欲しかった4文字がそこにあるから、語彙力がほしい
「ただいま!」「おかえり!」
このやりとりに、ずっとずっとあこがれてきました。
「ただいま」といって、「おかえり!」と返ってくることも、安心して休むことができるような”帰る場所”が毎日当たり前に同じ場所にあることも。ずっとずっとうらやましかったんです。
ほしかった4文字は遠かった
高校でも運動部に入っても、「一緒にいる友達」はいました。大学に入って本当に出会いに恵まれて、一緒にいる以上に大切な友だちや、あこがれの大人代表みたいな先輩がた、かわいいの塊の後輩たちと出会うこともできたし、学外で真剣に取り組んだ企画の知り合いもできました。
そうやって”大切な人”が増えていくたびに、下宿先にかえった時のさみしさが強くなります。加えて、大切な人たちに「かっこつけたい」とか「嫌われたくない」と思い始めるともう、強がりやかっこつけが止まらなくなります。
我ながら自業自得だなあ、と思うこともあるのですが、「すきな人といるのに」気疲れしてしまうときさえあって、そう感じている自分にも嫌気がさすときもあります。
今年にはいってから目まぐるしく状況が変わり、大学やアルバイトが減り、「人との関わり」もめっきり減りました。
金銭面もたいがい苦しいこと多いのですが、Twitterとかもなんだか少しづつしんどく感じたり、今年に入って表れたいくつかの問題とか、あとシンプルに人恋しさとか、どんどんどんどんネガティブになっているような気がしました。
自分を生んだ人と同じ建物に住んでいくのがいやでいやで、「通うのは不可能な」大学に進学して。部活やバイトで人に恵まれてうれしくて、でも当たり前ながらいっしょに暮しているわけではないから、「ただいま」も「おかえり」もありません。
自分はこのまま、「ただいま」「おかえり」と無縁で生きてくのかな、とか思っていたときもあります。
いつおかと「出会った」
5月の末ごろ、何の気なしにTwitterを見ていると、「いつでもおかえり」のリツイートがタイムラインに流れてきました。普段はあんまりTwitterのリンクを見ても、クリックすることは無いのですが そのとき気になってそのページを開きました。
「いつでもおかえり」の紹介や写真を見て、 「自分が将来やりたいと思っていること」との関連があって興味がめちゃくちゃ湧くのを感じました。それから率直に、「発達障害のこと、話して『疑われない』場所なのかもしれない」という淡い淡い期待をもって、申し込みフォームに進みました。
今でも、あのときリンク開いてよかったと思います。
別のnoteで詳しく書くつもりですが、自分は「将来、すきな人たちが笑っていられるような仕組み」にかかわる仕事ができないかな、と思って探しています。「すきな人」っていうのは大学で出会った人です。自分のだいすきな人たちが無理なく笑っていられるための環境やシステムってなんだろう、と思って色んなことを考えているつもりです。わからないなりに。
自分がつらいとおもったこと、話して「疑われる」のってすごく体力的にも気持ち的にも苦しいと思います。すくなくとも自分にとっては、「これ以上疑われたくない」とか 話すことはこわいことでもありました。
ここは「信じてくれる」場所
そんなわけでいつおかに幸運にも出会うことができて、1カ月と少しが立ちました。slackの通知に助けてもらっている日々を送っています。
たとえば、オンライン授業で「スライドが読めない」こととか、「ヘルプマークを上手にもらいに行くことができなかった」とか、「課題ができない」とか。
「明朝体が読めない」って、どういうことだろうか と思いませんか?
自分でも意味わからんな、と思うようになっていますが 自分は明朝体が読めません。 もっと正確に言うと、「読めるけど、めちゃくちゃじかんがかかる」んです。どれくらいかというと、教科書の「出典」とかが明朝体で書かれていると音読が全くできず、5分とかかけて書き写して漸く音読にたどり着く という位には時間がかかります。(書くのが遅いのもある)
加えてパソコンの画面はずっと見ているにはまぶしすぎて、明朝体を使ったスライド1枚(そこそこ字が詰まっている)を写し終えるのに3日かけていたくらいです。
「読めなくてつらい 悲しい」というようなことをいつおかでこぼしたところ、具体的な方法をもって助けてくださる方や「辛いね」と言ってくださる方がいて、「もう今期、単位取得は無理だ」となっていた自分に希望をくれました。
それに、中高・大学で言われたことのある「いや、そんなことないよ」という言葉は、ついに誰からも言われることがありませんでした。(そんなことないと、って何?って思うけど)
それ以外にも課題ができなくて困っているときに「ここで宣言して、進捗報告みたいにしてみたら?」と言ってくださる方や、「ヘルプマーク上手にもらいに行けなかった」ことを聞いてくださったり、進捗の報告をしたら「すごい!」とかリアクションをくださったり。
先日の大学院の入試は、終わって門を出た瞬間いつおかで報告しました。
弱音を言っても頑張ってることを言っても受け入れてくださるの、端的に言って最高すぎだろ、と思います。
語彙力がほしいんだ
そんな「いつでもおかえり」は今日いっぱいまで、クラウドファンディングをしています。
財政状況がちょっとシビアなので、大きな額を、というわけにはいかなかったのですが、少しだけ参加しました。
クラウドファンディングのお話を聞いたときから参加は決めてたんですが、金額とか体調の都合でばたばたしていたのもあって、ちょっと遅めの参加になりました。
クラウドファンディングは今日で終わりなんですけど、(今日のお昼ごろに達成率が100を超えていてめちゃうれしかった)「いつでもおかえり」にいさせていただいている自分として、何かできないかなあと言う気持ちが このクラウドファンディングがはじまってから大きくなっています。
とはいえ、何か役に立てそうな知識とか能力はもっていないしなあ、というのが正直なところです。 でも、日は浅いけど参加させていだいていてここがすきだと思っているので、できることを探したいなあと思っているんです。
「何かできることはあるんだろうか……」と考えていたとき、(kこれが役に立てるかはちょっとわからんけど)「いつでもおかえり」がすきだと、ことばにしていくことが「今自分でもできること」なのかな、と思いました。
だから言葉がうまくなりたいんです。
自分のいれてもらった、居場所がもっと広くてふかい場所になったらいいなあって思います。
弱音も愚痴も、「頑張りたいんだ」の気持ちも、「僕頑張ったよ!」も、もっともっといろんな人にとって言いやすいものになってほしいし、言ってくれた時に「つらいですね」も「応援してるよ」も「すごい!」も手渡せる人でいたいから。
「いつでもおかえり」は”気持ちのコミュニティ”。
色んな人の気持ちや暮らしをこれからも、受けとったり きもちを渡せるようになりたいです。
さいごに。「いつでもおかえり」に出会えて、入れてもらえてよかったなあと思います。
色んな人と気持ちでつながるの、だいじですてきです。これからもだいじです。
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