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対人折衝能力の伸ばし方

今日もいい天気ですね。

昨日はとてもありがたいご紹介で、やりたかった仕事の商談があり、夜は業界の先輩と美味しい食事と情報交換を経て、夜のコーチングからの寝落ち。

今朝は朝風呂をしてスッキリ。午後から私にとっては結構大きな仕事の打ち合わせがあるので集中して資料を完成させる予定。そして今夜は尊敬する方とのとても楽しみな会食があります。

今ここでこのように穏やかな気持ち、良い体調でnoteを書ける環境があることにまず感謝が湧いてきます。「ない」ではなく「ある」に目を向ける習慣が、そして動きを止めない習慣が、私の在り方自体に確信をもたらしてくれているように感じています。

私たちは普段、「ある」ものへの感謝を忘れ、「ない」ものに執着して生きています。そして無意識に、「ない」のは相手や社会のせいだと思っている節があります。(幸せなパートナーシップを築けないのは、相手が運命の人ではないから。お金が無くて苦しいのは、社会や家族・環境やシステムのせい、などなど)しかし、「自分の状態を相手や環境のせいにする・依存する」ということは、自分自身に対して「私には力が無い。現実を動かす力が無い」と囁いているのと同じです。自分で自分を力無き存在として扱うことに、実は自分は傷ついていることに、私たちは中々自覚的になれません。

企業内でクレクレ君に対して教育する立場にあった私として、自律しているように見える大人でも、弱った時は誰でもクレクレ君になる時があるって事が理解できた事は、大きな収穫だったように感じます。

そしてクレクレくんになった時は「強制的に与える立場になる」のが良いという手法も確信しました。私の場合は毎週のコーチングで、後輩に対して自分が発する言葉に自分で勇気づけられて持ち堪えていた時期がありますからね。誰も気づいていないと思うけど。まさに発話思考、言霊、思考は具現化するです。

サービス業の感性

先日のグループコーチングで「入社3年未満でのマネージャー抜擢」についての課題がpicされました。根回し力など対人折衝能力をどうやって伸ばすか?という課題です。

接客サービス業において、対人折衝の感性は最も必要な能力とも言えます。人を喜ばせるプロですからね。まず目の前の人をどうやって喜ばせるか、から始まり、組織の幸福度を上げる活動に進化し、関わる全ての人の喜びに昇華する。感性とスキルの両方が必要ですよね。

それで感じたことを簡単に。

人によって磨かれる

はい。言わずもがなですが交渉、顧客対応、友人関係、恋人との関係、家族との関係を含め「人の気持ちを理解して打ち手を考える」というのは経験値の積み上げだと考えています。

「クラブ運営していると毎日何百人も接客してますよ」「パーソナルではより深いところまでヒアリングして、特別な相手になっていますよ」と言いたくなりますよね。

私も約15年間、多くのお客様やスタッフと接する毎日でした、もちろんそのコツコツ積み上げたものも大事です。ただし、本当に自分の成長を感じられた瞬間は以下です。


キレた時、傷ついた時

何となく仕事していてキレる事はありますか?お行儀よく接客していて「傷つくこと」はありますか?恐らくないでしょう。表面的な対応と表面的な対応の中に人との摩擦は生まれません。

ありがとうと言われて嬉しい!という感情は発生すると思いますが、怒りやショックといった感情が大きく動くことは「自分が真剣かどうか」にかかっています。

摩擦が生まれないということは「日常だ」ということです。日常であれば理不尽なクレームなどが最も成長期会だということになりますし、プライベートであれば、思わぬトラブルや期待が外れた時にどう捉えて行動を変えるかが能力向上のポイントになります。(傷ついて終わりだと機会損失になります)

