目印

悲しいことほど胸に染み付いて

毎日確実に太陽は昇って

時は刻々と過ぎていくのに

一体僕はどこへ向かうんでしょう?

そればっかりは誰にも聞けない


街行く人たちは迷いもなく交差点を渡り

いつもの電車で明かりの灯る場所へ

帰っていく

僕も同じようにしてみたけれど

やっぱり道に迷ってしまう


目印が欲しい

一等星のように目立つ目印が欲しい

それさえ見失わなければ辿り着ける

信じられるものが欲しい


そんなことをうだうだ考えてると

また眠れず朝になって

暗闇に逃げてはいつも思い出す

君がいたあの頃のこと

君なら僕の手を引いてここから連れ出してくれるはずだ

そんな甘えを捨てられずにいるから

僕は今もここにいるんだろう

そして君はいなくなったんだろう


全て分かってはいるんだ


いつかは終わらせなきゃいけないことも