空蝉
時々僕はひどく後ろ向きで
誰も思い描かないほど残酷でひどい
未来を予想する
誰もが自由に思うように飛べるなら
もしかしたらもうこの本はいらないかもしれない
空蝉 辛うじてまだここは楽園とは
ほど遠いけど
君が歌うだけで寿命が延びるくらい
幸せになった
夢から覚めても側にいて
そんなカッコ悪い自分を晒せるほど
強くないからまた顔を隠して光から遠ざかる時々僕はほんの少し前を向いて
自分とは反対側を歩いてく
泡のように弾けてく瞬間を捉えて
無敵になれたような気さえする
そんな時はいつも
君を一番近くに感じるんだ