「人の痛みに気づける人」は、「自分の痛みに気づける人」であり、「人の痛みに気づける社会」は、「自分の痛みに気づける人たちの集まり」であると感じています。逆に言えば、「人の痛みに気づけずに、人を傷つけてしまう人」というのは、「自分の痛みに気づけない人」である可能性が高いのです。そして、実は「気づけない」というよりも「自分でも気づけなくなるぐらいに、感情を抑圧して鈍感にならざるを得なかった」という可能性があります。
私たちが生きる社会では、感情よりも思考優位であり、感情をより早く処理して(無かったことにして)冷静に思考し、周囲を不快にせずに喜ばせることが「優れている・正しい」とされてきたので、私たちは感情の処理能力を上げることを幼少期からプラクティスし続けています。その為、感情を抑圧して鈍感になってしまうのも無理はありません。

自分の痛みに向き合って「なぜ痛いのか」を自分に問いかけること。そして可能なら「なぜ痛めつけたの?」と聞くこと。この経験が必要だってことです。聞かずに我慢していると、いつまでも抑制するだけでどんどん他人の気持ちにも鈍感になっていきます。我慢してるのに、誰も幸せにならないって事です。傷は繰り返すし感性も鈍るしでは、勿体無いですよね。

だから「今これだけ痛んだよ。なぜ痛めつけたの?本意は何?」と聞く勇気こそが、自分と相手を大事にするってことなんだと思います。→なかなかハードルは高いと思うけど、ここが本当の人間関係のスタートなんですよ。


開いている人と対峙した時

あなたは自分の欠点と弱点を知っていますか?それを人に話せますか?

私はそれがなかなかできませんでした。薄々気づいているものの無かったことにしようとしたり、ダサいところは何とか隠して誤魔化そうとしたりしていました。いわゆる閉じている人(ちょっとめんどくさい人)だったと思います。

欠点を人に話すと助けてもらえる、弱点を人に話すとつけこまれる

↑なんてことを言う人もいますが、欠点を言語化もしていないし、よくわかっていなかったと思います。それに対して「あなたのこういう所はこうだ」とハッキリ告げてくれる人を選んで接点を持つ機会を設けることにしました。(さまざまなコミュニティーを覗いてみること、そしてそこから派生するネットワークにおいて)

はじめはガツンとショックがきて(ガーンそうなのか)、そして恥ずかしさがきて(どう思われているんだろう)、次に怒りがきて(にしてももっと優しく言ってくれればいいのに!デリカシーないな!→逆恨み)、そのうち情けなさがきて(あーあの時もこれで失敗したのかも)、最後に感謝になる(ハッキリ言語化して教えてくれたから考えることができたな)。というサイクルを何度も何度も繰り返していくうちに、感謝に行き着いた案件だけは行動変容が継続することに気づきました。

怒りで終わると、逆恨みになってしまいますからね。本気で自分をよくしようと思ったら、ショックが訪れた時に何が何でもサイクルを最後まで回すのです。

そして、そうやって本気でぶつけてくれる人達も当然「開いている人」でどういう人かよく知っていて、こちらも安心して本気で応えようと考えるようになり、人としての信頼が置けるようになるという経験。閉じている自分をやめようと思った一つの成功体験とも言えるかもしれません。どんどん開いてこ。


ずいぶん先を走っている人が、自分より努力しているのをみた時

同じ社内同じ職場でもなければ、一人のビジネスパーソンが一体どのくらい考えていてどのくらい仕事をしているのか?なんてわかりませんよね。ずっと見ているわけではないので。

私は独立1期目は人と会うことを意識していたのですが、2期目はコロナのせいにして少々塞ぎ込んでしまい、一人で過ごすことが多くなりました。結果、周囲の努力値に鈍感になっていたと思います。

今回出張で7日間、多くの経営者や幹部の方にお会いして、多くの職場を覗かせてもらって感じたことは、「圧倒的に頭の中も足も動かしてる」という当たり前のことです。想像しているのと実際に見るのではやっぱり違って、こういう周囲からの刺激をきっかけにしようとしている自分を未熟だなと思ったけど、(自分で燃やせてないから)それはそれで私の欠点なので、欠点を受け入れて、エンジンを回し続けられるように対策すればいいやと思いました。

ということで、対人折衝力を伸ばす秘訣は「ダメ元だったけど言ってみるもんだな体験」を増やすこと。

「お利口にお行儀よく、目の前の仕事を程よくこなしているだけではあっという間に歳をとってしまうよ!」

というメッセージでした。



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