【小説】醜いあひるの子 匠馬編
~茂みの中の欲望④~
母からメールで『手伝いに来て!』とヘルプがあった。
講師が怪我で来られなくなり、人手が足りないのだと。
ショッピングモールに直行し、小学生のクラスに入って前回のテストを返す。
間違いやすい場所と、何故間違うのかの説明。
分からずに嫌そうな顔をしているのだが、理解できた瞬間にちびっこ達は食い入る様に見詰めて、慌ててノートに書き込む。
理解出来た時の『あ!』という顔。その時の顔がとても可愛い、と思う。
それが済むと、もう一度テストを開始して終わった子から教