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同一品質の価値

お酒をやめたのと同時にラーメンも食べなくなってもう数年経ちますが、唯一年に数回行ってしまう店がありまして、坦々麺の店です。

ラーメンは身体的にメリットゼロの食べ物でして、それゆえあの誘惑感と悪いことした罪悪感も相まって、美味しいですよね。炭水化物と塩分の塊なので後ケアが重要ですが。

お気に入りの店との出会いは、地元に本店ができたときに・・・・

なんだこの未確認生物のような得体の知れぬ輝きと美味しさは!!!美味しすぎるぞ!!!

と感動して、当時現場で毎日朝から晩まで張り付いていたチームメンバーが全員ハマって、全員が仕事帰りにこっそり通うようになって、店に行くと誰かいる。みたいな日々が3年近く続き、飽きもせず通い続けた伝説の坦々麺です。デブまっしぐらですね。

お店も話題が話題を呼び、あっという間に食べログでぶっちぎり1位になり、そのうち並んでも入れない日が出てくるなど、社長すごいね!って話でした。そのうち私の後輩はあまりにも好きすぎて通い詰めた結果、社長に「うちの店長やらない?」とスカウトされて真剣に悩んでいた懐かしい話。


チェーン展開した後

本店、その後数店展開した店も片田舎の同一エリアでしたが、今回お邪魔した店は県庁所在地に近く人口も3倍の街、通用するのかなーメディアの取材は絶えないし食べログも上位でキープしているし、集客は困らないかもなーと謎の親心で訪れましたら、平日の昼間にも関わらずまあまあ混雑しておりました。

並ぶのが当たり前の店と認識しているものの、それでもこの土地でランチ3回転はしないと厳しいだろうなと。見る限り2回転しきってないですね。時期もあるでしょうが。


異変

この坦々麺を確実に100杯は食べている私の舌が急に変化していなければ、味に異変を感じました。そもそも「胡麻の風味」が売りの坦々麺において、尖った塩分が舌に刺さったのです。いつもなら滑らかにまろやかに甘みが先にじわじわ攻めてきて最後にラー油の辛味が全体にくるはずが、速攻でパシッとクイックアタックされた感じ。「おや?」と感じたら最後、全部塩辛く感じて完食できませんでした・・・


同じレシピでも味は変わる

ほんとにね、難しいところだと思うんですよ。恐らくレシピは同じなんでしょうが、水が違ったり、野菜の仕入れ先を土地によって変えてしまったりするだけで、シャビついたりコクが減ったり微妙に変化すると思うんですよね。本当に頑張って欲しいなーと思いましたが、このミシュランブランドと食べログの順位だけでラーメンという市場でどれだけ持つかな・・他にも美味しいラーメンはどんどん出てくるし、情熱のある人が作る渾身の一杯にまた出会いたいな。


ツッコミどころ

ごく当たり前のことなのですが、アップセルの仕掛けとか、店内掲示物を活用したストーリー展開とか、もったいないなと感じてしまう職業病を抑えながら、それでも接客は頑張ってるなと感じました。

多分、あの社長のことなのでマニュアルはガチガチにしっかりある。それを忠実に守るスタッフがいる。ただ、そこまでなんだと思う。少し工夫すればもっとお金を落としてもらえるのに、また来ようってファンになってもらえるのに、そこまで考えて行動するまでは至らないのだと思います。一人一人が。

圧倒的な強い商品×CSの仕掛けがあれば、爆発はせずともじわじわとファンは増えて息の長い商売はできるんでしょうが、まずもって「立地を含む圧倒的な強い商品」がありきですね。


組織開発との共通点

同じ人でも、このチームだとイマイチだったけど、異動するだけで輝く人っていますよね。バランスの取れたハイパフォーマーはどこでもそれなりに実績残すんですが、どうしても依存的(〇〇してくれたら〇〇できる)になりやすいのが従業員というものでして、それを嘆くよりも仕組みで配置にフォーカスしてしまうのが最も効率的だよなと思います。

それがエニアグラムだとかビッグファイブだとか、診断系の話だったり、もっといくと算命学絡めてきたり、いろんな切り口があって良いと思うのですが、職場との相性が「運」みたいなものではなく、RPGみたいに自由にパーティー組み替える文化になると、面白いのになと思ってますね。ずっと。

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