【創作大賞2024 恋愛小説部門応募作品】好きになったらダメなのですか?#14
14:立ち聞き
昨夜、ベッドに引き摺り込まれた後、瞼が段々と重くなり、ゆっくり睡魔に引き寄せられていった。
が、2時間程経った頃。
空調のせいもあるのだろうけど、課長の体温が高過ぎて額から珠の汗が。
このままだと脱水症状起こしかねない、と(課長と一緒に寝たいが)渋々隣の布団に入り直したのだった。
***
そして朝7時を回った頃、けたたましい携帯の着信音が響き渡り、課長の寝起きの声が聞こえてきた。
私は、どうせ9時前しかお金が下ろせないんだからもう少し寝かせておいて欲し