反省もしつつ

我が子は怒られてもケロッとしてるタチなのと、こちらが言えば言うほど言うこと聞かなくなるのでめちゃくちゃなブチギレが毎日発生しているのだが。

ある日突然、「さっき、ままおこっていやだった」と主張し始めた。
「ママ、いつ怒ったっけ?」
「おやちゅのとき」

あー、はいはい。おやつね。
お出かけの前に午前のおやつを食べさせようと「お出かけするからおやつ食べるなら今食べなね」と声をかけたが、「食べなーい」とのことだったので今日はお腹空いてないんかな、と思って出さなかった。
(この際も、今食べないともう時間ないよ?後で食べられないよ?としつこく念押し確認済みだが、この「しつこく念押し」がかえって逆効果と最近実感している。余計意固地になるので)

ところが、用意もできてそろそろ出発できるぞという時に「おやつたべたい」と言い始めた。
ほれみい。
もう時間がないよ、そもそもさっき自分で食べないって言ったんだから今はもう食べないよ、と説得するが、2歳児には論理というものが存在しないため、理詰めで説得すればするほど「いやだ!たべたい!」となる。
こうなると、食べさせた方が早い。
もう少し軽くて小さいサイズ感だった頃は無理矢理抱えて車にねじ込んでいたが、もはや力技でなんとかできる生き物ではなくなってしまった。
「自分で食べないって言ったのがいけないよ!もう時間ないから小さいやつひとつだけだよ!ママがトイレ行ってる間に急いで食べといてよ!」と怒りながらおやつを開封してやった。

……というのが、おやつ事件の顛末だ。
まぁまぁ怒ってはいたが、最大限のブチギレではなく、日常茶飯事レベルのブチギレだったので私としては小言レベルだったのだが、本人としてはしっかり「怒られた」認識だったらしい。

「さっき、ままおこっていやだった」と言ったのはそれから数時間後。
お出かけから帰って、お昼ごはん食べて、昼寝から目覚めてからだ。
そんなに思い出すほど嫌だったんだ…と猛省した。

この時以外にも、「おこっていやだった」申告や、「ままおこった?」と確認することが増えてきた。
うそ、全然響いてないのかと思ってたらめっちゃ気にしてるじゃん……!

怒鳴られて育つと自己肯定感が下がる、そもそも怒られた恐怖で何も頭に残らない、子どもも怒鳴るようになる……など色々な言説があり、とかく叱らない育児が主流となっている現在だが、うん、あれは言って聞かせればきちんと言うことを聞けるタイプの子どもにしか通用しないやつだから!と最近は開き直ってガミガミ言いまくる育児を実践していたが。
やっぱり嫌だったんだ〜〜ほんとにごめんね。

と反省しつつ、じゃぁ何回も同じこと言わせないでくれ頼むから…と白目を剥きつつ、我慢できずに怒鳴りつつ。

かわいい自分がちょっと悲しげな顔で「ままおこっていや」と言えばママが優しくなる、と気づいた策士なのではないかという気もしてきた。
なんにしろ心の機微が成長真っ最中という感じで喜ばしいことではある、と思いたい。

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