格闘技ファンが語る新生K-1と名試合集
こんにちは。格闘技(正確に言えばK-1、キックボクシング)ファンのアヒルです。いやー格闘技は面白いです。やった場合のリスクが多すぎるのでプロを目指すのは、人生を賭けたい人以外お勧めできませんが、アマチュアで軽くマススパーリングができるくらいまで練習するのであれば、とても楽しく、いい運動ができると思います。今回は格闘技をやったことがない人々に格闘技を楽しんでもらえるよう、新生K-1という有名団体の名試合を紹介させていただければなと思っています。独断と偏見で名試合を選んでいるので、ご了承ください。ぜひ格闘技ファンになるきっかけとなってもらえれば幸せです。
そもそも新生K-1って何?
格闘技の中でも、僕が特に好きなのが新生K-1が見せてくれる熱い激闘です。一概に格闘技といってもルールが細かく分かれていて、おおざっぱに言っても、寝技、立ち技という区分以外にも、総合格闘技(立ち技、寝技、組技あり)、シュート(立ち技、組技あり)、ムエタイ(立ち技、肘、組技、組んでの膝あり)、キックボクシング(ムエタイ、クリンチあり)、K-1(基本はパンチ、ケリのみ、組まない膝はOK)と色々あります。
この様々なルールの中で格闘技が行われるのですが、K-1の特徴は、組む展開をなくすことで、ハイスピードな打撃戦を展開しやすくしたことにあります。なのでアマチュアの人にはなかなか楽しみずらい、寝技、組技をなくすことで、だれもが楽しみやすい試合展開を見せてくれています。
さて、そんなK-1ですが、その歴史は紆余曲折です。日本人なら誰もが(名前は)知っているであろう魔裟斗を筆頭に、大盛り上がりを見せた旧K-1ですが、魔裟斗一人きりに頼りきりの興行で、あまり後継のスターが(結果として)育たなかったこと、また谷川モンスター路線といわれる、格闘技の強い人々より話題性のある人々(ボブ・サップ、ボビーオロゴン)を採用する路線を取ったせいか、徐々に人気を低迷させ、最終的には破産してしまいます。
そんな悲しい過去を持つK-1ですが、かつての熱い激闘をみたK-1にあこがれる人々の思いが消えることはなく、現在は新生K-1というK-1の名前を継承した別団体として、「100年続くK-1」をテーマにいくつものスター選手を抱えながら興行を行っています。規模は拡大しており、現在はさいたまスーパーアリーナをはじめとして、各地域の大会場で興行を行っています。今回はその中でも私が好きな試合をいくつかあげようと思います(なお、新生K-1の試合はかなりの試合がyoutubeの公式チャンネルで挙げられています。)。以下順不同で名試合を上げます。ランキングではないのでご了承ください。※見出し部分にリンクを張っています。
お勧め試合①(武尊VS大雅)
最初におすすめしたい試合が現在k-1のエースである武尊選手とRizinで活躍している大雅選手の試合です。当時無敗の大雅選手の怖いもの知らずのスピードに、タケル選手の好戦的な態度が相まって、火花散らす名勝負になっています。タケル選手は「無敗の選手とやったときは、必ず土をつけてきた」と豪語していますが、試合の結果は果たしてどうでしょうか。確認してみてください。
お勧め試合②(山崎秀明VS安保ルキヤ)
ゴールデンフィストと呼ばれる超強力なパンチを武器にする山崎秀明選手と、デモリッションマンと呼ばれ、鬼のような破壊力を武器にする二人の壊すか壊されるかの名勝負です。確かK-1の公式で名試合にも選ばれたことのある一戦ですが、熱い、熱い戦いが見られます。再戦もタイトルマッチとして行われることになるのですが、それだけこの試合の魅力が大きかったことの証左だと思います。ぜひご覧ください。
お勧め試合③(卜部功也VSゴンナパー)
ムエタイ大魔神とよばれるゴンナパー選手、超強力なローキックを武器にするゴンナパーと、アンタッチャブルと呼ばれ、新生K-1随一のディフェンス能力と格闘技センスを持つ卜部功也の激闘です。卜部功也の格闘技センスの高さと、ゴンナパー選手の負けん気が光る、見ごたえのある試合になっています。余談ですが、私は卜部功也とタケルの二選手が大好きで、この二人の戦い方からは、熱さのなかにもきっちりと戦術と頭のよさが見える感じがして、本当に強い選手なんだなと感じます。
お勧め試合④(武尊vsブバイサ・パスハエフ)
お勧め試合④もタケル選手の試合です、相手はブバイサ・パスパエフという外人ですが、体重超過して参加しています。それに関してタケル選手からはノーハンデで構わないという男気を見せています。試合はタケル選手の圧倒かと思いきや、ブバイサ選手も強く、ステップをうまく活用してタケル選手の圧力から逃れています。久々に熱くなるタケル選手も見れるので、是非ご覧になってください。
お勧め試合⑤(野入正明VSハッサントイ)
こちらはかつて新時代の怪物とまで呼ばれた野入正明と、海外の強豪、ハッサントイ選手との闘いです。野入正明選手は一旦はジムの移籍騒動もあり、試合に参加できない日々が続きましたが、見事新生K-1に復帰してからは、その実力を発揮し、65kgでかつて新生K-1の強さの象徴とまで呼ばれたゲーオ選手を退け、チャンピオンにもなりました。今回は海外の強豪ハッサントイとの試合ですが、両者がその実力をいかんなく発揮し、好勝負となっています。
お勧め試合⑥(野入正明VS大和哲也)
最後のお勧め試合が再び野入正明と大和哲也です。二人とも新生K-1だけでなく、かつての旧K-1の輝きを知るものというのもどこかロマンチックです。またこの両者はかつて別の団体でも拳を交えており、その意味でも因縁があります。二人がタイトルマッチとしてベルトをかけて戦う名勝負、是非ご覧ください。
如何でしょうか。独断と偏見で選んでしまいましたが、K-1名勝負集でした。とても魅力的な団体なので、是非機会あれば会場に足を運んでみてくださいね。アヒルでした。