【詩】炭焼き

熾きない炭にイラ立つて
団扇を地道にパタパタと
扇ぎ かれこれ 数時間
やつと炭に赤みが差して
氷が割れるやうな音が鳴る
食べるころには へとへとで
苦労しただけで美味いだらう