予定のやりくりに難儀するのですが、今回は時節柄オンラインの枠もあり、出席が叶い有難く思いました。
⇩こちらの記事でも書きましたが⇩
『大きなストーリーを語るには、やはり場を共有して直に話したほうが伝わる』というのは実感するところではありますが、
一切触れられないのと、オンラインでシェアして頂けるのでは天地ほどの差がでるのもまた事実。
数年前に資格を取った時から、充実したコンテンツをご用意頂いていることを感じており、今回も、オンラインだからこそ出席が叶い、かけがえのない実体験をシェアして頂く機会を得られました。運営サイドの機転に有難く思いました。
突発的で大きな自然災害が世界中で続いている今、平素から周囲の方々、離れていても意識ある様々なお立場の方々と繋がらせて頂くことの大切さをあらためて思いました。
時間をみつけては散策していますが、サロン周辺の地元の方々がお声がけくださったり、ときにはしばらくお話しして下さいます。最近のこと、昔はどうだったか、ご家族のことなどをお話し下さいますが、この何気ない時間こそが宝なのだと思わずにはいられません。
一番身近な家族との時間も、もっともっと大切にしていきたいとあらたに心に誓う機会ともなりました。
2020年8月28日
『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。